兵庫県丹波市にある柏原(かいばら)陣屋。
1598年に織田信長の弟である信包が3万6千石で丹波国氷上郡に入りますが、1650年に継嗣がなく断絶します。
1695年に織田信長の次男 信雄の子孫である信休が大和松山藩から柏原に転封となり、1713年に幕府に許可を得て陣屋を築きました。
織田氏が10代に渡り藩主を務めてこの地を治め、1871年の廃藩置県により廃城となります。
現在では国の史跡に指定され、1820年に再建された御殿や1714年に建てられた長屋門などが現存し、見どころとなっています。
柏原陣屋・基本情報、アクセス
所在地:〒669‐3309 兵庫県丹波市柏原町柏原683
城 主:織田氏
形 式:陣屋
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
柏原陣屋・駐車場

柏原陣屋から北西に250m程の所に「かいばら観光案内所前駐車場」があります。
観光案内所前とトイレ前に合わせて10台程停められる無料駐車場です。
柏原陣屋・陣屋跡
表御門(長屋門)県指定文化財

柏原陣屋跡にある表御門(長屋門)があります。
表御門は陣屋の正門で、1714年に建てられた長屋門形式の門です。
長屋門は左側が畳敷きの番所、右側は板張りの馬見所、砲庫となっていて、創建当初から残る貴重な建築物となっています。
表御殿

表御門の先に表御殿があります。
表御殿は1818年火災で焼失した後、1820年頃に再建されたものとなっています。
柏原歴史民俗資料館とセットで見学する事ができ、内部に入る事が出来ます。
江戸時代の陣屋の御殿が残されているのは全国的にも貴重で、見どころとなっています。
丹波市立柏原歴史民俗資料館

表御門の道路を挟んだ反対側には「丹波市柏原歴史民俗資料館」があります。
資料館では柏原陣屋の模型が展示されていて、当時の陣屋の全貌を見る事が出来ます。
また、江戸時代の俳人である田ステ女の俳句も展示されていて、柏原の歴史、文化を学ぶことが出来ます。
【丹波市歴史民俗資料館・田ステ女記念館】
所在地:〒669‐3309 兵庫県丹波市柏原町柏原672
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:大人210円・中学生100円・小学生50円
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月29日~1月3日)
たんば黎明館(県有形文化財)

陣屋跡の隣には「たんば黎明館」があります。
「たんば黎明館」は明治時代の1885年に氷上第一高等小学校として設立した建物で、1909年には氷上郡立高等学校となりました。
現在では、改修が行われレストランやライブラリーカフェとしてオープンし、明治時代の様式建築を見学する事が出来ます。
ウェブサイト:たんば黎明館|まちづくり柏原
柏原八幡宮

かいばら観光案内所の北側には柏原八幡宮があります。
飛鳥時代に創始されたと伝わり、1024年に京都の石清水八幡宮から御分霊を勧請し、柏原別宮として創建されました。
現在の社殿は、1585年に羽柴秀吉により再建されたもので、三重塔は1813年頃に建立されたと伝わっています。
ウェブサイト:柏原八幡宮公式ウェブサイト
まとめ

【柏原陣屋の見どころ】
・1820年に再建された全国的にも貴重な陣屋の表御殿
・1714年の創建当初から現存している表御門(長屋門)
ウェブサイト:柏原陣屋跡/丹波市ホームページ
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