お寺の紹介をします。
静岡県浜松市の初山宝林寺です。
江戸時代初期に明の国から来朝した、独湛禅師が1664年に金指近藤家の貞用(さだもち)の招きに応じて、初山宝林寺を開山しました。
以後、金指、気賀近藤家の菩提寺として栄えました。
境内には重要文化財に指定されている、仏殿や方丈を初めとして、山門、報恩堂など様々な建築物が建ち並び、中国明朝風様式の雰囲気を感じる事ができます。
また、独湛禅師が中国から持ち込まれた、金鳴石と呼ばれる石があり、龍文堂を参拝した後に鳴らすと金運が上昇すると云われています。
初山宝林寺・基本情報、アクセス
所在地:〒431-1304 静岡県浜松市北区細江町中川65-2
拝観時間:10:00~16:00
休業日:年末年始(臨時休業あり)
拝観料:大人400円・小人200円・未就学無料
初山宝林寺・駐車場
初山宝林寺には専用駐車場があります。
40台程駐められる無料駐車場です。
初山宝林寺・入口
駐車場の横に入口があります。
先に受付があるので、拝観料を払います。ちょっとしたお土産の販売されています。
初山宝林寺・山門(市指定文化財)
境内の南側に山門があります。
山門の正面には「初山」と扁額が掲げられています。
隠元禅師が書いたとされていて、元禄6年の記録が残されています。
山門は四脚門で屋根はこけら葺きとなっていて、古風な佇まいとなっています。
受付の左手にあるので、見落とさないようにしましょう。
初山宝林寺・仏殿(重要文化財)
境内の中心にあるのが、仏殿です。
仏殿は1667年に建てられ、黄檗宗伝来初期の中国明朝様式となっています。
どことなく日本のお寺とはちょっと違った雰囲気があります。
仏殿の内部中央には、釈迦三尊像が祀られています。
仏殿の両側には、二十四天善神立像も祀られています。
二十四天善神立像の中には、三国志で有名な関羽の像もあります。
劉備に仕えた武将で忠義を重んじて義理堅い関羽は、商売の神様となっています。
初山宝林寺・龍文堂
境内の西側には、龍文堂があります。
龍文堂は「鎮守龍文坊大権現」を祀る、祈祷と座禅を行うお堂です。
龍文堂の横には、金鳴石があります。
金鳴石は独湛禅師が中国より持参した石で、叩くとキーンと音が鳴り響きます。
龍文堂をお参りした後に、金鳴石を叩くと願いが叶うと云われていて、商売繁盛、金運アップの御利益があります。
初山宝林寺・方丈(重要文化財)
仏殿の背後には方丈があります。
方丈は1716年に住職の起居堂として建てられました。
屋根は茅葺きとなっていて、きれいに四方に広がっているのが特徴的です。
方丈の横には水琴窟があります。
水琴窟は水を流し入れると、土の中にある瓶に水が落ちた音が鳴り響く風流なものです。
夏では涼しい雰囲気が伝わって来て良いです。
初山宝林寺・報恩堂(市指定文化財)
仏殿の右手には、報恩堂があります。
報恩堂は近藤家代々の位牌と、隠元禅師の木造が安置されているお堂です。
お堂の正面には丸い装飾がされていて、中国の雰囲気があります。
最後に
初山宝林寺は、仏殿や方丈などの中国文化を伝える貴重な建物が多数あり、異国情緒あるお寺です。
龍文堂の横にある金鳴石は不思議で珍しい石で、金運アップの御利益があり必見です。
初山宝林寺ウェブサイト
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