【小長谷城・静岡県】の駐車場や、重ね馬出や空堀や土塁などの見どころを紹介!

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お城

お城の紹介をします。

静岡県榛原郡川根本町の小長谷城(又は小長井城)です。

築城年代はハッキリと分かっていませんが、小長谷氏の居城として築かれた山城です。

戦国時代、小長谷氏は今川氏に従っていましたが、1568年に武田信玄が駿河に侵攻してくると武田氏に従いました。

この時に武田氏の指揮下の元小長谷城の改修がされ、今日残る武田流の築城術が色濃く残るお城になりました。

1582年に武田氏が滅亡すると、当時の城主長門守政房により廃城となりました。

現在でも、本丸、二の丸、三の丸、馬出には1~5号の豪快な空堀や土塁が残されていて、必見です。

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小長谷城・基本情報、アクセス

所在地:〒428-0414 静岡県榛原郡川根本町東藤川1240

城 主:小長谷氏

形 式:山城 連郭式

文化財史跡:川根本町指定文化財史跡

日本100名城スタンプ場所:該当無し

小長谷城・駐車場

本川根B&G海洋センター駐車場

小長谷城の専用駐車場はありません。

小長谷城の北側にある、本川根B&G海洋センター駐車場の駐車場を利用すると良いでしょう。

小長谷城・縄張り

小長谷城縄張り図(現地案内板より)

小長谷城は本丸、二の丸、三の丸が連続的に段々に築かれています。

北側にある海洋センターも当時は城域となっており、本丸などの主要部とは堀で仕切られていました。

本丸の東側には、武田氏により改修された附属曲輪(馬出)が二重に設けられています。

特に三号堀の曲線を描いた空堀は、武田氏の特徴を良く現わしています。

小長谷城・三の丸

三の丸・小長谷城址石碑

駐車場から2分程歩くと小長谷城の入口があります。

小長谷城跡には、現在徳谷神社が建立されています。

五号堀

五号堀

三の丸の前面には五号堀が築かれています。

五号堀は深さが3~4m、幅は5~6m程はあり、大規模な空堀です。

三の丸に迫る敵の侵入を防ぐ重要な防御施設です。

いきなり大きな空堀があるので、テンションが上がります。

土塁

土塁

三の丸の前面には土塁が築かれています。

土塁の高さは3m程あり、良好に残されています。

五号堀と土塁により、強固な防衛ラインが構築されています。

三の丸内部


三の丸内部

三の丸内部です。

三の丸は小長谷城の西端に築かれた曲輪で、南北に長い形をしています。

前面だけではなく、曲輪の外周部にも土塁が残されていることが分かります。

井戸

井戸

三の丸には井戸があります。

説明板を読んで見ると、1812年には古井戸として認識されていたようです。

小長谷城が機能していた当時から、使用されていた井戸かも知れません。

小長谷城・二の丸

二の丸

三の丸の東側には二の丸があります。

二の丸は三の丸と同様に南北に長い形をしていて、外周には土塁が築かれています。

土塁

土塁

二の丸と本丸の間に築かれている土塁です。

土塁の高さは1~2m程あり、こちら良好に残されています。

枡形

土塁で築かれた枡形

二の丸の南側には、土塁で枡形が築かれた跡があります。

現在は神社の参道が三の丸から本丸まで一直線に貫かれていますが、当時は三の丸から二の丸へ入る際に使用された虎口と思われます。

現在土塁は高さが1mもない位にしか残されていませんが、四角く枡形の形になっているのは判別する事ができます。

小長谷城・本丸

本丸・徳谷神社

二の丸の東側に本丸があります。

本丸には現在徳谷神社が建立されています。

土塁

本丸背後の土塁

本丸の背後には、大規模な土塁が築かれています。

土塁の高さは3~4m程あり、小長谷城で最も大きな土塁です。

本丸の背後には附属曲輪がありますが、主要な曲輪がないので、この大きな土塁で補強していると思われます。

一号堀

一号堀

本丸の背後の東側には、一号堀が築かれています。

三の丸前面にあった五号堀と同等規模の大きな空堀です。

堀底と土塁の高低差は5~6m程の高さがあり、迫力満点です。

小長谷城・附属曲輪①

附属曲輪①(馬出)

本丸背後の一号堀を隔てた先には、附属曲輪があります。

附属曲輪は、本丸の背後を強化する為に築かれた馬出です。

武田氏によって改修された部分となり、馬出の形が残っていて、前面には土塁も残されています。

田氏の築城技術の特徴である、丸馬出となっていて見どころです。

三号堀

三号堀

附属曲輪①の前面には三号堀が築かれています。

深さは3~4m程の空堀が、弧を描いて築かれていて圧巻です。

小長谷城は山奥にあるお城でアクセスが悪いですが、この馬出と三号堀は見に来る価値があります。

二号堀

二号堀

三号堀の北側には二号堀が築かれています。

こちらの三号堀と同等程度の深さがあります。

小長谷城・附属曲輪②

北側から見た附属曲輪②

附属曲輪①の先には、附属曲輪②が築かれています。

附属曲輪②内部

附属曲輪②の内部です。

附属曲輪①と同等規模の馬出で、馬出が立て続けに築かれていて重ね馬出となっています。

馬出がこのように二重に築かれているのは、大変珍しい遺構で小長谷城の弱点であった本丸背後の強化が徹底的に行われています。

四号堀

四号堀

附属曲輪②の前面には四号堀が築かれています。

四号堀も三号堀と同等規模の空堀で、弧を描いています。

最後に

三号堀

小長谷城は本丸背後に築かれた、重ね馬出が必見です。

馬出を二重に築く事で、馬出に接近してきた敵に対して横矢掛かりが効率良く出来るように縄張りされているので、驚きです。

本当に空堀の深さには迫力があります。

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