栃木県佐野市の唐沢山城です。
平安時代に藤原秀郷によって築かれたとも伝えられていますが、室町時代には佐野氏の居城となっています。
戦国時代には越後の上杉謙信にたびたび攻撃されるも、撃退や落城を繰り返しました。
その後、佐野氏は北条氏に従いますが、1590年の豊臣秀吉の小田原征伐の際には豊臣氏に従いました。
1600年の関ヶ原の戦いの際には東軍に従い、所領を安著されました。
現在では、唐沢山山頂の本丸には高さ8mの高石垣や、曲輪跡が残り当時の姿を垣間見る事ができます。
また、たくさんの猫が住み着いている事でも有名で、人懐っこい猫が登城者を癒やしています。
唐沢山城・基本情報、アクセス
所在地:〒327-0801 栃木県佐野市富士町1409
城 主:佐野氏
形 式:山城
文化財史跡:国指定史跡
続日本100名城スタンプ場所:唐沢山神社社務所(9:00~17:00)
唐沢山城の北側の山道を登った先に、唐沢山頂駐車場があります。
無料で10台ほど駐められる大きな駐車場です。
駐車場にはレストハウスがあるので、軽食や休憩に最適です。
唐沢山城・御城印
唐沢山城 御城印 1枚300円
唐沢山城の御城印が販売されています。
唐沢山神社の社務所で、1枚300円で購入することができます。
社務所の開いている時間は、9:00~17:00となっております。
唐沢山城・大手口
枡形門跡
駐車場の横には大手口の枡形があります。
両側に石垣が築かれ、右、左へと折れるようになっています。
侵入してくる敵に対して側面攻撃(横矢掛かり)ができるようになっていて、厳重な門跡です。
天狗岩
大手口の枡形を抜けると、天狗岩があります。
天狗岩は、岩盤状になった場所は周囲の視界が開けているので、見張りをする場所と考えられています。
実際に天狗岩からは大変眺めが良いです。
唐沢山の麓を見渡す事ができるので、見張りにはもってこいの場所です。
猫
大手口を通った先の広場にはたくさんの猫がいます。
ここの広場だけでも、5~7匹くらいの猫がいて、人に慣れていて逃げることがありません。
安心していて写真にあるように昼寝してるので、癒やされます。
ちなみにレストハウスには、猫のえさが売られているので、あげることもできます。
大吹井
広場の先には、大吹井があります。
大吹井は唐沢山城の井戸で、標高の高い山城には大変貴重な水源になります。
井戸の内側は石垣で囲まれていて、中の水は大量に蓄えられています。
四つ目堀
大吹井の先には四つ目堀があります。
本丸を中心とする曲輪群の手前に築かれ、山の尾根を遮断しています。
堀幅は9m、現在の深さは3mほどあり、一大防御機構になっています。
さくらの馬場
四つ目堀を越え、歩いて行くとさくらの馬場があります。
さくらの馬場は、当時の武士が馬に乗ってこの斜面で訓練をしていたようです。
猫
登山道の途中の手すりの上には猫がいました。
遠くを見つめる目が格好いいですが、手が丸くてかわいいです。
ギャップが良いです。
登山道を進んでいくと、唐沢山神社の社務所に着きます。
唐沢山神社は南城跡に建てられていて、当時は蔵屋敷や武者詰めがあった曲輪でした。
ここにも猫がいてまったりしています。
唐沢山城・本丸
高石垣
本丸の下段からは、本丸の高石垣を見ることができます。
本丸西側の高石垣は、野面積みで積まれ、高さが8mもあり壮観です。
関東の山城でここまで石垣が使用されているのは珍しく、とても貴重です。
本丸西側の高石垣を反対側から見てみると、石垣が50m程連なっている事が分かります。
さすが上杉謙信を撃退した事がある堅城で、関東七名城に数えられる訳です。
唐沢山神社
本丸には唐沢山神社が建立されています。
本丸の入口の両脇には石垣が築かれて、大きな鏡石が据えられていて、登城者を驚かせています。
当時の本丸には奥御殿が建てられていました。
唐沢山城・長門丸
本丸の東側には長門丸、金の丸、杉郭、北城などの曲輪が築かれています。
各曲輪の間には堀切が切られ、尾根伝いに来る敵の侵入を阻んでいます。
こちら側は人が居なく、ひっそりとしています。
まとめ
唐沢山城は本丸に築かれた関東屈指の高石垣が必見です。
関東七名城に数えられ、戦国最強とも云われる上杉謙信をも退けた事がある堅城ですが、現在では猫に占拠されているのが面白いです。
お城好きだけではなく、猫好きの人にもオススメの場所です。
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