大樹寺の駐車場や見どころ

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神社、仏閣

愛知県岡崎市にある大樹寺。

松平、徳川家の菩提寺です。

1475年に松平親忠により勢誉愚底上人が開山しました。

1560年の桶狭間の戦いで今川義元が織田信長に討たれると、今川家に属していた徳川家康は大樹寺に入り岡崎城の様子を伺います。

この時に敵兵が大樹寺に迫ると徳川家康は松平家の墓前で自害しようとしますが、登誉上人が説得し思いとどまらせ、「厭離穢土 欣求浄土」の言葉を授けます。

「厭離穢土 欣求浄土」はこの世は穢れた世界であるからこの世界から離れ、清浄な浄土の世界を願い求めると云う意味があり、徳川家康の旗指物となります。

現在では三門や本堂、多宝塔、鐘楼などの建築物があり、歴代徳川将軍の位牌が安置されています。

また、三門と総門からは3㎞先の岡崎城を見る事ができるビスタラインがあり、当時の眺望が現在でも残されています。

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大樹寺・基本情報、アクセス

所在地:〒444‐2121 愛知県岡崎市鴨田町字広元5‐1

宗 派:浄土宗

御本尊:一光千体阿弥陀如来・如意輪観音菩薩

拝観時間:9:00~16:00

拝観料:宝物館 大人500円・小中学生300円・幼児無料

定休日:無休

ウェブサイト:成道山松安院 大樹寺

大樹寺・駐車場

大樹寺有料駐車場

大樹寺の三門の横に専用駐車場があります。

91台停められる有料駐車場で、入口にあるカメラで車のナンバーを読み取り、帰る時に精算機にナンバーを入力し料金を支払うシステムとなっています。

トイレは境内にあります。

【大樹寺有料駐車場】

料金:最初の1時間 500円、以降30分毎に200円

※8:00~20:00までは最大料金なし・20:00~8:00 最大料金500円   

大樹寺・境内

総門(県指定有形文化財)

大樹寺の総門

大樹寺の南側(大樹寺小学校の南側)に総門があります。

総門は1641年に建てられた、本瓦葺きの薬医門と云われる形式の門です。

屋根に徳川の葵の紋が入った瓦があり、風格ある立派な門です。

三門(県指定有形文化財)

一際目を引く堂々とした三門

大樹寺の境内の入口には山門があります。

山門は1636年、徳川三代将軍家光の時に伽藍の大造営を行った際に建立された、本瓦葺きの入母屋造りの門です。

棟札には幕府の棟梁 木原藤原朝臣義久、大工 平内大隈守正信の名が書かれていて、幕府直轄による工事であった事が分かります。

両脇に山廊が付く禅宗様式の三門

三門は桁行10.605m、梁行6.06mの重層門で、上層部には花頭窓があしらわれています。

内部に入ることはできませんが、釈迦三尊と十六羅漢が安置されています。

大迫力の三門は大樹寺の見どころです。

ビスタライン

三門、総門から見える岡崎城(ビスタライン)※写真は少し角度が悪い為、天守閣は移っていません。

山門や総門からは岡崎城が見えるようになっています。

徳川三代将軍の家光は家康公の十七回忌の時に、大樹寺の本堂から岡崎城を見えるように伽藍を整備しました。

現在でも山門や総門からは岡崎城の天守閣が見る事ができ、大樹寺の見どころとなっています。

400年弱経つ現在でもこの景観が残されているのは驚きです。

鐘楼(県指定有形文化財)

江戸時代に建てられた和様の鐘楼

参道の右手には鐘楼が残されています。

鐘楼も三門と同様に1636年の伽藍の造営の際に建てられたもので、棟札からは幕府直轄の工事であった事が分かっています。

屋根は入母屋造りの本瓦葺きで重層の袴腰付きとなっています。

本堂(市指定文化財)

江戸時代に再建された本堂

本堂は1855年の出火により焼失してしまった為、1857年に規模を縮小して再建された建物になります。

本堂は桁行7間(12.7m)、梁行7間(12.7m)の入母屋造りで屋根は本瓦葺きとなっています。

大きな瓦屋根が特徴的で焼失前は一回り大きかったと思うと凄いです。

本堂内部の様子

本堂に入ると目の前に「厭離穢土 欣求浄土」と書かれた柱があり、徳川家の菩提寺、歴史的な場所に来たことを実感します。

本堂内から宝物見学の受付があり、歴代の徳川将軍(初代~14代)の身長と同じ高さと云われる位牌が見学する事ができます。

本堂内には大樹寺の御朱印や徳川家グッツのお土産も販売しているので、充実しています。

【大樹寺 宝物殿、大方丈】

拝観時間:9:00~16:00(受付は15:30まで)

料 金:大人500円・小中学生300円・幼児無料

休館日:年中無休

松平八代墓(市指定文化財)

初代親氏から八代広忠の墓がある松平八代墓

本堂の西側には松平八代墓があります。

1615年徳川家康が先祖八代の墓を再建したもので、1617年に天領代官である畔柳寿学が奉行として整備しまいた。

本堂や三門の賑やかな感じとは打って変わって、落ち着いた静かな空気が流れています。

多宝塔(国重要文化財)

檜皮葺きの歴史深い多宝塔

大樹寺の南西側には多宝塔があります。

多宝塔は松平七代清康により建立されたもので、大樹寺に唯一残る中世の建築物となってます。

屋根は檜皮葺き、軒先は風鐸が吊るされていて内部には、多宝如来像が安置されています。

多宝塔は室町時代の貴重な建築物で大樹寺の見どころのひとつとなっています。

まとめ

本堂の緑青の入母屋破風

大樹寺は三門、総門から岡崎城が見えるビスタライン、本堂内に安置されている歴代徳川将軍の位牌、室町時代から現存する多宝塔が見どころです。

松平、徳川家の菩提寺で歴史の転換点、この場所から徳川家康の天下泰平の道が始まったと思うと感慨深い寺院となっています。

大樹寺ウェブサイト:成道山松安院 大樹寺

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