愛知県知多郡東浦町にある緒川城。
水野貞守が文明年間(1469~1487年)に築城した水野氏の居城です。
海岸沿いの平地を裾野をもつ低い山の中腹に築かれています。
水野忠政の娘であり、松平広忠に嫁ぎ後の徳川家康を産む於代の方の出生地となっています。
1606年に水野分長が三河国新城に移封となると、緒川城は廃城となります。
現在では、本丸の土塁が一部残されていて、見どころとなっています。
また、乾坤院には緒川城から移築されたと伝わる薬医門があります。
緒川城・基本情報、アクセス
所在地:〒470‐2102 愛知県知多郡東浦町緒川古城
城 主:水野氏
形 式:平城
文化財史跡:町指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
緒川城・駐車場
緒川城に専用駐車場はありません。
緒川城の西には於代公園があるのでこちらの駐車場を利用すると良いでしょう。
南側と西側の2ヵ所駐車場があり、合わせて100台程は停められる大きな無料駐車場です。
トイレは公園内にあり、於代公園から緒川城跡までは歩いて10分程掛かります。
緒川城・御城印
緒川城 御城印 1枚300円
緒川城の御城印が販売されています。
東浦町郷土資料館で1枚300円で購入する事ができます。
【東浦町郷土資料館】
所在地:〒470‐2103 愛知県知多郡東浦町石浜桜見台18‐4
開館時間:9:00~17:00
入館料:無料
休館日:月曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
ウェブサイト:うのはな館(東浦町郷土資料館)
緒川城・縄張り図
緒川城は海岸沿いの平地を裾野をもつ、低い山の中腹に築かれた平城です。
本丸は中心にある大きな曲輪で外周部は土塁が築かれています。
北側には家臣団が住んだとされる高藪城と呼ばれる曲輪群があります。
緒川城・本丸
於代出生地の石碑
緒川城の本丸は現在、古城公園という小さな公園となっています。
本丸跡には於代出生地の石碑があり、徳川家康を産んだ於代の方がこの地で生まれた事が伝えられています。
土塁
古城公園の横に階段を登ると、緒川城の石碑と説明板が建てられています。
古城公園からでも見えていましたが、奥には本丸の土塁の一部が残されています。
住宅街に突如と現れる大きな土塁は緒川城の貴重な遺構で、見どころです。
於代公園
緒川城主三代の墓所
於代公園の東側には緒川城三代の墓所があります。
中央に緒川城主初代の貞守、左側に二代賢正、右側に三代清忠の墓となっています。
乾坤院
総門(移築門)
於代公園の西側には水野家の菩提寺である乾坤院があります。
乾坤院の総門は緒川城のから移築されたと寺に伝わっていて、薬医門形式の本瓦葺き、質実剛健な門構えとなっています。
総門は緒川城の貴重な建築物となっていて、見どころです。
まとめ
緒川城は本丸の土塁、乾坤院に移築された総門が見どころです。
徳川家康の生母於代の方ゆかりの地であり、春には於代まつりが開催され、賑わっています。
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