長野県上田市にある真田氏本城。
天文年間(1532~1555年)に真田幸綱(幸隆)が築城したと云われています。
1541年に武田信虎、諏訪頼重、村上義清連合軍が信濃佐久、小県郡に侵攻し、海野棟綱、真田幸綱は上野国へ逃げ込みます。
1551年に武田晴信(信玄)の命により真田幸綱は砥石城を攻略し、小県の本領を取り返します。
真田氏本城は真田幸綱、信綱、昌幸と三代に渡り本拠地となります。
現在でも城跡には、本郭、二の郭、三の郭などがあり、堀切、土塁、石積み、虎口跡などが残され見どころとなっています。
真田氏本城・基本情報、アクセス
所在地:〒386‐2201 長野県上田市真田町長5029‐3
城 主:真田氏
形 式:山城・連郭式
文化財史跡:市指定文化財
日本100名城スタンプ:該当なし
真田氏本城・駐車場
真田氏本城の南東側に「真田氏本城駐車場」があります。
10台程停められる広さの無料駐車場です。駐車場の隣にトイレも完備しています。
真田氏本城・登城口
入口
駐車場のすぐ隣に真田氏本城の入口があります。
入口には真田氏本城の案内板と旗が立てられています。
夏場でも本郭までの道がきれいに整備されていて、歩いて3分程で本郭まで行くことができます。
堀切
本郭に行く道の途中には堀切跡があります。
駐車場側は本郭の背後となるので、堀切を築き敵の侵入を防いでいます。
堀切の1~2m程窪んだ箇所が見受けられ、真田氏本城の貴重な遺構と思われます。
堀切と説明板
尾根を歩いて行くと本郭の背後に着きます。
ここにも堀切跡があり堀切を複数築く事により、本郭背後の防御力を高めようという意思が感じられます。
説明板が設置されているので、真田氏本城の概要を知る事ができます。
真田氏本城・本郭
土塁
本郭の南側には土塁が築かれています。
土塁は高さが2m程あり、本郭背後の防備を強化しています。
土塁の頂部には真田氏本城の表示板が立てられています。
郭内部
本郭は真田氏本城の一番高い場所に位置しています。
本郭は東西8.6m、南北37mと細長い郭となっていて、真田氏本城の説明板も設置されています。
景色
本郭の西側は視界が開けていて景色を楽しむ事ができます。
本郭からは長尾城や尾引城が築かれている山や、麓には信綱寺を見る事ができます。
ここからは見えませんが、真田氏本城の南西には真田氏館や天白城、砥石城などがあり、真田氏の本拠地である事が伺えます。
真田氏本城・二の郭
郭内部
本郭の北側に二の郭があります。
二の郭も本郭同様に尾根上に築かれた細長い郭となっていて、本郭より一段低い場所に位置しています。
虎口跡
二の郭からは本郭の虎口跡が見る事ができます。
虎口と書かれた看板がありますが、本郭の北側なのか西側(石積みのある方)にあったのかはっきりとは分かりません。
石積み
二の郭からは本郭の石積みを見る事ができます。
石積みは比較的小さな自然石を積み上げたもので、高さは見えている部分で1m程となっています。
石積みは戦国時代初期のもので近世城郭の石垣とは違った雰囲気があり、見どころです。
真田氏本城・三の郭
郭内部
二の郭の北側に三の郭があります。
三の郭も細長い郭で、真田氏本城は連郭式の山城という事が分かります。
切岸
三の郭の北端は切岸となっています。
切岸は山の斜面を削り急斜面にする事で、敵が侵入する事を防ぐ機構です。
夏場で草が生えていて写真だと分かり辛いですが、この先は急斜面になっています。
まとめ
真田氏本城は本郭背後の堀切や土塁、石積み、郭跡が見どころです。
周辺には真田氏館や天白城、真田氏歴史館などもあり、真田氏が故郷を堪能する事ができる場所となっています。
ウェブサイト:真田氏本城 上田市ホームページ
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