愛知県丹羽郡大口町にある小口城(おぐちじょう)。
1459年に尾張国守護の斯波氏の守護代であった織田敏広の弟である、織田広近が築城しました。
北東に犬山、南西に岩倉、南東に青塚、小牧山があり尾張統治の重要な場所となりました。
永禄年間(1558~1569年)に織田信長の侵攻により落城し、廃城となります。
しかし、1584年の小牧、長久手の戦いの時に秀吉方の前線基地として利用されました。
現在では小口城址公園として整備され、物見櫓や城門、橋が復元され見どころとなっています。
土日祝には展示室が開館しており、小口城の歴史や出土品などの資料が展示されています。
小口城・基本情報、アクセス
所在地:〒480‐0143 愛知県丹羽郡大口町城屋敷1丁目261
城 主:織田広近、中嶋氏など
形 式:平城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
小口城・駐車場
小口城の南西側に「小口城址公園駐車場」があります。
30台程は停められる無料駐車場です。駐車場周辺の道路は狭いので注意が必要です。
トイレは展示室内、公園内にあります。
小口城・本丸
堀
小口城の南側には堀が築かれています。
堀の深さは1~2m、幅は3~4m程あり、堀底には歩けるように板が渡されていますが、私が行ったときには通行できない様になっていました。
この堀は当時からの遺構かどうかは分かりません。
門と橋と物見櫓
小口城の南側の入口には橋と門が建てられています。
橋は擬宝珠付きで弧を描いた形となっていて、堀を渡ることができます。
橋の麓からは橋、門、物見櫓、塀などを一度に見る事ができて、見どころです。
橋の奥には高麗門形式の門があります。
名古屋城の二の丸大手門を模して建てられているようです。
橋や門、物見櫓、塀は全て史実に基づかない模擬ですが、やはり建物があると分かり易くて良いと思います。
野鍛冶炉跡
門をくぐると展示室前の遺構跡があります。
発掘調査により戦国時代の井戸や礎石、野鍛冶炉跡、土器片、鉄片が見つかっています。
この場所に城があり、城内の人々が活動していた事がうかがえます。
展示室
小口城址公園には展示室があります。
展示室では小口城の歴史や関係した人物の紹介、周辺の城の位置関係、出土品などが展示されています。
土日祝のみの開館ですが、無料なので小口城に訪れた際は必見です。
【小口城展示室・物見櫓】
開館日:土・日・祝日(年末年始は休館)
開館時間:9:00~12:00・13:00~16:30(入館は16:00まで)
料 金:無料
物見櫓
物見櫓も史実に基づかない模擬となりますが、高さが17mもあり実際に見てみると大きく感じます。
迫力ある物見櫓は見どころで、展示室と同じタイミングで空いているので、内部に入ることができます。
物見櫓内は階段があり、ぐるぐると回りながら展望台に行きます。
展望台からは大口町を一望できて、犬山城や岐阜城などの方向が案内されていて、小口城が重要な立地にあった事が分かります。
まとめ
小口城は南側から見える橋、門、物見櫓が見どころです。
駐車場が完備されていて、土日祝には無料の展示室が運営されているので、のんびりと気軽にお城を見学する事ができます。
ウェブサイト:小口城址公園/大口町
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