滝山城の駐車場や御城印、本丸の桝形虎口、堀切などの見どころを紹介!

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お城

東京都八王子市にある滝山城。

1521年に武蔵守護代の大石定重が築城し、大石氏の養子となった北条氏照が改修しました。

また、北条氏照は大石綱周の養子となり浄福寺城に滞在し、1567年までに滝山城を築城し移ったとも云われています。

1569年に武田信玄が武蔵に侵攻し2万の兵で滝山城を攻撃しますが、北条氏照は2千の兵で撃退し、堅固な城郭である事が証明されました。

しかし、二の丸まで攻め込まれたとも云われ、北条氏照はより堅牢な城郭が必要と考え、1587年に八王子城を築城し移りました。

現在では都立滝山公園として整備され、本丸の桝形虎口、本丸と中の丸の間の大堀切と木橋、二の丸の馬出、空堀などが残され見どころです。

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滝山城・基本情報、アクセス

所在地:〒192-0002 東京都八王子市高月町

城 主:北条氏照

形 式:山城

文化財史跡:国指定史跡

続日本100名城スタンプ:滝山城跡中の丸広場、八王子市加住市民センター、道の駅八王子滝山

滝山城・駐車場

滝山観光駐車場

滝山城の南側に「滝山観光駐車場」があります。

28台程停められる無料駐車場です。土日になると満車になることがあるので、早い時間の方が良いです。

トイレは滝山公園内の中の丸にあります。

滝山城・御城印

サザンスカイタワー内にある八王子博物館

 滝山城 御城印 1枚300円

滝山城の御城印が販売されています。

サザンスカイタワー3階にある「桑都日本遺産センター八王子博物館」で1枚300円で購入する事ができます。

実際に滝山城に登城した証し(100名城スタンプの押印や写真など)がある方に販売してもらえるシステムで、滝山城に行ったことがない人はクイズに正解すれば販売してくれます。

【桑都日本遺産センター八王子博物館】

所在地:〒192-0904 東京都八王子市子安町4丁目7-1

開館時間:10:00~19:00

入館料:無料

休館日:12月29日~1月3日・館内整理日

ウェブサイト:桑都日本遺産センター八王子博物館

滝山城・縄張り図

滝山城の縄張り図(現地案内板より)

