福井県福井市の一乗谷城です。(一乗谷城は城下町と4つの山城を含む縄張りを指す)
1471年朝倉孝景が越前守護の斯波氏を倒し、一乗谷川沿いの山の谷間に拠点を築いた事に始まります。
一乗谷の町の入口には城戸(門)が築かれ、南北1.7㎞に広がる城下町が守られていました。
応仁の乱などにより京都から逃れてきた公家や高僧を受け入れ、北ノ京と呼ばれるほど栄えました。
1573年に朝倉義景の時に織田信長が越前に侵攻し、一乗谷に火が放たれ城下町は灰燼となってしまいました。
現在は武家屋敷や町屋が復元、朝倉義景館跡には松雲院から移築された唐門、国の特別名勝に指定された諏訪館跡庭園があり、見どころとなっています。
一乗谷城・基本情報、アクセス
所在地:〒910-2153 福井県福井市城戸の内町
城 主:朝倉氏
形 式:山城(麓に城下町)
文化財史跡:国指定特別史跡、国指定特別名勝
日本100名城スタンプ場所:復元町並入口(南・北)
一乗谷城・駐車場
一乗谷史跡公園センターに無料駐車場があります。
20台程駐められて、ここから散策するのが良いと思います。
なお、一乗谷朝倉遺跡は非常に広大なので、飲み物があったほうが良いと思います。
各エリア間をシャトルバスが運行しているので活用しても良いですね。
駐車場に行く前に、一乗谷の城下町の入り口である、城戸を見学したいと思います。
一乗谷城・城下町
下城戸
下城戸は、一乗谷の東西の山の一番狭まった所にある、城下町を守る為の門です。
10tを越える石で門が形成されていて、食い違いになっています。
1つ1つの石が大きくあまり見ない形の石垣ですね。威圧感があります。
一乗谷史跡公園センターの駐車場から少し歩くと、町屋跡があります。
町屋跡
当時はここに職人が住む町屋や工房があり、さらに山側には武家屋敷や医師の屋敷があったみたいです。
活気があったでしょうね。
さらに先へ進むと朝倉義景の館跡があります。
唐門
朝倉義景館の入口に建てられている唐門があります。
この唐門は、朝倉義景の菩提を弔う為に、豊臣秀吉が松雲院の山門として寄進された門です。
現在はここの朝倉義景館跡の入口に移築されています。立派な門ですね。
手前の堀には鯉が泳いでいて、有料ですが餌も買うことが出来ます。
朝倉義景館跡
朝倉義景館は山を背にして、三方向は堀と土塁で囲まれて、隅櫓も備えていました。
朝倉義景が日常生活をする常御殿と接客対応をする主殿が建てられていました。
特別名勝の一乗谷朝倉氏庭園もあります。
ここに戦国大名の朝倉義景が住んでいたと思うと、ロマンがあります。
背後の山を登り湯殿跡庭園から見た朝倉義景館跡です。
綺麗な方形の堀と土塁で囲まれているのが分かります。良い景色です。
湯殿跡庭園から少し進んだ所に諏訪館跡庭園があります。
諏訪館跡庭園
諏訪館跡庭園は一乗谷で最も古く、四代孝景の頃の廻遊式林泉庭園です。
石組みで造られた池があり、背後の紅葉の木がインパクトあります。
秋に来ると良いかも知れませんね。
復元された町並み
一乗谷には復元された町並みがあります。
この町並みに入場口にお土産屋さんがあります。
自動販売機もあるので、一乗谷散策での休憩場所に良いです。
この町並みの中に入ると、戦国時代にタイムスリップしたかのようです。
天守閣や櫓や門などが復元されている事はよくありますが、町並みが復元されているのは珍しいですね。
【復元町並】
所在地:〒910-2153 福井県福井市城戸ノ内町
見学時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
入場料:大人330円
定休日:年末年始(12月28日~1月4日)
ウェブサイト:http://www3.fctv.ne.jp/~asakura/20kengaku/fukugen.html
町並みの中には武家屋敷や復元されています。
発掘調査の結果を基に絵画等の資料を基にして推定復元されています。
立派な屋敷ですね。中級、上級の武士が住んでいたのでしょうか。
上城戸
下城戸の反対側には上城戸があります。
両方の城戸で城下町を守っていた事がよく分かります。
北ノ京とまでいわれて栄えていましたが、織田信長の侵攻により一乗谷は焼け野原になってしまいます。
まとめ
一乗谷城は朝倉義景館跡の唐門や復元された町並み、諏訪館跡庭園、城戸など見どころが多数あります。
朝倉氏の本拠地として当時の人々が生活していた断片を感じ取る事が出来る、歴史ロマンあふれる場所です。
一乗谷城ウェブサイト
http://fukuisan.jp/ja/asakura/index.html
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