お城の紹介をします。
静岡県菊川市の横地城です。
室町時代に遠州の国人である、横地氏の本拠地として築かれた山城です。
1476年に今川義忠により攻め滅ぼされてしまいますが、横地城落城後に今川義忠が帰路の途中に横地氏の残党により討ち死にしてしまう事件が起きます。
現在では、山頂の尾根伝いに東の城、中の城、西の城などの曲輪群が、一騎駆けと呼ばれる人ひとり通れる細い道で繋がれています。
特に本丸北側にある堀切は良好に残され、当時の遺構を見る事ができます。
横地城・基本情報、アクセス
所在地:〒439-0022 静岡県菊川市東横地
城 主:横地氏
形 式:山城
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ場所:該当無し
横地城・駐車場
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横地城の南側に横地城址駐車場があります。
20台ほど駐められる無料の駐車場です。トイレも完備しています。
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駐車場の横に登城道がありますが、今回は池の先にあるこちらの道から登ります。
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しばらく5分ほど上って行くと、分かれ道に出ます。
右手の道に行くと横地城、左手に行くと横地城の西側駐車場になります。
西側の駐車場は小さな駐車場になります。
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少し先にはまた、分かれ道があります。
そのまま真っ直ぐが本丸への道、左手は詰めの城となります。
詰めの城は後から行くとして、まずは本丸方面へと進みます。
横地城・金玉落しの谷
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分かれ道2の先には、金玉落しの谷があります。
金玉落しの谷は城内の兵の訓練の場で、谷底に兵士達が集まり、合図をすると金の玉を谷へ落します。
兵士達は一斉に谷を駆け登り、金の玉を取り合い、金の玉を取った者には褒美が与えられたそうです。
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谷はかなり深く斜面は急です。
けが人が続出しそうな訓練ですが、こうして城内の兵の士気を高めていたのでしょうね。
横地城・千畳敷き
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金玉落しの谷の先には、千畳敷きがあります。
千畳敷きはかなり広く、西の城、中の城を繋ぐ中間地点にある主要な曲輪です。
横地城・西の城
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千畳敷きの隣には西の城があり、現在は横地神社が建立されています。
西の城は、二の丸とも呼ばれていて、横地城の副将級の武将が詰めていました。
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西の城の中腹には土塁跡があります。
横堀が巡らせてありその先に土塁があります。
当時の西の城は南側は5段に形成され、堀と土塁が巡らされていました。
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西の城の頂上に横地神社があります。
両側は切り立った崖になっていて、祠の裏手からは焼米が出土されています。
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横地城の各曲輪は一騎駆けと呼ばれる、人ひとり通れる幅の道で繋がれていました。
横地城は山の頂上の尾根に築かれているので、両側は切り立った崖になっています。
現在では道が整備されていますが、当時はもっと狭かったのかと思います。
横地城・中の城
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千畳敷きの先には中の城があります。
中の城は、本丸である東の城と千畳敷きの中間にある曲輪です。
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中の城に登って見ると、曲輪の外周に小さな土塁の跡が有ることが分かります。
千畳敷きと比べるとかなり小さな曲輪です。
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中の城の先には本丸があります。
本丸の手前には分かれ道があり、左手に行くと本丸、右手に行くと一騎掛けがあります。
先に、一騎掛けを見に行くとします。
横地城・一騎駆け
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本丸東側の一騎駆けです。
現在草に覆われ分かりづらいですが、人ひとりが通れるほどの道幅となっていて、敵が大人数で攻め寄せることができないようになっています。
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本丸手前に分かれ道を左手に行くと、本丸への道があります。
登って行った先が本丸です。
横地城・本丸
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本丸は標高101mの山頂に位置し、南側は絶壁となっています。
戦時には城主や家族、重臣達が居住し軍議を開いていました。
現在は横地城址の石碑が建てられています。
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本丸は眺望が良く周囲を見渡す事ができます。
周りの山々が見えて風がよく通るので、気持ちが良いです。
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本丸には井戸跡があります。
本丸内に井戸が掘られているので、籠城戦に強いお城ですね。
現在は、少し窪みがある程度となっています。
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本丸北側には堀切が設けられています。
堀切が良好に残されていて、横地城の見どころです。
本丸北側は尾根続きとなっているので、堀切によって敵の侵入を防いでいます。
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本丸北側は数段の曲輪が築かれ、防備を固めています。
奥に進んでいくと、更に堀切が設けられています。
本丸に近いこともあり、徹底されていて手を加えられているので、見応えがあります。
横地城・詰の城
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最後に分かれ道2の先にある、詰の城です。
詰の城は、現在特に遺構はなく茶畑となっています。
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横地城は横地氏の居城とした山城で、山頂の尾根に築かれた曲輪群と、本丸北側の堀切が見どころです。
山頂に築かれていて視界が開けているので、散策に良いお城です。
横地氏城館跡ウェブサイト
http://www.city.kikugawa.shizuoka.jp/shakaikyouiku/shiteibunkazai/yokochishijoukanato.html
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