お寺の紹介をします。
静岡県浜松市の龍潭寺(りょうたんじ)です。
大河ドラマでもおなじみの井伊家ゆかりのお寺です。
733年に行基によって地蔵寺として開かれた事が始まりで、平安時代から井伊家の菩提寺とされていました。
1560年に井伊直盛が戦死し、この寺に葬られると法号から龍潭寺と改名されました。
現在でも、江戸時代に建てられた山門や本堂、開山堂などの伽藍が立ち並び、国指定名勝の小堀遠州が作庭した庭園が四季折々の風景を楽しむ事ができます。
龍潭寺・基本情報、アクセス
所在地:〒431-2212 静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989
宗 派:臨済宗妙心寺派
拝観時間:9:00~16:30 休館日:8/15 12/22~27
龍潭寺の南側に専用駐車場があります。
40台ほど駐められる、無料駐車場です。
龍潭寺・山門
駐車場から歩いて行くと、最初に山門が見えて来ます。
山門は1656年に建てられた門で、本瓦葺きの四脚門です。
門に掲げられている扁額には「萬松山」と書かれており、朝鮮通信使の雪峯が彦根藩井伊氏の元で書かれました。
屋根の瓦に井伊家の家紋である橘と「井」の文字が装飾されているのが、特徴的です。
龍潭寺・本堂
山門を通り受付のある庫裡の隣には、本堂があります。
本堂は1676年に、井伊家27代直興により再建されました。
方丈造りで禅寺の特徴ある本堂の廊下からは、鶯張りの音が鳴り、綺麗に手入れされた庭園を望む事ができます。
龍潭寺・庭園(国指定名勝)
本堂の裏手には、小堀遠州が作庭した知泉鑑賞式庭園が広がっています。
中央に守護石、左右には仁王石、正面に礼拝石が置かれ、前面には池が広がっています。
風光明媚な庭園にはゆっくりと時間が流れていて、四季折々の景観を楽しむことができます。
龍潭寺・松稲荷
本堂の横には、萬松稲荷(写真右側)があります。
萬松稲荷は1796年に再建された稲荷堂です。
正夢稲荷とも呼ばれていて、願えば叶うと云われています。
龍潭寺・開山堂
萬松稲荷の隣には、開山堂があります。
開山堂は1702年に建立された、龍潭寺歴代の和尚の位牌を祀るお堂です。
2階建ての楼閣造りで、2階部分には花頭窓も配され赤い壁や柱が印象的です。
内部には黙宗和尚と文叔和尚の木造が祀られています。
龍潭寺・仁王門
本堂の前面には仁王門があります。
仁王門は1987年に建立された門で、両脇には仁王像が安置されています。
山門とは雰囲気が違って、堂々とした迫力ある門となっています。
龍潭寺は井伊氏の菩提寺として、代々彦根藩主に崇拝されてきた由緒あるお寺です。
奥浜名湖の風光明媚な土地に建立された、伽藍と小堀遠州が作庭した庭園は必見です。
龍潭寺ウェブサイト
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