兵庫県たつの市にある龍野城。
室町時代に赤松氏が鶏籠山城を築いた事に始まります。
戦国時代に羽柴秀吉による播磨平定後に、家臣の蜂須賀正勝が支配する所となります。
その後は福島氏や木下氏、小出氏、池田氏など城主が変わり、1658年に京極氏が丸亀に転封となると破却されます。
しかし、1672年に脇坂氏より山上の城郭は破棄され、山麓に陣屋形式の城郭として再建されます。
現在の遺構は石垣のみとなっていますが、昔の絵図を元に隅櫓や本丸御殿、埋門、土塀などが復元され見どころとなっています。
龍野城・基本情報、アクセス
所在地:〒679‐4179 兵庫県たつの市龍野町上霞城128‐1
城 主:赤松氏、蜂須賀氏、福島氏、木下氏、小出氏、池田氏、
本多氏、小笠原氏、岡部氏、京極氏、脇坂氏
形 式:平山城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
龍野城・駐車場
龍野城の西側に龍野公園駐車場があります。
30台程停められる広さの無料駐車場です。トイレは駐車場内にあります。
桜祭りが行われている時は龍野公園のグラウンドが臨時駐車場となることがあります。
龍野城下には市営駐車場があります。
場所にもよりますが、15~20台程停められる広さの有料駐車場です。
料金は1回(24時間)で300円となっています。
龍野城・御城印
龍野城 御城印 1枚400円
龍野城の御城印が販売されています。
龍野城の西側にある「たつの観光売店 さくら路」で1枚400円で購入する事が出来ます。
また、「蔵あかねの自動販売機」と「たつの観光案内所」でも購入する事が出来ます。
【たつの観光売店 さくら路】
龍野城・山麓部(本丸)
埋門
本丸の南側に埋門があります。
埋門は復元された櫓門で、右手に櫓が連続する形となっています。
龍野城の遺構は石垣のみですが、石垣の間に復元された櫓門は堂々としていて迫力があり、見どころです。
【龍野城】
埋門を通ると左に折れる様になっていて横矢掛かりが意識されています。
埋門の周囲の石垣が綺麗で、隅部は綺麗な算木積みとなっていて見応えがあります。
龍野歴史文化資料館
本丸には龍野歴史文化資料館があります。
資料館では龍野の古代から近世までの歴史が説明されていて、特に龍野城が築城された資料が多数あるので必見です。
【龍野歴史文化資料館】
所在地:〒679-4179 兵庫県たつの市龍野町上霞城128-3
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般200円・少学~大学生100円・65歳以上100円
休館日:月曜日・祝日の翌日・年末年始(12月27日~1月4日)・特別展の前後
ウェブサイト:龍野歴史文化資料館
本丸御殿
本丸の内部には本丸御殿が復元されています。
本丸御殿は1979年に復元されたもので、江戸時代の絵図にも御殿が描かれていて、龍野藩の政庁と藩主の住まいとして機能していたと思われます。
御殿の復元は全国的に見ても珍しいので見どころです。
復元された本丸御殿は内部に入ることもできますが、部屋の貸し出しを行っている事があります。
建物の間には中庭が設けられていて奥には上段の間、下段の間も設けられているので城郭の雰囲気を感じる事が出来ます。
西門
本丸の西側には西門があります。
西門は高麗門形式の門で、近代に復元されたものとなっています。
本丸には桜が多数植えられているので、桜と復元された建築物を見る事が出来ます。
隅櫓
本丸の南西には隅櫓が建てられています。
隅櫓は模擬で建てらえた櫓ですが、石垣や土塀が連なっている様子は城郭そのものの雰囲気となっています。
絵図を見ても描かれていないので模擬ですが、隅櫓がそびえる景観は龍野城を代表する名所となっていて見どころです。
隅櫓近くから見るとかなりコンパクトな櫓で、残念ながら内部に入る事は出来ません。
本丸には桜がたくさん植えられているので、龍野城は春の桜が咲く時期に訪れるのが一番オススメとなっています。
家老門(たつの市指定文化財)
隅櫓の少し南側には家老門があります。
家老門の建つ場所は、江戸時代の絵図によると脇坂久五郎屋敷地となっていて、この門は龍野城主の家老屋敷の門と伝わっています。
高さは4.9mあり、大きな切妻屋根を載せた薬医門形式となっていて、龍野城の貴重な建築物となっています。
まとめ
【龍野城の見どころ】
・本丸の南西隅の石垣の上に建てられた趣のある隅櫓と回りの土塀
・本丸内部に復元された全国的にも珍しい本丸御殿
・本丸の入口に復元された埋門(櫓門と続く櫓)と算木積みが綺麗な石垣
ウェブサイト:たつの市/龍野城
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