金沢城の駐車場や御城印、菱櫓、石川門などの見どころを紹介!

スポンサーリンク
お城

石川県金沢市にある金沢城。

戦国時代金沢城のあった場所には、加賀一向一揆の拠点である尾山御坊があり、織田信長が攻め落とし金沢城を築き佐久間盛政を入城させました。

1583年の賤ケ岳の戦いで佐久間盛政が秀吉により討たれると、前田利家が城主となります。

1592年に前田利家は大改修を行い、曲輪や百間堀、いもり堀などの堀の拡張、五重六階の天守が築かれます。

1602年に天守が落雷により焼失し、代わりに三重櫓が建てられました。

1676年に加賀藩5代藩主の前田綱紀が、金沢城に隣接する傾斜地に蓮池御殿を築き、後の兼六園となります。

明治時代になると陸軍省の管轄となり、陸軍の司令部が置かれる事になります。

現在では金沢城公園として整備され、石川門三十間長屋鶴丸倉庫などの現存建築物に加え、菱櫓五十間長屋橋詰門橋詰門続櫓河北門鼠多聞が再建され見どころとなっています。

また、城内には戸室山で採れた安山岩の石材を利用し、野面積みや打込接ぎ、切込接ぎ、玉泉院丸庭園の色紙短冊積みなどの様々な石垣が見られ見どころです。

スポンサーリンク

金沢城・基本情報、アクセス

所在地:〒920-0937 石川県金沢市丸の内1-1

城主:佐久間盛政、前田利家、前田利長など前田家

形式:平山城・梯郭式

文化財史跡:国指定史跡・重要文化財3件(石川門、三十間長屋、鶴丸倉庫)

日本100名城スタンプ:二の丸案内所・石川門入口案内所

金沢城・駐車場

金沢城の直ぐ近くにある兼六駐車場

金沢城の東側に「兼六駐車場」があります。

「兼六駐車場」は金沢城と兼六園に近く大きな駐車場ですが、最初の1時間350円でその後30分毎に150円と割高です。(最大料金は22:00~翌8:00までの間であれば1060円)

トイレは駐車場内にあり、1Fには休憩所や金沢観光案内パンフレットなども置いてあります。

金沢城から少し離れますが、「石引駐車場」なら最初の1時間は30分毎に100円、以降1時間毎に100円と良心的です。

【兼六駐車場】※割高だが金沢城や兼六園へのアクセスや駐車場内の施設は抜群

営業時間:24時間、年中無休

料 金:最初の1時間350円、以降30分毎に150円

    (22:00~翌8:00までは最大料金1060円)

台 数:480台

【石引駐車場】※金沢城へは少し遠いが料金が安い

営業時間:24時間、年中無休

料 金:最初の1時間まで30分毎に100円、以降60分毎に100円

    (7:00~10:00に入庫し、18:00までに出庫した場合は最大900円)

台 数:403台

金沢城・御城印

五十間長屋入口

 金沢城 御城印 1枚300円

金沢城の御城印が販売されています。

二の丸 五十間長屋の受付で1枚300円で購入する事ができます。

デザインはなまこ壁と辰巳用水の2種類あります。

【菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓、橋爪門、河北門、鼠多聞】

開館時間:9:00~16:30(最終入館は16:00)

入館料:大人320円・小人100円 ※河北門、鼠多聞は無料

休館日:年中無休

金沢城・三の丸

石川門(重要文化財)

石川門の二重櫓と高麗門(特別公開されていると内部見学が可能)

金沢城の三の丸入口には石川門があります。

石川門は金沢城の搦め手にあたり、高麗門、二重櫓、続櫓、櫓門で構成される桝形門です。

石川門は1631年と1759年に火災により焼失していますが、1788年に再建されたものが現在に残されています。

櫓や塀の腰回りには瓦を使用したなまこ壁、櫓に付属している銅板の緑青が綺麗な石落としがあり、非常に美しい景観となっています。

櫓門と出しと呼ばれる石落とし

 