滝山城は東西に細長い加住丘陵に築かれ、北側は多摩川に浸食された崖地、南側は谷が入り組んだ地形となっています。

城の中心に本丸があり、東側に中の丸、南側に二の丸、千畳敷、三の丸、小宮曲輪が築かれています。

特に二の丸は3つの尾根が集まる場所で、千畳敷に面した角馬出、南側には南馬出と大馬出、東側には東馬出が築かれ、鉄壁の構えとなっています。

滝山城・登城口

登城口にある滝山城の石碑

「滝山観光駐車場」の横に滝山城の登城口があります。

登城口から本丸までは歩いて15~20分程で、滝山城内(滝山公園)は良く整備されているので歩き易いです。

滝山城・小宮曲輪

小宮曲輪東側の空堀

滝山城の大手口を登って行くと左手に小宮曲輪の空堀が見えて来ます。

空堀の深さは6~7m、幅は7~8m程はあるかと思われ、大手口を登って来る敵に横矢が掛けられるようなっています。

小宮曲輪はは北条氏照の家臣で小宮氏から名付けられていて、屋敷があったと考えられています。

滝山城・三の丸

虎口跡

小宮曲輪と三の丸の間にある虎口跡

小宮曲輪と三の丸の間には虎口跡があります。

現在は車道が造られ消滅していますが、当時は桝形虎口が設けられ、小宮曲輪と三の丸の両方から攻撃できるように工夫されていました。

空堀

三の丸南西側の空堀

三の丸の南西、南東、北東には空堀が築かれています。

南西側の空堀は堀底から土塁までの高さが15m程あり、当時はもっと深かったと云われています。

深さも幅も大きくまだ滝山城の入口なのに驚きです。

コの字型土橋

三の丸東側(千畳敷手前)にあるコの字型土橋

三の丸の東側を進むとコの字型土橋があります。

コの字型土橋は文字通りコの字型に何度も折れる土橋で両側は空堀が築かれていて、城内側の兵は横矢を掛けられるように工夫されています。

現在は車道となっていますが、当時はもっと道幅が狭く、攻め手にとっては難所となっていました。

コの字型土橋は珍しく、滝山城の見どころの一つとなっています。

滝山城・千畳敷

広場となっている千畳敷

三の丸の北東側には千畳敷があります。

千畳敷は文字通り広大な曲輪で、ベンチが設置されています。

千畳敷の北側には弁天池があります。現在は池の跡と中の島があり、船を浮かべて宴を楽しんだ場所と云われています。

北条氏照の弟の氏邦が城主の鉢形城にも、中の島が造られた弁天池があります。

滝山城・二の丸

角馬出

千畳敷内部にある二の丸西側の角馬出

二の丸の西側には角馬出が造られています。

角馬出は方形の空間が土塁で造られ外側には空堀が築かれています。

角馬出の両側には土橋が設けられ、馬出に迫る敵を攻撃でき、且つ城兵が出撃し易いように工夫されています。

二の丸西側の角馬出は小規模ながら良好に残されていて、見どころです。

空堀

二の丸南側の空堀

二の丸の南、東、北東には空堀が築かれています。

南側の空堀は深さが15m、幅は20m、南面だけでも全長100m程はあり、滝山城でも屈指の大きさとなっています。

二の丸の圧倒的な大きさの空堀は圧巻で、見どころです。

大馬出

二の丸南側の大馬出

二の丸の空堀の外側には大馬出が築かれています。

大馬出は二の丸より一回り小さい位の大規模な馬出で、大馬出の先には更に小さな馬出が設けられ二の丸に迫る敵を撃退しています。

更に二の丸の東側には東馬出があり、二の丸の三方向全てに馬出が築かれている異様で鉄壁の縄張りは見どころです。

築城者の執念が感じられる縄張りは必見です。

土橋と空堀

二の丸東側の土橋

二の丸の東側には両側を空堀に挟まれた土橋があります。

この土橋の手前には東馬出があり、二の丸の東側を守っています。

土橋両側の空堀もとても深く幅広いものとなっています。

滝山城・中の丸

櫓門跡

中の丸南側の櫓門跡

二の丸の北東に中の丸があり、中の丸と二の丸の間には櫓門跡があります。

現在は歩道となっていますが、当時は空堀に木橋が架けられて、奥に櫓門があったと推定されています。

空堀

中の丸南側の空堀

櫓門跡の右手、中の丸の南側には空堀が築かれています。

中の丸の空堀も深さが15m程あるかと思われ、現在でも大きな空堀が残されています。

桝形虎口

中の丸南西側の桝形虎口

中の丸の南西には桝形虎口跡があります。

土塁により攻め手が直進してから右に曲がらないと中の丸内部に入ることが出来ず、城兵は横矢が掛けられるようになっています。

中の丸内部

中の丸内部にある建物

中の丸は東西70m、南北100mの広い曲輪で、当時は政庁施設があったと考えられています。

北条氏照が大石氏より城を譲り受けた後に改修されたと云われ、本丸より新しい曲輪となっています。

中の丸に建てられている建物に続日本100名城のスタンプが設置されています。

滝山城・本丸

大堀切

本丸と中の丸の間に築かれた大堀切と木橋

本丸と二の丸の間には大堀切が築かれています。

大堀切は深さが深さが15m以上、幅は20m以上はあるかと思われ城内屈指の堀切となっています。

試掘により当時の堀切はもっと深かったことが分かっていて、引橋が架けられていたと云われています。

本丸と中の丸の大堀切と木橋は規模が大きく迫力があり、滝山城を代表する景観となっていて見どころです。

桝形虎口(東側)

本丸東側の桝形虎口

本丸の東側には桝形虎口跡があります。

発掘調査により当時は通路に河原石が敷き詰められていて、通路の幅が折れるごとに狭くなっていた事が判明しています。

通路の幅を徐々に狭めることで大勢の敵が侵入する事を防いでいて、厳重な虎口であった事が分かります。

現在でも土塁により桝形虎口の形状が良く分かり、本丸東側の桝形虎口は見どころです。

本丸内部

本丸内部にある霞神社

本丸は滝山城の最深部で上下二段になっていて、かつては城主が住んでいたと考えられています。

現在でも下段の外周部には土塁があり、大石氏時代の遺構が残されています。

井戸

本丸内部にある井戸

本丸には井戸があり、覗いてみると石組により造られている事が分かります。

本丸に井戸が築かれていて、最後の最後まで籠城できるように考えられています。

桝形虎口(南側)

本丸南側の桝形虎口

本丸の南側の虎口も桝形虎口となっています。

本丸の主要な虎口が両方とも桝形虎口となっているのを見ると、さすが本丸と感じ入ります。

まとめ

中の丸から見た八王子の街並み

【滝山城の見どころ】

本丸の東側の良好に残された桝形虎口跡

本丸と中の丸の間に築かれている迫力満点の大堀切と木橋

二の丸の三方向にいくつも築かれている馬出と縄張り、外周部を囲む大規模な空堀

三の丸と千畳敷の間にある何度も折れるコの字型土橋と空堀

ウェブサイト:都立滝山公園・滝山城跡 八王子市公式ホームページ

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