香川県高松市にある屋島寺。
四国八十八カ所の内の八四番の札所です。
754年に鑑真が朝廷に招かれて奈良に向かう途中に屋島に訪れて、開創しました。
その後、弟子の恵雲律師空鉢がお堂を建立し、屋島寺の住職となりました。
815年に嵯峨天皇の勅命を受けた空海はお堂を北嶺から南嶺に移し、千手観音を安置し本尊としました。
天暦年間(947~957年)に明達が現在も残る十一面千手観音坐像を安置しました。
1601年に高松藩主の生駒一正は屋島寺の寺領25石を安堵されます。
現在でも鎌倉時代に建立された本堂や、平安時代に造られた十一面千手観音坐像、鎌倉時代に造られた梵鐘などがあり、見どころとなっています。
屋島寺・基本情報、アクセス
所在地:〒761‐0111 香川県高松市屋島東町1808
宗 派:真言宗 御室派
御本尊:十一面千手観世音菩薩
営業時間:宝物館 9:30~16:30
料 金:宝物館 大人500円・中学生以下300円
ウェブサイト:南面山 千光院 屋島寺
屋島寺・駐車場
屋島城の城門の北側に屋島山上観光駐車場があります。
355台停められる大きな有料駐車場です。トイレはお見上屋やお寺などにあります。
【屋島山上観光駐車場】
屋島寺・境内
山門(仁王門)
屋島寺の南側の入口には山門(仁王門)があります。
山門の門扉の両側には仁王像が安置されていて、睨みをきかしていて迫力があります。
山門の前には「真言宗 屋島寺」「四国霊場第八十四番」の石碑があり堂々とした門構えとなっています。
四天門
山門の先には四天門前広場があり、広場の先にはお土産店もあります。
四天門は屋根の前面中央に唐破風となっていて、山門とは違った風格があります。
四天門には増長天、持国天、多聞天、広目天という四体の仏像が安置されている門となります。
四体の迫力ある仏像が安置され風格ある四天門は見どころです。
宝物館
四天門の先には宝物館があります。
宝物館では御本尊の十一面千手観音を初めとする仏像や、源平合戦に関する資料が展示されています。
また、館内から「雪の庭」と云われる白い凝灰岩を雪と見立てた庭園を見る事もできます。
【屋島寺 宝物館】
所在地:〒761‐0111 香川県高松市屋島屋島東町1808
開館時間:9:00~17:00
料 金:500円
休館日:無休
本堂(重要文化財)
屋島寺の中心に本堂があります。
本堂は鎌倉時代に建てられたお堂の部材を使用して、1618年に建立されました。
入母屋造りの本瓦葺き、桁行5間、梁間5間で中国のお寺のような雰囲気がします。
本堂は朱色を基調として前面の四本の柱が黄色、青緑で、彫刻も細やかに施されていて見応えがあります。
江戸時代初期に建立された本堂は、異国情緒があり見どころです。
蓑山大明神
本堂の横には蓑山大明神があります。
狸が蓑笠を着けた老人の姿で現れて弘法大師を案内した事から、御祭神は屋島太三郎狸となっています。
大きな狸の像と赤い複数の鳥居が特徴的です。
大師堂
境内には大師堂や熊野権現社、一願不動尊、三躯堂、千躯堂などの建物があります。
大師堂では大師像を見る事ができ、お堂の前にある香炉でお線香を立てる事ができます。
鐘楼堂
境内には鐘楼堂があります。
鐘楼堂の梵鐘は鎌倉時代に造られたもので、総高102㎝、口径64㎝、厚さ6㎝の青銅の鋳物となっています。
平家供養の鐘と云われていて、国の重要文化財に指定されています。
まとめ
【屋島寺の見どころ】
・江戸時代に建立された朱色が鮮やかな風格ある本堂
・宝物館内に安置されている平安時代に造られた御本尊の十一面千手観音像
・鎌倉時代に造られた平家供養の梵鐘
・四天像が安置されている堂々とした四天門
ウェブサイト:南面山 千光院 屋島寺
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