静岡県浜松市にある光明寺。
奈良時代、717年に行基により開創された名刹です。
光明寺は元々光明山にありましたが、1931年の火災により焼失してしまった為、現在の場所に移されました。
境内には一本の杉で作られた国内最大級の大黒天像があり、高さは2.3mほどあります。
境内から10分程登った所にある奥之院や展望台からは浜松市を一望でき、景色の良い場所となっています。
秋には四季桜と紅葉が同時に楽しめ他にはない風景を楽しむ事ができます。
また、近くには国指定史跡の光明山古墳もあります。
光明寺・基本情報、アクセス
所在地:〒431‐3303 静岡県浜松市天竜区2873
宗 派:曹洞宗
御本尊:三満虚空蔵大菩薩
拝観料:無料
光明寺・駐車場
光明寺の南側に駐車場があります。
駐車場は複数ヵ所にあり、すべて合わせると30台程止められる広さがあります。
トイレは光明寺の境内にあります。
光明寺・参道
光明寺の本堂や大黒殿へのこちらの階段を登って行きます。
距離はそれほど長くはないですが、階段の脇には坂道がありこちらからも本堂に行くことができます。
光明寺・境内
境内の様子
階段を登り切ると正面に大黒殿、右手に本堂、左手に光明殿があります。
奥の山の高い場所にあるのが、奥之院です。
境内は落ち着いた静かな空気が流れていて、遠州の名刹と云われていることが実感できます。
大黒殿
境内の正面奥にある大きな建物が大黒殿です。
大黒殿の中には日本最大級と云われる、大黒天像が安置されています。
大黒天像は高さが2.3mあり、1本の杉の巨木を彫り造られています。
金色に輝く大きな大黒様は迫力があり、大変ご利益がありそうです。
1月第3土曜日に行われる初甲子大祭の時に大黒様にお参りし、その後に新しいお財布を使用するとご利益があるそうです。
光明殿
大黒殿の横には光明殿があります。
光明殿は見た目でも歴史を感じる建物で、内部には摩利支天の赤い提灯が特徴的です。
三満殿
大黒殿の奥の少し高い所にあるのが三満殿です。
三満殿の周囲には四季桜や紅葉があります。
四季桜と紅葉
四季桜は春と秋に咲く珍しい桜で、周囲には住職が植樹した20本の四季桜が植えられています。
特に11月中旬~12月初旬には四季桜と紅葉が同時に楽しむ事ができ、綺麗な景観となっています。
光明寺にせっかく訪れるなら四季桜と紅葉が楽しめる秋がオススメです。
光明寺・奥之院、展望台
登り口
境内から見えた奥之院と展望台へは光明殿の脇に登り口があります。
登り口から歩いて10分程で奥之院に行くことができます。
奥之院・展望台への登り道は比較的整備されていますが、意外としっかりとした山登りなので、運動靴は必須です。
1本道なので迷うことはないです。
奥之院
山道を登り切ると奥之院が見えて来ます。
奥之院が見えて来るとちょっとした達成感があります。
山中に佇む二重の奥之院は威厳がありカッコ良く、見どころです。
奥之院は戦の守護神である摩利支天が祀られています。
戦国時代には今川義元や徳川家康も祈願したと云われていて、徳川家代々の祈願所となっています。
内部の天井は折上げ格天井と云われる格式高いものとなっています。
奥之院の前には摩利支天の使いであるイノシシの像があります。
笑っているような顔つきで可愛いです。
展望台
奥之院の先の道を登ると展望台があります。
展望台への道は少し未整備な所があるので、注意が必要です。
景色
展望台の上に登ると木が視界の邪魔なので、展望台のある平地から見た方が景色が良いです。
展望台からは天竜の町並みが一望する事ができて、景観が良いです。
天気が良い日には浜名湖や遠州灘、浜松駅前にあるアクトタワーも見る事ができるようです。
光明山古墳(国指定史跡)
光明寺の隣には光明山古墳があります。
光明山古墳は5世紀中頃に築造された前方後円墳です。
発掘調査により墳丘上には埴輪が並べられていた事が判明しており、斜面には葺石が敷かれていました。
後円部の上段墳丘の葺石が、基底部から墳頂部まで高さが6.8mにわたり残されていた事が判明しています。
まとめ
光明寺は大黒殿の日本最大級の大黒天像や、奥之院と天竜の町並みの景色が見どころです。
11月中旬~12月初旬には四季桜と紅葉を同時に楽しむ事ができ、たくさんの人で賑わっています。
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