今城(岐阜県)の駐車場や堀切、土塁、虎口などの見どころを紹介!

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お城

岐阜県可児市にある今城。

天文年間(1532~1555年)に小池家継が築城した山城です。

1565年に中濃を平定した織田信長は森可成を美濃金山城主にし、この時に小池氏は森氏の家臣となりました。

1582年に本能寺の変で織田信長が討たれると、東美濃の豪族達は森氏に反旗を翻します。

小池氏も同様に反旗を翻しますが、森長可に鎮圧され今城から立ち退きます。

1584年に森氏が今城を改修しますが、後に廃城となります。

現在では今城址公園として整備され、本丸、二の丸、三の丸などの曲輪跡が残されています。

特に本丸と二の丸の堀切、三の丸の桝形虎口、本丸の土塁、喰違虎口などが残され見どころです。

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今城・基本情報、アクセス

所在地:〒509‐0246 岐阜県可児市今371

城 主:小池氏

形 式:山城

文化財史跡:なし

日本100名城スタンプ:該当なし

今城・駐車場

今城見学する方が利用できる駐車場 今公民館

今城から北西に200mの所に今公民館があります。

今城を見学する方はこちらの駐車場を利用する事ができます。

10台ほど止められる無料の駐車場です。残念ながらトイレは今公民館、今城共にありません。

今城・三の丸

登城口

今城の石碑と登城口

今公民館から今城までは案内板と、今城の旗が目印で設置されています。

今城の西側に登城口があり、今城の石碑と説明板が設置されています。

今城はかなり綺麗に整備されており、夏場でも見学する事が可能です。

大手門跡

左に折れる大手門跡

登城口の先が大手門となっています。

大手門の先に一段高くなった三の丸があり、階段を登りながら道は左に折れています。

三の丸から横矢が掛けられるように工夫がされているように見受けられます。

井戸跡

今城の貴重な水源である井戸跡

三の丸には井戸跡があります。

井戸は籠城する時に必須の設備で、命に直結する重要なものです。

1891年の濃尾地震の時に井戸が現在の形になりました。

曲輪内部

小池氏の屋敷があったと云われる三の丸

三の丸は今城で最も広い曲輪で、当時は小池氏の屋敷があったと考えられています。

屋敷の他には小池氏の五輪塔があったとされています。

桝形虎口

三の丸北側にある桝形虎口跡

三の丸の北側には桝形虎口跡があります。

土塁で桝形(四角い空間)が形成されていて、門を入口と出口に設け、桝形内に入った敵に2・3方向から攻撃する防御施設です。

現在でも土塁が桝形の形が造られている事がハッキリと確認でき、今城の見どころです。

切岸

本丸西側の切岸

三の丸からは本丸の切岸を見る事ができます。

切岸は曲輪の斜面を人工的に削り、急斜面にする事で敵が容易に登って来れないようにする防御機構です。

今城・二の丸

曲輪内部

二の丸内部の様子

三の丸の東側の一段上に二の丸があります。

当時は二の丸の北側から二の丸に入って行ったようですが、現在は本丸と二の丸の間の堀底に道が造られていて、そこから二の丸に入ります。

堀切

本丸と二の丸の堀切と土橋

本丸と二の丸の間には堀切が築かれています。

堀切の中央には人ひとり通れる程の土橋が設けられ、二の丸から敵が容易に侵入できないようにされています。

本丸と二の丸の間にある堀切と土橋は非常に良好に残されていて、今城で一番の見どころです。

ハッキリと確認する事ができる堀切

堀切は深さは二の丸側からだと2m程、本丸側からだと4~5m程あります。

堀幅は2~3m程あり、明確に本丸と二の丸が仕切られている事が分かります。

今城・本丸

虎口

本丸北側の虎口

堀切と土橋の先に本丸の虎口があります。

虎口は本丸側が一段高い場所にある為、階段となっており更に左へと折れています。

堀切と土橋と高低差が組み合わされた虎口は、容易には突破できない事がうかがえます。

曲輪内部

本丸に建つ今城の説明板と四阿

本丸は今城の最高所に位置しています。

標高160m、比高20m程の小さな山城ですが、一段ずつ高くなっていく曲輪は歩いていて楽しいです。

本丸には今城の説明板、四阿があり、四阿にはパンフレットが設置されています。

土塁

本丸東側の土塁

本丸東側には土塁が残されています。

土塁は高さが2~3m、長さは10m程あるかと思われます。

現在は一部しか残されていませんが、当時は本丸のほぼ全周に渡り築かれていたと思われます。

本丸東側の土塁は良好に残されているので、見どころです。

竪堀

本丸やや中央に築かれている竪堀

本丸の西側の斜面には竪堀が築かれています。

竪堀は曲輪の斜面を敵が横方向に移動する事を防ぐ防御機構です。

竪堀の深さは2~3m程あり三の丸へと落ちて行っています。

喰違虎口

本丸東側にある喰違い虎口

本丸の東側には喰違い虎口があります。

口違い虎口は両側の土塁を互い違いに築き、通路を屈曲させて敵の侵入を防ぐ機構です。

今城の場合は横矢が掛かるように工夫されているようです。

まとめ

本丸と二の丸の間の堀切と土橋

今城は本丸と二の丸の堀切と土橋、三の丸の桝形虎口、本丸の土塁が見どころです。

土造りのコンパクトな山城ですが、お城の基本的な遺構が良好に残されているので、オススメのお城です。

遺構のある場所にはイラスト付きの説明板が設置されているので、イラストと現在の遺構を見比べながら歩くと面白いです。

今城ウェブサイト

 http://kani-sengoku.jp/castle/ima-castle/

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