お城の紹介をします。
静岡県磐田市の長者屋敷遺跡です。
奈良時代の初め頃(1300年前)に官衙(役所)として築かれたと考えられています。
発掘調査により、遺跡から大型の建物跡や土器が発見されています。
屋敷の外周部には土塁と掘が築かれていて、規模は東西100m、南北80mもあり正方形の形をしています。
土塁は南側の中央部と、北東側の一部が途切れていて、館の出入口とされていたと考えられています。
現在でも、屋敷の外周部には土塁と掘が残されていて、当時の歴史を感じる事ができます。
長者屋敷遺跡・基本情報、アクセス
所在地:〒438-0011 静岡県磐田市笠梅43-8
城 主:地域権力者
形 式:館(屋敷)
文化財史跡:県指定史跡
日本100名城スタンプ:該当無し
長者屋敷遺跡・駐車場
長者屋敷遺跡の西側に専用駐車場があります。
3台程駐められる、無料駐車場です。
長者屋敷遺跡・縄張り
長者屋敷遺跡は平地に築かれた奈良時代の屋敷です。
東西100m、南北80mの広さがあり、周囲には土塁と掘が巡らされています。
南側の入口付近のみに土塁が二重に築かれていて、防備が強化されています。
長者屋敷遺跡・遺構
土塁(南側)
駐車場のそばに長者屋敷の南側の入口があります。
南側の入口付近には土塁が二重に築かれています。
外周を囲んでいる大規模な土塁の前面にかすかに土塁の跡があることが分ります。
土塁が二重に築かれていることから、南側の入口が正門であったと思われます。
案内板
南側の入口付近には長者屋敷の案内板があります。
長者屋敷の詳細が書かれています。西側にも案内板が設置されています。
入口(南側)
南側は土塁と掘が途切れていて、内部に入る為の入口になっています。
現在はなにも建てられていませんが、当時は門が設置されていたのでしょうか。
掘(南側)
入口の横を見ると掘を見ることができます。
掘深さは1~2m程あり、700年も前に築かれたものがこれだけ残っているとは驚きです。
内部
現在、長者屋敷の内部は草が生い茂っています。
発掘調査により、建物があった事が分かっています。
中でも16.5m、5.5mの大型の建物の跡が発見されており、このことから地方の官衙(役所)であったと考えられています。
土塁(東側)
東側の土塁は高さが2m程あり、良好に残されています。
ハッキリと土塁が築かれていることが分かり、見やすい遺構となっています。
入口(北東側)
北東側にも入口があります。
こちらも土塁と掘が途切れていて、人が通れるようになっています。
こちらは裏門としての機能があるのかも知れません。
掘(北側)
北側の掘は深さが1m程あります。
土塁との高低差は2mはありかと思います。
掘と土塁(西側)
西側の掘と土塁は高低差が3m程もあり、長者屋敷で一番良好に残されています。
これだけの高低差があると、敵の侵入を防ぐ事ができると思われます。
西側の堀と土塁は見どころです。
最後に
長者屋敷遺跡は700年前に築かれた官衙(役所)跡です。
外周部の堀と土塁は現在でも残されていて、特に西側が良好に残されていて見どころです。
長者屋敷遺跡ウェブサイト
https://kanko-iwata.jp/tanoshimu/tanoshimu-725/
静岡県のオススメのお城
コメント