高知県高知市にある浦戸城(うらどじょう)。
鎌倉時代~室町時代初期に城砦があったとされ、天文年間(1532~1554年)には本山氏が浦戸城を築城しました。
1560年に長宗我部国親が長浜の戦いで本山氏を破り、浦戸城を支配下にしました。
1591年に長宗我部元親は浦戸城を改修し、大高坂山城から移り居城としました。
1600年の関ヶ原の戦いで長宗我部盛親は西軍に味方したため改易となり、山内一豊が入封する事になります。
長宗我部氏旧臣の一領具足が抵抗したため入国する事が出来ず、井伊直政の家臣が受け渡しに赴き策略により一揆を鎮圧しました。
1601年に山内一豊が入城すると浦戸城は手狭であったため高知城を築城し、1603年に浦戸城は廃城となります。
現在では主郭跡に天守台や石垣が残され見どころとなっています。
また、「坂本龍馬記念館」が建てられていて、坂本龍馬の歴史はもちろん浦戸城に関する展示もされているのでこちらも見どころとなっています。
浦戸城・基本情報、アクセス
所在地:〒781‐0262 高知県高知市浦戸
城 主:本山氏、長宗我部氏
形 式:平山城
文化財史跡:県指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
浦戸城・駐車場
浦戸城の主郭跡に「坂本龍馬記念館」の駐車場があります。
40台程停められる無料駐車場ですが、あくまで「坂本龍馬記念館」の駐車場なので、博物館を見学するようにしましょう。
満車の場合は「桂浜公園 駐車場」が近くにあるのでこちらを利用しましょう。
500台程停められる広い有料駐車場で、普通車は1回400円となっています。
【桂浜公園 駐車場】
営業時間:8:30~18:00
開場時間:6:00・閉門時間22:30
料金(1回):普通車、軽自動車400円・タクシー160円・二輪車50円・自転車無料
※開場時間6:00~営業時間8:30までに駐車した場合は無料
浦戸城・主郭(詰ノ段)
石垣
主郭には移築された石垣があります。
石垣は主郭から延びた石塁をこの場所に移築した石垣で、自然の石を利用した野面積みとなっています。
高さは2m程で浦戸城に築かれた貴重な石垣となっていて見どころです。
石垣の横には浦戸城の説明板が設置されています。
説明板には縄張り図(案内図)も掲載されているので分かり易くて良いです。
石碑
石垣の横には浦戸城の石碑があります。
浦戸城の文字が変わった文字で面白い石碑となっています。
天守台
主郭の北東側には天守台があります。
天守台への登り口が整備されていて、登り口から天守跡へは1分で行くことができます。
天守台は主郭から7m高い場所にあり、東西11m、南北15mの台形の形をしています。
天守跡からは鯱や丸瓦の破片が出土していて、瓦葺きの建物があったと考えられています。
天守台は長宗我部元親が居城とした名残を感じる事ができ、見どころです。
坂本龍馬記念館
浦戸城の主郭跡には「坂本龍馬記念館」が建てられています。
「坂本龍馬記念館」では幕末の明治維新の先駆けとなった、坂本龍馬に関する資料が多数展示されています。
新館と本館という2つの大きな建物の両方で資料が展示されているので、じっくり見ると2時間程はかかるので時間に余裕をもって訪れると良いです。
坂本龍馬だけではなくジョン万次郎の展示室もあるので、ボリュームがすごい資料館となっています。
【坂本龍馬記念館】
所在地:〒781‐0262 高知県高知市浦戸城山830
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:企画展開催時 大人700円・その他の期間 大人500円(高校生以下無料)
休館日:なし
ウェブサイト:坂本龍馬記念館
桂浜
浦戸城の南側には桂浜があります。
桂浜は太平洋(土佐湾)に面した砂浜で、よさこい節にも謡われる高知県の名所となっています。
紀貫之の「土佐日記」には浦戸は港と記載されているので、浦戸城は水運を生かした町づくりがされていたと思われます。
現在では、龍王神社(海津見神社)や坂本龍馬の像、桂浜水族館、お土産物エリアの海のテラスなど様々な施設があり、たくさんの人で賑わっています。
坂本龍馬は桂浜で何を思ったのか想像すると、歴史ロマンを感じられます。
まとめ
浦戸城は主郭の移築石垣や天守台が見どころです。
西側の尾根には堀切や曲輪跡(二ノ段、三ノ段)などの遺構も残されているので、こちらも見ると良いでしょう。
浦戸城ウェブサイト:浦戸城 高知県公式ホームページ
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