鳥取城の御城印や駐車場、見どころを紹介!

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お城

鳥取県鳥取市にある鳥取城。

室町時代に山名氏により久松山に砦が築かれた事に始ります。

因幡守護の山名誠通が山名祐豊により討たれると、1562年に家臣であった武田高信が力をつけ鳥取城を拠点とします。

1573年に山名豊国は武田高信を退けると、本拠地を布勢天神山城から鳥取城へ移します。

1580年に織田信長の命を受けた羽柴秀吉が鳥取城を攻めると山名豊国は降伏します。

毛利方が鳥取城を奪い吉川経家が入城すると、1581年に羽柴秀吉は再度鳥取城攻めを行います。

秀吉は鳥取城を取り囲むように陣城を築き、「鳥取城の渇え殺し」と呼ばれる兵糧攻めが行ないます。

吉川経家は4ヵ月もの間籠城しますが、兵糧もなくなり城内が悲惨な状況になった事により、城兵や民衆の命と引き換えに自刃し、鳥取城は開城します。

その後は、宮部継潤が鳥取城へ入城し近世城郭へ改修します。

1600年の関ヶ原の戦い後は池田長吉が城主となり、1617年に池田光政が入城し鳥取藩32万石の本拠地となり、城と城下町の大改修が行われます。

明治維新まで池田氏が代々城主となり、1873年の廃城令により在城となり陸軍省の管轄となります。

現在城跡は国の史跡に指定され、三階櫓の石垣や天球丸の巻石垣、大手門に復元された中ノ御門、明治時代に建てられた仁風閣などがあり、見どころとなっています。

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鳥取城・基本情報、アクセス

所在地:〒680-0011 鳥取県鳥取市東町

城 主:山名氏、吉川氏、宮部氏、池田氏

形 式:山城・平山城

文化財史跡:国指定史跡

日本100名城スタンプ:仁風閣・鳥取県県立博物館・鳥取市役所本庁舎1F

鳥取城・御城印

仁風閣の修理の為、展示館が開館中

 鳥取城 御城印 1枚300円

鳥取城の御城印が販売されています。

鳥取城内の仁風閣で1枚300円で購入する事が出来ます。

仁風閣は修理工事の為、長期休館中(令和11年度中に再会館予定)で代わりに仁風閣展示館が開館しています。

鳥取市歴史博物館 やまびこ館

また、鳥取市立歴史博物館 やまびこ館でも購入する事が出来ます。

博物館では市内の古代から現代までの歴史に関する資料が展示されていて、鳥取城の攻めの模型もあります。

【鳥取市立歴史館 やまびこ館】

所在地:〒680-0015 鳥取県鳥取市上町88

開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)

入館料:一般300円・高校生以下無料

休館日:月曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)・祝日の翌日・年末年始(12月29日~1月3日)

ウェブサイト:鳥取市立歴史館 やまびこ館

鳥取城・駐車場

鳥取県庁北側駐車場

鳥取城の南側に「鳥取県庁北側駐車場」があります。

69台停められる広さがあり、休庁日(土日祝祭日)に解放されています。

平日は県庁に利用者のみ利用可能なので、注意が必要です。

鳥取県立博物館駐車場

鳥取城内にある「鳥取県立博物館」に駐車場があります。

20台程停められる無料駐車場で鳥取城に一番近いですが、停められる台数が少なく通路も狭い為、注意が必要です。

鳥取市営片原駐車場

鳥取城から南西に700m程の所に「鳥取市営片原駐車場」があります。

136台停められる広さの有料駐車場で、鳥取城へは歩いて12分程かかります。

【鳥取市営片原駐車場】

営業時間:24時間年中無休

料 金:30分未満無料・30分~1時間30分 100円・1時間30~2時間30分 200円・

    2時間30分から3時間30分 300円・3時間30分から4時間30分 400円・

    4時間30分~24時間未満 500円

鳥取城・縄張り図

鳥取城の縄張り図(現地案内板より)