石川門の桝形内の左側(南側)の石垣は割石を使用した荒加工石積み、桝形内の正面(西側)は接合面を隙間なく加工した切石積みとなっていて2様の石垣を見る事ができます。

石材の色も赤や青、灰色と様々あり、櫓門や続櫓などのなまこ壁や白漆喰いと相まって見惚れてしまいます。

石川門は近世城郭の桝形門が完璧に残されていて、2様の石垣も同時に見る事ができて見どころです。

河北門

新丸広場から見上げる河北門の高麗門(一の門)とニラミ櫓台

三の丸の北側には河北門があります。

河北門は三の丸の正門で高麗門(一の門)とニラミ櫓台、土塀、櫓門(二の門)で構成された桝形門です。

河北門は1759年の火災で焼失し1772年に再建されますが、1882年頃に撤去されてしまい、現在は2010年に再建されたものとなっています。

櫓門(二の門)と桝形土塀(櫓門は内部見学可能)

桝形内の正面の土塀は一見するとただの土塀の様に見えますが、内部には石垣が積まれていて(隠し石垣)、強固な防壁となっています。

櫓門は幅が26.9m、奥行き8.2m、高さ12.3mと石川門の櫓門より一回り大きな門となっていて迫力があります。

河北門は再建ですが、絵図や古写真、文献に基づき当時の伝統工法により復元されていて、当時の三の丸の正門を見る事ができ見どころです。

金沢城・二の丸

橋爪門続櫓、五十間長屋、菱櫓

三の丸から見える橋爪門続櫓と五十間長屋、菱櫓

二の丸の東側には橋爪門続櫓五十間長屋菱櫓を見る事ができます。

三の丸から見る一直線(途中に折れあり)に延びる櫓群は金沢城を象徴する景観となっていて、圧巻です。

やはり写真や映像で見るのではなく、実際に現地で見ると迫力が全然違い、凄いの一言に尽きます!

菱櫓

打ち込み接ぎの石垣の上に建つ菱櫓

二の丸の北東隅に菱櫓があります。

菱櫓は文字通り菱型の形をしている櫓で、三重三階で高さが17.3mと二の丸で最も高い建物となっています。

菱櫓からは三の丸や新丸、河北門が一望でき、北側と東側に唐破風付きの石落としが付属していて敵を迎撃する事ができます。

菱櫓は実用性と装飾性に富んだ三重櫓で、金沢城を象徴する建築物となっていて見どころです。

五十間長屋

壮大な五十間長屋と折れのある内堀

二の丸の東側に五十間長屋があります。

五十間長屋菱櫓橋爪門続櫓を接続している二重二階の多聞櫓で、二の丸最大の長屋です。

普段は倉庫として使用されていて、戦闘時には各所にある石落としや格子窓から敵を攻撃する施設となります。

二の丸東側を一直線に延びる五十間長屋は壮観で、見どころです。

橋爪橋、橋爪門続櫓

橋詰門に架かる橋爪橋と橋爪門続櫓

二の丸の入口には橋爪門があります。

橋爪門は高麗門(一の門)と桝形二重塀、櫓門(二の門)、橋爪門続櫓で構成された金沢城最大の桝形門です。

橋爪門続櫓は三重三階の櫓で高さは14.6mあり、三の丸や桝形内の敵を迎撃する櫓となっています。

橋爪門に睨みを利かす橋爪門続櫓は威圧感があり、見どころです。

橋詰門(二の門)

橋爪門の二の門である櫓門

桝形内に入ると右手に櫓門があります。

櫓門は幅が14.3m、高さは12.7mあり、門扉には鉄板が張り付けられていて重装感があります。

桝形二重塀にも下部はなまこ壁、上部は白漆喰、唐破風付きの石落としが付属していて、装飾性豊かです。

二の丸御殿跡

調査中の二の丸御殿跡

三の丸の西側に二の丸があります。

金沢城が築城された当時は本丸が中心地でしたが、1631年の大火以降は二の丸に千畳敷と呼ばれる御殿が建てられ金沢城の中枢として機能しました。

現在は二の丸御殿の復元整備事業が進行しているようです。御殿が復元されたら金沢城は更に凄い名城になりますね。

土橋門跡

二に丸北西にある土橋門

二の丸の北西には土橋門跡があります。

土橋門跡の両側には切石積みの石垣が築かれていて、左側の石垣には六角形の石(亀甲石)が組み込まれています。

亀甲石は水に親しい亀を表していて、防火の願いが込められています。

文化年間の大火でも亀甲石のおかげで土橋門は焼失を免れたとも云われています。

金沢城・本丸

極楽橋

本丸北西にある堀切と極楽橋

本丸の北西には堀切があり、極楽橋が架けられています。

堀切の両側は石垣が積まれていて、本丸側(写真左側)の方が高くなっていることが分かります。

極楽橋の名前は金沢御堂に由来し、江戸時代から呼ばれるようになったようです。

三十間長屋(重要文化財)

