岐阜県大垣市にある城ヶ平城(じょうがだいらじょう)。
築城時期は不明ですが、地元の記録には「天正の頃、大垣の代官が馬瀬城ヶ平に居住」と書かれています。
また、「明智氏一族宮城家相伝系図書」には「明智光秀は多羅で生まれる。多羅は進士家の居城である」と書かれています。
平成31年の調査では戦国時代後半の山城であると確認されています。
現在でも城跡には主郭があり、主郭東側の横堀や虎口跡、櫓台、土塁などが残され見どころとなっています。
城ヶ平城・基本情報、アクセス
所在地:〒503-1624 岐阜県大垣市上石津町三ツ里
城 主:不明
形 式:山城・単郭式
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
城ヶ平城・駐車場
城ヶ平城に専用駐車場はありません。
城ヶ平城の北西側にある晴明神社の横に駐車場スペースがあります。
城ヶ平城・縄張り図
城ヶ平城は多羅の山間部の川に挟まれた丘陵地に築かれた山城です。
主郭は方形で周囲を土塁で囲み、東側と南側に横堀を築き防御としています。
主郭の東側に何度も折れる虎口があり、主郭に入り口には櫓台が築かれ、横矢が掛けられるように工夫されています。
城ヶ平城・登城口
清明神社と登城口
城ヶ平城の北東側に晴明神社と登城口があります。
登城口には小さな門があるので開けて入ったら閉めます。
登城口から主郭までは歩いて5~10分程で行くことが出来ます。
登城道
登城口から進み川に架かっている橋を渡った先に、城ヶ平城の説明板が設置されています。
説明板は縄張り図付きなので遺構の位置が分かり易くて良いです。
城ヶ平城・主郭
横堀
主郭の東側には横堀が築かれています。
現在の横堀の深さは1mもない位ですが、主郭の東面と南面に渡り築かれています。
主郭の東面と南面に渡り築かれた長大な横堀は見どころです。
竪堀
主郭東側には竪堀が築かれています。
竪堀は横堀に接していて虎口に向かう道に沿って斜面を落ちて行っています。
横堀と竪堀が組み合わされた様子は見どころです。
虎口跡
主郭の東側の斜面を登って行った先に虎口跡があります。
虎口に続く道は右、左と折れていて、主郭側の土塁上から横矢が掛けられるようになっています。
櫓台
虎口の先には櫓台が残されています。
櫓台は虎口を登って行った左手にあり、虎口を登る敵を眼下に見る事ができ、横矢掛かりができるように工夫されています。
虎口の先に築かれた櫓台は横矢が意識されていて見どころです。
井戸跡
主郭の内部には井戸跡があります。
井戸跡は地面が窪んだ状態で当時の様子は分かりませんが、貴重な水源であったと思われます。
土塁
主郭の西側には土塁が残されています。
現在の土塁の高さは1m程ですが、当時はもっと高く全周に渡り築かれていたと思われます。
切岸
主郭の北側は切岸が築かれています。
斜面を削り切岸とする事で敵が登って来れないようにしています。
まとめ
【城ヶ平城の見どころ】
・主郭東側に築かれている長大な横堀
・主郭東側の横堀に接する竪堀
・主郭虎口の横矢掛かりが意識された櫓台
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