愛知県豊田市にある松平東照宮（松平氏館）。
松平東照宮のある松平郷は、江戸幕府を開いた徳川家康の祖先である松平氏発祥の地です。
徳川家の始祖、松平太郎左衛門親氏は松平郷を拠点に勢力を拡大し、松平家の礎を築きました。
三代信光の時に岡崎や安城まで勢力を広げ、西三河を支配下に治めました。
七代清康の時に安城から岡崎に居城を移して勢力を広げ、三河一国を支配しました。
尾張守山攻めの際に清康は家臣に殺され兵は総崩れとなり、子の広忠が跡を継ぎますが織田家と今川家に挟まれ勢力を失っていきます。
広忠も家臣に殺されてしまい、竹千代（後の徳川家康）に松平家の再興が託される事になります。
現在の松平東照宮は松平太郎左衛門家九代の尚栄により建立されました。
拝殿内のカラフルな漆絵や境内に築かれた石垣や水堀、産湯の井戸、松平家に関する資料が展示された松平郷館などがあり、見どころとなっています。
松平東照宮・基本情報、アクセス
所在地：〒444‐2202 愛知県豊田市松平町赤原13
御祭神：誉田別命、徳川家康公、松平親氏公
拝観料：天井画200円
拝観時間：10:00～15:00（松平郷館）
ウェブサイト：http://www.matsudairagou.jp/
松平東照宮・駐車場
松平郷の入口に駐車場があります。
松平郷の駐車場は全部で3カ所あり、全て合わせると100台程は停められる広さがあります。
トイレは駐車場にあります。
松平東照宮・境内
水堀、石垣
駐車場から拝殿を目指し歩いて行くと石垣と水堀が見えて来ます。
石垣と水堀は松平東照宮の外周部にあり、関ヶ原の戦い後に松平尚栄により築かれました。
石垣は割石を使った打ち込み接ぎと云われる工法で積まれていて、目地が横に通っている布積みとなっています。
東照宮が建立される前は松平氏の館があり、当時もこの場所に堀や土塁が築かれていたのかも知れません。
石垣と水堀が築かれている様子は城郭であり、松平東照宮の見どころのひとつです。
鳥居
松平東照宮の正面入口に鳥居があります。
鳥居の横には「松平氏遺跡、松平氏館跡」の石碑が立てられています。
拝殿
鳥居の真っすぐ先に拝殿があります。
この地には初め松平家の八幡宮がありましたが、1619年に徳川家康公を合祀され、東照宮は明治時代になってから建立されました。
1965年に松平親氏公を合祀し、1983年に松平東照宮と称されるようになりました。
拝殿には徳川家の葵の御紋が随所に見受けられ、天下統一を果たした徳川家の御利益がありそうです。
拝殿の後ろ側に本殿があります。
拝殿の天井には色鮮やかな絵が描かれています。
拝観料を200円払うと内部で見学する事ができ、カラフルな天井画を近くで鑑賞できます。
四季の花々が色鮮やかに描かれた天井画は美しく、松平東照宮の見どころです。
産湯の井戸
拝殿から少し離れた場所に産湯の井戸があります。
産湯の井戸の入口には立派な門が建てられています。
産湯の井戸は松平家で代々使われたもので、1542年に岡崎城で竹千代（後の徳川家康）が生まれた際はこの井戸の水をくみ上げ竹筒に入れられ早馬で届けられました。
屋根が付けられ苔生した様子は歴史の重みを感じる事ができます。
松平郷館
拝殿の手前には松平郷館があります。
松平郷館は松平氏ゆかりの品々が展示され、当時の貴重なものを見る事ができます。
入館料は無料なので松平東照宮に訪れたら必見です。
【松平郷館】
開館時間：10:00～15：00
定休日：水曜日（年末年始は営業）
TEL:0565‐58‐3033
松平郷
松平親氏公像
松平東照宮のある松平郷には松平親氏公の像があります。
江戸時代を築き上げた徳川家康の祖先である松平親氏公の像はどこか威厳があります。
松平東照宮に訪れたら高月院に行く途中にあるので、見て行くと良いでしょう。
室町塀
高月院に向かう道には室町塀があります。
室町塀は室町時代の雰囲気を再現したもので、高月院に続く250ｍの道は良い雰囲気です。
天下茶屋
高月院に向かう途中には天下茶屋があります。
天下茶屋では串もちとお茶がセットになった天下もちセットの甘味を初め、そばやうどんなどの食事も頂くことができます。
休憩するにちょうど良い場所にあるので、寄って行くと良いです。
【天下茶屋】
まとめ
松平東照宮は松平氏発祥の歴史ある場所で、拝殿の天井画や産湯の井戸、石垣と水堀、松平郷館が見どころです。
日光東照宮や久能山東照宮と云った豪華絢爛な場所とは違い、落ち着いた自然の中にある松平東照宮はオススメです。
松平東照宮ウェブサイト：http://www.matsudairagou.jp/
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