愛知県豊田市にある丸根城。
室町時代末期の城で、松平氏一族の城と推定されています。
矢作川の川幅が狭くなる「鵜の首」と呼ばれる場所の、東岸の台地に築かれています。
矢作川に最も近い場所に主郭、堀切を隔てて北曲輪が配置され、後ろ堅固な縄張りとなっています。
半円状の北曲輪の前面には、弧を描いた三日月堀のような空堀が築かれ馬出を連想させます。
現在でも、矢作川の東岸に主郭と北曲輪が残され、北曲輪の空堀、主郭と北曲輪の堀切、主郭の北側の空堀が見どころとなっています。
丸根城・基本情報、アクセス
所在地:〒471‐0812 愛知県豊田市野見町7丁目
城 主:松平氏の一族と推定される
形 式:平山城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
丸根城・駐車場
丸根城の北東側に丸根城跡駐車場があります。
15台ほど止められる無料駐車場です。トイレはありません。
丸根城・縄張り図
丸根城は矢作川の東岸の台地に築かれています。
矢作川に面する位置に主郭があり、北東に北曲輪が配置されています。
北、西、東側は陸続きである為、空堀を築き敵の襲来に備えています。
丸根城・北曲輪
空堀
北曲輪の前面(北東側)に空堀が築かれています。
空堀は北曲輪の半円形の形に添って築かれている為、弧を描いた三日月堀のようになっています。
深さは6m、幅は10mにも及ぶ巨大な空堀で迫力があり、丸根城の一番の見どころです。
虎口
北曲輪の西側に虎口跡があります。
虎口は両側が空堀が築かれている為、道が狭められています。
曲輪内部
北曲輪は主郭の北東側に築かれています。
半円状の形なので馬出のような機能を持つ曲輪となっています。
曲輪内部には四阿が建てられていて、曲輪の先端からは空堀を見おろす事ができます。
丸根城・主郭
堀切
主郭と北曲輪の間には堀切が築かれています。
堀切は深さが4m、幅が5mある大きなもので丸根城の見どころとなっています。
内部は通路となっていて、主郭東側から迫る敵に対して横矢が掛けられるようになっています。
空堀
主郭の北側には空堀が築かれています。
空堀は現在通路となっているので、近年に改変されているかも知れませんが、深さ5m、幅8m程ある大きなものとなっています。
紫陽花が植えられているので、6月に訪れると良いかも知れません。
曲輪内部
主郭は矢作川を背にして築かれています。
矢作川を天然の堀として利用しており、自然地形を生かした堅固なお城となっています。
また、主郭には館跡と思われるコの字型の土塁の跡が発見されています。
土塁
主郭の北東側には土塁が残されています。
土塁は主郭と北曲輪を仕切る堀切沿いに築かれていて、主郭前面の防御力を高めています。
土塁は高さが2~3m、長さは15m以上はあるかと思われます。
まとめ
丸根城は北曲輪の前面の空堀、主郭と北曲輪の堀切が見どころです。
専用駐車場や案内板もあるので、気軽に散策する事ができます。
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