お城の紹介をします。
静岡県浜松市の大洞若子城(おおぼらわかこ)です。
戦国時代に奥山氏が築いた山城です。
奥山定之の三男である定吉が城主となりますが、次男の定茂が謀反を企て定吉を城から追い出してしまったと伝わっています。
1573年の武田信玄の遠州侵攻の際に、保科筑前守宛ての書状に大洞若子城に武田家臣が在城するようにと指示していたことが分かっています。
水窪川と支流に位置する山頂に築かれた城址には、本曲輪跡や尾根に築かれた二重堀切が残され見どころとなっています。
大洞若子城・基本情報、アクセス
所在地:〒431-4111 静岡県浜松市天竜区佐久間町相月
城 主:奥山氏
形 式:山城 連郭式
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ場所:該当無し
大洞若子城・駐車場
大洞若子城近くの国道152号線を北上すると、城西ふれあいセンターがあります。
お城の近くに駐車スペースがありますが、道幅が狭い為あまりオススメできません。
こちらは国道沿いにあり、駐車スペースも比較的広い為、オススメです。
大洞若子城の登り口までは、歩いて15分程あれば行くことができます。
大洞若子城・御城印
大洞若子城 御城印 1枚300円
大洞若子城の御城印が販売されています。
城西ふれあいセンター近くの「堀内理容店」で購入することができます。
「天竜商工会佐久間支所」(9:00~17:00※土日祝日休み)や「天竜区観光協会佐久間支部」(9:00~17:00※火水木は不在)でも購入可能です。
大洞若子城・登城道
城西ふれあいセンターから国道152号線を南下すると、左手に大洞若子城の案内板があります。
案内板横の赤い橋を渡った先に登城口があります。
橋を渡った先がY字路になっているので右の道へ進みます。
すると大洞若子城への案内板があるので、標識に従い坂道を上って行きます。
坂道を上った先の道のそばには川が流れています。
川の石が苔生していて、水が綺麗なので良い森林浴ができそうです。
川沿いの道を上って行くと、川に小さな橋が架かっているので橋を渡ります。
小さな橋を渡った先に斜面を登っていく道があるので、登って行きます。
斜面の道からは段々畑が見えます。
一瞬お城の遺構かと思ってしまいますが、違いますね。
斜面を登りきると大洞若子城の城域に入ります。
案内板にあるように右手の道を登ると本曲輪です。
大洞若子城・本曲輪
山の頂上にあるのが本曲輪です。
本曲輪は狭く、小さな山城といった印象です。
本曲輪にはお社が建てられていますが、詳しい事は分かりません。
本曲輪からの景色は木々に遮られている為、あまり良くありません。
木の間から少し麓の川や民家が見える位です。
二重堀切
本曲輪から尾根伝いに道を下って行くと、二重堀切りがあります。
堀切が建て続けに二箇所に築かれ、尾根伝いに登ってくる敵を阻んでいます。
二重堀切は大洞若子城の一番の見どころです。
一つ目の堀切です。
堀切の深さは1mもない位で、堀幅は2~3mはあるかと思います。
一つ目の堀切はかなり浅くなってしまっていますね。
二つ目の堀切です。
堀切の深さは3~4m位で、堀幅は2~3mはあるかと思います。
こちらの堀切りはかなり良好に残されていて、迫力があります。
二重堀切を通り、反対側から見た写真です。
目前の堀切は深くこの斜面を乗り越えて行くことは、非常に困難と思われます。
最初の堀切を乗り越えたとしても更にもう一つ堀切があるので、敵は戦意消失してしまいますね。
最後に
大洞若子城は二重堀切りが一番の見どころです。
御城印も発売されているので、御城印集めの際に立ち寄ってみるのが良いかと思います。
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