本丸西側に現存する三十間長屋※写真は整備中で囲いに覆われています。(特別公開されていると内部見学が可能)

本丸の西側には三十間長屋があります。

三十間長屋は江戸時代初期に建てられていましたが、1759年の大火により焼失してしまいました。

しかし、1858年に再建された三十間長屋が現在まで残されていて、金沢城の貴重な城郭建築物となっています。

本丸跡

静かな森となっている本丸跡

二の丸の南側に本丸があります。

金沢城が築城される以前には金沢御堂があったと云われ、賤ケ岳の戦い後に前田利家が入城します。

1586年頃に天守が建てられますが、1602年に焼失してしまった為、代わりに三重櫓が建てられました。

1631年の大火までは本丸御殿があり、金沢城の中心として機能していました。

金沢城・東の丸

鶴丸倉庫(重要文化財)

鶴丸倉庫(特別公開されていると内部見学が可能)

本丸の北東側に東の丸があります。

東の丸には1848年に建てられた鶴丸倉庫(土蔵)が現存しています。

鶴丸倉庫は二階建てで、桁行22m、梁行15mあり、城郭内の土蔵としては全国最大級となっています。

鶴丸倉庫は金沢城の貴重な建築物で、外壁の石貼り、庇の付いた窓、桟瓦葺きの切妻屋根など意匠に富んでいて、見どころです。

金沢城・玉泉院丸

玉泉院丸庭園

玉泉院丸庭園に建つ玉泉庵

本丸の西側に玉泉院丸があります。

2代藩主前田利長の正室である玉泉院がこの場所に屋敷を建てた事から、玉泉院丸と呼ばれています。

1634年に3代藩主前田利常が京都から庭師を招き庭園を造営しましたが、明治時代に廃れてしまいました。

現在では江戸時代の庭園が復元され、玉泉庵では抹茶や庭園を景色を楽しむ事ができます。

【玉泉庵】

開館時間:9:00~16:30(最終入館は16:00まで)

入館料:無料 ※抹茶730円(オリジナル上生菓子付き)

休館日:年末年始(12月29日~1月3日)

ウェブサイト:玉泉庵 金沢城公園

色紙短冊積み

金沢城にしかない色紙短冊積み

玉泉院丸には色紙短冊積みの石垣があります。

色紙短冊積みは色紙(方形)や短冊(縦長方形)の石を積んでいて、上部にはV字の石樋があり当時は水が流れ滝となっていました。

色紙短冊積みの石垣は全国的に見ても金沢城だけにしかないもので、意匠的で見どころです。

鼠多聞

巨大な堀跡に架かる鼠多聞橋と鼠多聞(櫓門は内部見学可能)

玉泉院丸の西側に鼠多聞があります。

鼠多聞は金沢城の西側の入口で、鼠多聞橋により金谷出丸(尾山神社)と接続しています。

鼠多聞は屋根は鉛瓦葺き、壁面は目地部分が黒漆喰のなまこ壁となっていて特徴的な外観となっていて見どころです。

まとめ

鶴の丸休憩所から見える橋爪門続櫓と五十間長屋、菱櫓

金沢城は江戸時代から残る重要文化財である石川門三十間長屋鶴間倉庫が見どころです。

当時の外観、工法で復元された菱櫓五十間長屋橋爪門河北門鼠多聞は鉛瓦葺きの屋根、なまこ壁、唐破風付きの出窓など加賀百万石の栄華を見る事ができて、圧巻です。

また、戸室山で採れた安山岩の石材を使用した自然石積み、粗加工石積み、切石積みなどの様々な石垣は綺麗で、石垣の博物館と云え見応えがあります。

ウェブサイト:金沢城公園

石川県のオススメのお城:七尾城小松城大聖寺城

コメント

タイトルとURLをコピーしました