大庭城の駐車場や見どころを紹介！

神奈川県藤沢市にある大庭城。

築城時期は分かっていませんが、1488年に相模国守護の扇谷上杉氏の一門である上杉朝昌が城を守っていた事から扇谷上杉氏により築城されたと考えられています。

1512年に伊勢宗瑞（北条早雲）により攻撃され落城します。

伊勢宗瑞は大庭城を改修しますが、玉縄城を築城した事から大庭城の重要性は低くなります。

その後、北条氏が豊臣秀吉の小田原攻めにより滅ぶと廃城となります。

現在城跡は大庭城址公園として整備され、空堀や土塁、館址広場などがあり、見どころとなっています。

大庭城・基本情報、アクセス

大庭城・駐車場

大庭城の西側に「大庭城址公園駐車場」があります。

30台程停められる広さの無料駐車場です。トイレは管理事務所や公園内にあります。

大庭城・大庭城址公園

大庭城址公園管理事務所

駐車場の近くにある「大庭城址公園管理事務所」では、大庭城に関する資料が展示されています。

入館は無料で大庭城のパンフレットも置いてあるので、散策する前に見学するのが良いです。

大庭城のジオラマもあるので、当時の城郭の様子が分かります。

【大庭城址公園管理事務所】

大庭城・三の郭

曲輪跡

大庭城は東側に引地川、西側に小糸川が流れる舌状台地先端に築かれています。

空堀と土塁により大きく5つの曲輪に分かれていて、現在は芝生広場、遊具、バラ園などがある公園となっています。

土塁

管理事務所の坂道を登った場所の近くには土塁が残されています。

土塁の高さは4ｍ程あり、大庭城で最も良好に残されている土塁となっています。

三の郭西側の土塁は高く迫力があり、大庭城の貴重な城郭遺構で見どころです。

大庭城・二の郭

空堀

大庭城の中央部、三の郭と二の郭の間には空堀が残されています。

空堀の近くには説明板と石碑が立てられているので、目印になります。

空堀は深さが5～6ｍ程、上辺の幅は10ｍ程はあるかと思われ、折れを伴いながら東側へと延びています。

空堀の両側には土塁も残されていて、一層高低差が感じられます。

三の郭と二の郭の間の空堀は大庭城で最も良好に残されている遺構で、一番の見どころです。

土塁

二の郭の北東側の空堀沿いには土塁が残されています。

ここの土塁は高さが2～3ｍ程となっていて、東西方向に延びています。

大庭城は関東ローム層と呼ばれる火山灰が堆積して出来た地層で滑りやすい性質があり、土造りでも防御力が高い城郭となっています。

大庭城・一の郭

館址広場

大庭城の南側先端部に一の郭があります。

一の郭跡は館址広場となっていて、発掘調査により4棟の掘立柱建物が確認され、その内2棟の建物跡が石柱で表現されています。

また、柱穴跡からは戦国時代のものと思われる炭化米が出土しています。

一の郭は複数の掘立柱建物跡が見つかった事から主郭であると考えられています。

西側の斜面の発掘調査も行われていて、複数の横堀跡と帯曲輪が確認されています。

まとめ

【大庭城の見どころ】

・大庭城中央部、二の郭と三の郭の間の折れを伴う規模の大きな空堀

・西側公園入口の石畳みを登り切った付近の高さ4ｍ程の良好に残る土塁

・南先端部、一の郭跡に表示されている掘立柱建物跡

ウェブサイト：大庭城址公園の紹介｜藤沢市

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