千葉県千葉市にある猪鼻城。
1126年に平常重が上総国大椎から千葉に移り、居館を構えた事に始まります。
平常重は性を千葉と改め、子の千葉常胤は源頼朝に協力し鎌倉幕府の設立に貢献しました。
猪鼻城は千葉氏13代の居城となりますが、1455年に千葉胤直が下総の原胤房に追われると、千葉氏は本佐倉城へ移ります。
現在は猪鼻公園として整備され城跡には、天守閣の外観をした千葉市立郷土博物館が建てられ、本丸の土塁が残されていて見どころとなっています。
猪鼻城・基本情報、アクセス
所在地:〒260‐0856 千葉県千葉市中央区亥鼻1丁目5‐6
城 主:千葉氏
形 式:平山城
文化財史跡:市指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
猪鼻城・駐車場
猪鼻城(千葉市立郷土博物館東側)の北東側に「千葉市立郷土博物館 駐車場」があります。
30台程停められる広さの無料駐車場です。トイレは公園内や博物館内にあります。
猪鼻城・御城印
猪鼻城 御城印 1枚300円
猪鼻城の御城印が販売されています。
猪鼻公園内にある「いのはな亭」で1枚300円で購入する事が出来ます。
「いのはな亭」ではお団子やかき氷などのお菓子があるので、休憩に良いです。
ウェブサイト:いのはな亭
猪鼻城・縄張り図
猪鼻城は北側に都川、西側は断崖となっている丘陵地に築かれています。
先端部が猪の鼻に似ているまたは、亥の方向を向いている事から猪鼻城と名付けられています。
土塁に囲まれた本丸の北側先端部にⅢの郭、西側に一段下がった場所にⅡの郭が配置されています。
猪鼻城・千葉市立郷土博物館
天守閣
猪鼻城(猪鼻公園)には天守閣の外観を模した「千葉市立郷土博物館」があります。
博物館では源頼朝の鎌倉幕府創設に尽力した千葉常胤を始めとする、千葉氏に関する資料が多数展示されています。
また、刀や甲冑などの武具の展示、明治から近代の千葉市の歴史や企画展示もあり、見応えがあります。
猪鼻城に天守は存在しなかった為、模擬天守閣となりますが四重の立派な天守閣は見どころです。
【千葉市立郷土博物館】
所在地:〒260‐0856 千葉県千葉市中央区亥鼻1丁目6‐1
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:無料
休館日:月曜日・年末年始(12月29日~1月3日)
ウェブサイト:千葉市立郷土博物館
景色
博物館の5階は展望室となっていて、景色を楽しむ事が出来ます。
廻縁からは千葉市に立ち並ぶビル群や千葉港、東京湾を望む事ができ、都会ならではの風景が広がっています。
千葉常胤像
博物館の前には千葉常胤像があります。
千葉常胤は源頼朝の鎌倉幕府の設立に貢献した人物で、1156年の保元の乱の際には源義朝の元で戦い、1180年に源頼朝が石橋山の戦いで敗れ安房国に逃れると源頼朝に味方しました。
源頼朝に鎌倉を本拠とするように進言したり、1184年の一ノ谷の戦いに参加し、1190年の奥州合戦では東海道方面軍の大将となり、鎌倉幕府の設立に尽力しました。
猪鼻城・Ⅰ郭(主郭)
土塁
主郭の外守部には土塁が残されています。
土塁は高さが2m程で石垣は後世のものと思われますが、主郭の西側や北側にも土塁が残されています。
主郭の土塁は猪鼻城に残る貴重な遺構で、見どころです。
堀切
主郭とⅢ郭の間には堀切の跡があります。
堀切跡はアスファルトの歩道や階段が造られ遺構が改変されてしまっていると思われますが、堀切があった事が伺えます。
猪鼻城・Ⅱ郭
主郭の西側にはⅡ郭があります。
Ⅱ郭は主郭より一回り小さな郭で、西側は断崖となっていて猪鼻城が丘陵地に築かれていることが分かります。
現在はいのはな亭があり、憩いの場所となっています。
猪鼻城・Ⅲ郭
主郭の北側にはⅢ郭跡があります。
Ⅲ郭は丘陵の先端部に築かれている小さな郭で、現在は神明社が建立されている静かな場所です。
まとめ
【猪鼻城の見どころ】
・天守閣の外観をしていて、千葉氏や武具などの多数の資料が展示されている千葉市立郷土博物館
・主郭の外周部に残る猪鼻城の貴重な遺構である土塁
ウェブサイト:千葉市:猪鼻城跡
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