愛知県津島市にある津島神社。
540年、欽明天皇元年の鎮座と伝えられていて、ご祭神は建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)です。
かつては「津島牛頭天王社」と云われ、全国に3000社以上ある津島神社の総本社です。
戦国時代には織田、豊臣、徳川などの大名から崇拝され、織田信長は氏神と仰いで造営に協力し、豊臣秀吉は楼門を寄進、徳川家康の四男で清州城主の松平忠吉の妻が本殿を寄進したと云われています。
江戸時代には「伊勢、熱田、両方詣らにゃ片詣り」と云われ、伊勢詣りの時に津島神社も詣でる事が習わしとなっていました。
現在でも楼門や拝殿、本殿、南門などの社殿が立ち並び、「津島さん」「天王さん」と呼ばれ多くの参拝者で賑わっています。
津島神社・基本情報、アクセス
所在地:〒496‐0851 愛知県津島市神明町1
ご祭神:建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
拝観料:無料
定休日:無休
TEL:0567‐26‐3216
ウェブサイト:津島神社‐全国天王総本社
津島神社・駐車場
津島神社の南側と東側に参拝者用駐車場があります。
南側は60台、東側は40台程停められる駐車場で、初詣の時は津島市立西小学校が臨時駐車場として開放されます。
トイレは境内にあります。
津島神社・境内
南門(県指定文化財)
津島神社の南側には南門があります。
南門は1591年に豊臣秀頼が父秀吉の病気平癒を祈願して寄進したと云われ、桧皮葺きの屋根で門扉はありません。
南門は豊臣家も津島神社を崇拝している事が分かり、小さいながらも趣があり見どころです。
弥五郎殿社(県指定文化財)
南門を通り少し進んだ左側には弥五郎殿社があります。
武内宿禰命(たけうちのすこねのみこと)を御祭神とする摂社で、南北朝時代に楠木正行と共に四条畷の戦いで戦死した掘田弥五郎正泰が生前に造替しました。
本殿は木造流造りの銅板葺き、拝殿は木造切妻造り妻入の銅板葺きとなっています。
拝殿
境内の中心に拝殿と本殿があります。
本殿は1605年に徳川家康の四男である清州城主の松平忠吉の健康を祈って妻が寄附したもので、国の重要文化財に指定されています。
三間社流造りで屋根は檜皮葺きの本殿は室町末期と桃山時代の彫刻が施され、見どころとなっています。
八柱社(県指定文化財)
本殿の西側には八柱社があります。
八柱社は1672年に造営された摂社で、須佐之男命の五男三女の御子神を御祭神としています。
荒御魂社(県指定文化財)
本殿の東側には荒御魂社があります。
荒御魂社は1759年に建造された摂社で、建速須佐之男命荒御魂(たけはやすさのおのみことあらみたま)を御祭神としています。
楼門(国指定重要文化財)
境内の東側に楼門があります。
楼門は1591年に豊臣秀吉が寄進した二階造りの門で、屋根は檜皮葺きで木瓜紋が頂部に輝いています。
楼門は境内の中でもひときわ大きく目立つ門で、豊臣秀吉が寄進した貴重な建築物で見どころです。
宝寿院
津島神社の北側には牛頭山 宝寿院があります。
弘法大師が熱田社に詣でる道中に津島に訪れ、疫病に苦しむ人々を見て疫病退散平癒を祈祷した事に始まります。
御本尊は薬師如来で、津島神社の賑わいとはうって変わって、閑静で静かな境内となっています。
まとめ
【津島神社の見どころ】
・豊臣秀吉が寄進した大きな檜皮葺きの屋根と柱の朱色が特徴的な楼門
・徳川家康の四男である松平忠吉の妻政子が寄進した本殿
・豊臣秀頼が父秀吉の病気平癒を祈願し、寄進した南門
ウェブサイト:津島神社‐全国天王総本社
コメント