兵庫県朝来市の竹田城です。
嘉吉年間(1441~1444年)に山名宗全が太田垣氏に築かせた事に始まります。
戦国時代に羽柴秀吉が但馬攻めで竹田城を攻略すると、赤松広秀が城主となり現在見られる総石垣の山城へと改修されました。
赤松広秀は関ヶ原の戦いの際に西軍に付き、田辺城を攻めますが敗北します。
その後、東軍の亀井茲矩(これのり)の誘いに乗り鳥取城を落しますが、城下の失火の責任を徳川家康に問われ切腹し、竹田城の廃城となります。
標高354mの古城山の山頂に尾根沿いの三方向に曲輪が配置され、本丸の天守台を初めとする総石垣造りの階段状に連なる曲輪は圧巻です。
また、秋には早朝に雲海ができ天空の城としてたくさんの人々で賑わいます。
竹田城・基本情報、アクセス
所在地:〒669-5252 兵庫県朝来市和田山町竹田字古城山169
城 主:太田垣氏、桑山氏、赤松氏
形 式:山城
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ場所:JR竹田駅、わだやま観光案内所「山城の郷」
竹田城・駐車場
竹田城の麓に「山城の郷駐車場」があり、無料で100台程駐められる広さがあります。
「山城の郷」にはレストランやお土産売り場があるので、登城前の腹拵えや登城後の休憩にオススメです。
山城の郷から山の中腹までシャトルバスが運行しているので、こちらを利用するのが良いかと思います。
中腹から20分程山道を歩くと竹田城の入り口になります。
【竹田城跡】
入場時間
3月1日~5月31日 8:00~18:00(入場は17:30まで)
6月1日~8月31日 6:00~18:00(入場は17:30まで)
9月1日~11月30日 4:00~17:00(入場は16:30まで)
12月1日~1月3日 10:00~2:00(入場は1:00まで)
入場料:大人(高校生以上)500円・中学生以下 無料
竹田城・北千畳
登り口
料金所を通るといよいよ竹田城です。
ここから石垣が見えて来ます。
お城の雰囲気がしてきてワクワクしますね。
大手門
先ほどの道を登ると大手門があります。
石垣が両側に積まれていて左に折れています。
現在は石垣しか残っていませんが、当時は門があったのでしょうか。
ちなみに竹田城は基本一方通行になっていて、通路にはシートが敷かれています。
私的にはシートによって景観が少し損なわれてしまうのと、一方通行で自由に見て回れないのが残念ですが、竹田城の保護と観光客の安全を考慮すると仕方がないですね。
北千畳からは景色が開けているので、竹田城の曲輪郡を見ることが出来ます。
石垣が山の頂上に連なっているのが、圧巻です。
竹田城の石垣は、石垣積み職人である穴太衆によって築かれたものです。
石をあまり加工せず乱積みで積み上げているので、荒々しく迫力があります。
北千畳から虎口を通り三ノ丸へ向かいます。
竹田城・三の丸
虎口
ここの虎口も両側に石垣が積まれていて、防備が厳重になっています。
両側から攻撃されると思うと恐ろしいですね。
曲輪内部
三の丸は北千畳より1段高い場所にあり、北千畳と二の丸を繋ぐ曲輪です。
周辺の山々が見えて見晴らしが良いです。
景色
竹田の町並みも見ることが出来ます。
竹田城は交通の要衝に築かれています。
北は豊岡方面、南へ行けば姫路、東には福知山や京都に通じます。
敵が攻め寄せて来たときには、敵の行動が一望出来ますね。
写真の左側が二の丸、正面が本丸と天守台です。
竹田城・二の丸
曲輪内部
二ノ丸からは本丸の天守台や南二の丸、南千畳の曲輪が連なっている石垣を見ることが出来ます。
圧巻の一言に尽きますね。
天守台の上にも登れますが、天守台すぐ横からの景色が良いです。
竹田城・本丸
天守台
本丸の東側に天守台が築かれています。
天守台は10.7m×12.7mの大きさで、礎石跡が発見されていますが、天守の詳細は分かっていません。
竹田城の最高所且つ中心地に築かれた穴太積みの天守台は存在感があり、竹田城のシンボルと云えます。
景色
天守台横から見る景色が絶景ですね。
南二ノ丸、南千畳の曲輪、石垣が見えて、さらにその先の視界が開けているので、開放感がすごいです。日本のマチュピチュですね。
しばし景色に見入ってしまします。
山の頂上にこれだけの石垣を築くとは、もの凄い労力ですね。
竹田城・南二の丸
曲輪内部
本丸の南側に南二の丸があります。
南二の丸は南北に細長い曲輪ですが、容易に直進できないように、石垣造りの櫓台が築かれ防備を強めています。
石垣群
南二の丸から、天守台を見ます。
ここからも石垣が連なっているのが見えます。
本当に圧巻で石垣と空しか見えません。
竹田城・南千畳
正門跡
南千畳をから見る天守台と石垣群です。
道の両側に石垣があるので横矢が掛けられますね。
石垣の上に櫓や土塀が建てられていたと思うと、もっと威圧感があったでしょうね。
竹田城・立雲峡
竹田城の南東に立雲峡の展望台があります。
駐車場も50台ほど完備しているので、車でアクセスし易いです。
来城した季節は夏でしたので当然雲海は出ていません。
なので第三展望台という一番低い箇所からの写真になります。
第二、第三からはもっと上から竹田城を見ることが出来ます。
山の頂上に石垣が連なっている景観は軍艦のようです。
まとめ
竹田城は標高354mの山頂部に築かれた石垣造りの曲輪群が圧巻です。
視界を遮るものがない為、どの曲輪からでも眺望がとても良く爽快です。
また、城下町には「情報館天空の城」という竹田城に関する資料を展示している場所がありますので、見学するのが良いかと思います。
竹田城ウェブサイト
http://www.city.asago.hyogo.jp/takeda/
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