鳥取城は標高263mの久松山に築かれた城で、山頂部の山上の丸と山麓部の山下の丸があります。

山下の丸は内堀の内側に丸ノ内、三ノ丸、二ノ丸、最上段に天球丸が築かれ、特に天球丸と二の丸は折れを多用した石垣が築かれ、堅固な縄張りとなっています。

二の丸には山上の丸の天守が落雷で焼失して以降、シンボルとなった三重櫓が建てられていました。

鳥取城・丸の内

内堀と擬宝珠橋

内堀と復元された擬宝珠橋と中ノ御門

山麓部にある丸の内外側には内掘(水堀)が掘られ、大手口には擬宝珠橋が架けられています。

擬宝珠橋は1897年頃に取り壊された橋で、古写真や絵図などを参考にして2018年に木造で復元されました。

全長は37mあり藩政時代に端午の節句には若殿が陣取り、幟ねりの見学などの儀礼が行われた歴史ある橋で、鳥取城の見どころの一つとなっています。

中ノ御門

擬宝珠橋から見る復元された中ノ御門の表門

擬宝珠橋の先には中ノ御門があります。

中ノ御門は鳥取城の大手門で、1621年に藩主池田光政により創建されました。

1720年の大火で焼失しますが再建され、廃城令後の1875年に解体されてしまいます。

現在は2020年に復元された高麗門形式の表門があり、当時の様子が分かります。

復元された中ノ御門の渡櫓門

表門の先には石垣により桝形虎口が形成され、復元された渡櫓門があります。

渡櫓門は2024年に当時の工法で復元された二階建ての門で、全高9.2m、幅10.6mあり、屋根が切妻造りになっているのが特徴的です。

復元された中ノ御門(表門、渡櫓門)は鳥取藩32万石の格を表す堂々とした大手門で見どころです。

仁風閣(国重要文化財)

宝隆院庭園から見た仁風閣背面

丸の内には仁風閣があります。

仁風閣は1907年に鳥取池田家14代当主の池田仲博侯爵が、別邸として建てた西洋風建築物です。

外観はフランス風ルネサンス様式で木造の2階建てで、内部はらせん階段や御座所、謁見所などがあり、和洋折衷の意匠となっています。

※現在修理工事中の為、長期休館中(令和11年度中に再会館予定)

【仁風閣】

所在地:〒680‐0011 鳥取県鳥取市東町2丁目121

開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)

入館料:ー

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、祝日の翌日、年末年始

ウェブサイト:ガイダンス施設 鳥取城跡・仁風閣 展示館

鳥取県立博物館

鳥取県立博物館

鳥取県立博物館では鳥取の自然や鳥取の歴史、民俗、鳥取の藩と城などの展示室があります。

一つひとつの展示室が広く展示数が多く、鳥取城の模型もあるので必見となっています。

カフェもあるので、休憩するにも良い場所となっています。

【鳥取県立博物館】

所在地:〒680‐0011 鳥取県鳥取市東町2丁目124

開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)

入館料:個人180円

休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月29日~1月3日)

ウェブサイト:鳥取県立博物館/とりネット/鳥取県公式サイト

鳥取城・右膳ノ丸

西坂下御門(中仕切門)

