東京都八王子市にある片倉城。
応永年間(1394~1428年)に大江備中守師親が在城していたと云われています。
古川越街道や鎌倉街道に面する要衝であり、戦国時代には北条氏も利用したと考えられています。
湯殿川と兵衛川の合流地点にある丘陵先端部に築かれていて、北、東、南側は急峻な崖となっています。
西側は丘陵部の平坦地が続きますが、本丸、二の丸、三の丸があり、曲輪の間には空堀が築かれています。
現在では片倉城跡公園として整備され、本丸と二の丸の間の空堀や大手口の土橋や空堀等が残され見どころとなっています。
片倉城・基本情報、アクセス
所在地:〒192‐0914 東京都八王子市片倉町2475
城 主:大江氏、長井氏
形 式:平山城・連郭式
文化財史跡:都指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
片倉城・駐車場
片倉城の北東に「片倉城跡公園駐車場」があります。
15台程停められる無料駐車場です。トイレは公園内にあります。
片倉城・縄張り図
片倉城は湯殿川と兵衛川の合流地点にある丘陵の先端部に築かれています。
本丸は周囲を断崖に囲まれ、丘陵の平坦地が続く西側に二の丸、三の丸が築かれそれぞれの曲輪間には空堀が築かれています。
南側に大手口があり、折れを伴った空堀が築かれていて、防備を強化しています。
片倉城・本丸
本丸内部
本丸は北、東、南側を断崖になっていて、丘陵部の東端に位置しています。
現在では平地となっていて、本丸北西端には櫓台跡が残されています。
堀と土塁
本丸と二の丸の間の南側には空堀が残されています。
空堀は折れを伴い本丸と二の丸の間の空堀へと繋がっています。
空堀
本丸と二の丸の間には空堀が築かれています。
空堀は深さが5~6m、幅は20m程あり、広大な規模となっています。
片倉城で一番規模が大きく良好に残されている遺構で、見どころです。
空堀には橋が架けられていて、本丸と二の丸を行き来する事ができます。
現代的な橋ですが、当時は木橋が架かっていたかも知れません。
片倉城・二の丸
二の丸内部
本丸の西側に二の丸があります。
二の丸は本丸より二倍程大きく広い郭で、現在は芝生が広がっていて多くの家族連れの方で賑わっています。
空堀
二の丸の西側には三の丸がありますが、現在は畑となっています。
二の丸と三の丸の間には空堀のような跡がありますが、どこまで遺構であるのかは分かり辛いです。
空堀と土橋
二の丸の南側には大手口跡があります。
大手口には二の丸の虎口に土橋があり、両側には空堀が築かれています。
空堀は規模が大きく、大手口だけに遺構が良く残されていて迫力があります。
空堀
二の丸の北側には小さな郭があり、二の丸と小曲輪の間には空堀が築かれています。
小曲輪は二の丸北側の防備を強化している曲輪で、空堀も意外と良好に残されています。
まとめ
【片倉城の見どころ】
・本丸と二の丸に築かれている幅広な空堀
・二の丸南側の大手口の土橋と大きな空堀
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