石川県七尾市の七尾城です。
畠山氏の居城で、標高300mの七つの尾根に築かれた山城です。
1576年に上杉謙信が七尾城を攻めますが苦戦した後、遊佐氏を内応させ城を落すことに成功しています。
上杉謙信が城に登り詩を詠んだ事でも有名です。
その後は織田氏が領有する事になり、前田利家が入城しますが山城では使い勝手が悪い為、1589年に廃城となります。
現在では桜馬場北側の段々の石垣を初め、主要部に石垣や曲輪跡が残り当時の様子を垣間見ることができます。
また、本丸からは七尾湾を一望する事ができ絶景となっています。
七尾城・基本情報、アクセス
所在地:〒926-0024 石川県七尾市古屋敷町シカマ藪8-2
城 主:能登畠山氏
形 式:山城
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ場所:七尾城史資料館、懐古館(古民家、国登録文化財)
七尾城・駐車場
七尾城の本丸近くに無料駐車場があります。
10台弱駐車可能で、トイレも完備です。
七尾城・調度丸
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駐車場から歩いていくと、最初に調度丸に出ます。
調度丸は弓矢等の武具を準備した曲輪です。
出土品も発見されているようです。
調度丸の先には段々に積まれた石垣が視界に入ります。
七尾城・桜馬場
段々の石垣
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桜馬場北側には2m程の高さのある石垣が、5段積まれています。
昭和に積み直された石垣ですが、織豊時代の石垣を伺い知る事が出来ます。
石垣積みの技術が発達途中で、1段で積める高さが低いので、段々にする事で高さと、強度を保っています。
七尾城の一番の見所です。段々の石垣は岩村城の六段壁が有名ですね。
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この道を登っている敵に、桜馬場から横矢が掛けられるようになっています。
登りきると右手は桜馬場、左手は遊佐屋敷になります。
遊佐屋敷との境目の石垣
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桜馬場は東西の長さが45m、南北25mある、広い曲輪で軍馬の訓練をおこなっていたと思われます。
写真は桜馬場と遊佐屋敷を仕切る石垣です。
七尾城・遊佐屋敷
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遊佐屋敷は本丸の一段下、西側に隣接しています。
畠山氏の重臣、遊佐氏の屋敷があったとされています。
七尾城の中心部にあり、畠山氏から信頼されていたのでしょう。
現在は曲輪の跡のみになります。
七尾城・本丸
石垣
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遊佐屋敷跡の先に本丸への道があります。
この道の横にも段々に積まれた石垣があります。
野面積みで荒々しく積まれていて、迫力があり格好いいです。
城山神社
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本丸は視界が開けた平地があります。
東西50m×南北40mの広さがあり、城山神社と石碑が建てられています。
景色
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本丸からは、七尾市の町と七尾湾が見えます。
木々がなく視界が開けているので爽快です。
ベンチに座って、しばらく景色を眺めてしまいます。
虎口跡
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本丸の西側には枡形虎口があります。
土塁と石垣で形成されていて、本丸を守る重要な防御機構になっています。
七尾城・温井屋敷
九尺石
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桜馬場に隣接する温井屋敷跡の先には、九尺石があります。
枡形虎口を形成している石で、長さが2.7mあります。
鏡石のような来城者を驚かせるものですね。
七尾城・二の丸
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温井屋敷に隣接しているのが、二の丸です。
本丸を中心とする主郭の最北端にあり、本丸に次ぐ主要な曲輪です。
尾根の分岐点にあるので、周囲を多数の曲輪で囲まれています。
堀切
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二の丸と三の丸を隔てる堀切があります。
主要部を独立した機能を持たせる為の、大規模な堀切です。
人工的に掘ったものとは、驚きです。
七尾城・三の丸
内部
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三ノ丸は、広さが南北110m、東西25mある、城内最大の曲輪です。
先ほどの堀切で隔てられているので、本丸の主郭とは別の曲輪群です。
安寧寺跡
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三の丸の下段には、安寧寺跡があります。
畠山氏の墓碑や七尾城で戦死した武士を弔う慰霊碑があります。
七尾城・城山展望台
七尾城遠景
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七尾城の駐車場からさらに先に数百メートル登った所に、城山展望台があります。
近くには駐車場があるので車で、登る事が出来ます。
駐車場から少し歩いた所に、展望台があります。
城山展望台は七尾城より高い位置にあるので、七尾城を見下ろす事が出来ます。
肉眼ではかなり小さく見えます。
七尾湾
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城山展望合いからは、七尾城だけでは無く七尾湾も見ることが出来ます。
七尾湾の青色がとても綺麗で絶景です。
天気が良い日に来るのが一番ですね。
まとめ
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七尾城は北陸最大級の山城で、各曲輪や、石垣が綺麗に残っているので、織豊時代の雰囲気を感じ取る事が出来ます。
本丸や、展望台から見る七尾湾の景色が絶景なので、ハイキングに訪れるのも良いかと思います。
七尾城ウェブサイト
https://www.city.nanao.lg.jp/sportsbunka/nanaojoushi.html
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