鳥取城の貴重な建築物である西坂下御門

丸の内北側の一段上に右膳ノ丸があります。

右膳ノ丸の横には西坂下御門があります。1867年に創建された門で、1975年の台風により損壊しました。

現在は復元修理されていて、鳥取城の貴重な建築物となっています。

鳥取城・三の丸

太鼓御門跡

太鼓御門横の石垣・下乗場と呼ばれ馬や駕籠から降りて歩いて登城する

三の丸の入口には太鼓御門跡があります。

太鼓御門は桁行12間(22m)、梁行2間半(4.5m)の大きさで石垣の間に渡された櫓門です。

門には時を知らせる太鼓が据えられていた事から名付けられています。

現在門はありませんが、太鼓御門を復元する計画があるようです。

鳥取城・二の丸

石垣

三階櫓跡の一段下の荒々しい石垣

二の丸は標高37mに位置する郭で、外周部は全て石垣が築かれています。

右膳ノ丸付近からは高さ6~7程の高石垣と更にその上に三階櫓跡の石垣がそびえていて、圧巻の光景となっています。

二の丸は山下の丸で中心となる重要な郭で、外周部に築かれた石垣は折れと高さがあり、見どころです。

三階櫓の石垣

お左近の手水鉢の伝説が残る三階櫓の石垣

二の丸に西側に三階櫓跡の石垣があります。

三階櫓の石垣は、鳥取城内でもひと際高く目を引くもので、隅部は綺麗な算木積みでありつつも自然石か粗く割られた石の乱積みとなっています。

二の丸の三階櫓の石垣は鳥取城を象徴するような高い石垣で、迫力があり見どころです。

三階櫓跡

1階14.5m四方、2階10.8m四方、3階7.2m四方の三重三階櫓が建てられていた

三階櫓は1617年以降に建てられた三重櫓で、層塔型で高さが17.8mありました。

1693年に山上の丸の天守が落雷で焼失して以降は、鳥取城の天守に匹敵する櫓となっていました。

三階櫓は1720年の大火で焼失してしてしまいますが、1736年に再建され1879年に解体されまで鳥取城のシンボルとなっていました。

裏御門跡

三重櫓の石垣横の裏御門跡

三重櫓の石垣の横に裏御門跡があります。

裏御門は二の丸に入る為の裏門で、江戸時代後期までは簡素な門でしたが、江戸時代末期に渡櫓門に改修されました。

裏御門跡からは仁風閣や丸の内、鳥取の町並みを見る事が出来ます。

登り石垣

幕末に築かれた登り石垣が残っているのは全国で鳥取城のみ

二の丸の北側斜面には登り石垣があります。

登り石垣は幕末に築かれたもので、敵が斜面を移動する事を制限する機能があります。

登り石垣は全国的にも珍しい遺構で、彦根城伊予松山城洲本城など限られたお城にしかありません。

表御門跡

二の丸の正門である表御門跡

二の丸の南東側に表御門跡があります。

表御門は二の丸の正門で、今はありませんが当時は鉄御門と呼ばれる門が石垣の間に建てられていました。

江戸時代初期の二の丸には御殿が建てられていて、藩主が居住し政務を執っていましたが、3代藩主の池田吉泰の時に三の丸へ移されました。

菱櫓跡

二の丸南側から見る菱櫓跡の石垣

二の丸の南側には菱櫓跡があります。

菱櫓は平面が菱形をした二重二階の櫓で、西南隅の三重櫓と共に鳥取城の風格を表していました。

現在は石垣のみですが、段々に積まれた迫力ある石垣は見ごたえがあります。

鳥取城・天球丸

巻石垣

幕末に石垣の崩落を防ぐ為に築かれた巻石垣

山下の丸の東側の最高所に天球丸があります。

天球丸は標高が51mあり、南東側に大きな竪堀が2本築かれた山下の丸の最深部になります。

天球丸は大きく3つの時代に石垣が築かれていて、1807年に石垣の崩落を防ぐ為に築かれた巻石垣が特徴的です。

天球丸の巻石垣は全国的にも珍しい遺構で、見どころです。

景色

天球丸から見た表御門跡や鳥取市の町並み

天球丸は池田長吉の姉、天球院が住んだことから名付けられた郭で、東側には三重の櫓が建てられていました。

三重櫓は1720年の石黒火事により焼失して以降、再建される事はありませんでした。

まとめ

吉川経家公の像と久松山

【鳥取城の見どころ】

鳥取藩32万石の堂々とした姿の擬宝珠橋と中ノ御門(表門、渡櫓門)

明治時代に建てられた和洋折衷の建築物であり、重要文化財の仁風閣

二の丸の折れを伴い段々に高く積まれた石垣群と三階櫓跡の石垣

幕末に築かれた全国的にも珍しい天球丸の巻石垣

ウェブサイト:国指定史跡「史跡鳥取城跡附太閤ヶ平」にようこそ!|鳥取市

鳥取県のオススメのお城:米子城尾高城河原城布勢天神山城

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