愛知県北設楽郡豊根村にある黒川城。
1530年に宇利城が松平清康により攻め落とされ、城主であった熊谷実長の子である直安が豊根村に逃げ込み黒川城を築城しました。
1582年に武田氏に仕えていた平谷玄蕃が熊谷玄蕃と名前を変えて、黒川城に蟄居しました。
江戸時代に熊谷玄蕃の子孫は黒川城の山麓に庄屋となり、現在でも熊谷家が重要文化財に指定され残されています。
現在城跡には、忠魂碑や三弘法御堂、熊谷家住宅等が残され見どころとなっています。
黒川城・基本情報、アクセス
所在地:〒449‐0404 愛知県北設楽郡豊根村
城 主:熊谷氏
形 式:山城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
黒川城・駐車場
黒川城の南西に「兎鹿嶋温泉 湯〜らんどパルとよね」があり、こちらの駐車場を利用すると良いでしょう。
100台程停められる大きな駐車場ですが、営業時間が13:00~19:00で木曜日、金曜日が定休日なので注意が必要です。
また、黒川城の東側の麓には公衆トイレがあり、横に1台程停められるスペースがあります。
黒川城・登城道
兎鹿嶋温泉 湯〜らんどパルとよねの北側に黒川城への登城口があります。
登城道を道に沿ってぐるっと右に進んで行きます。
登城口を進んだ先の左側に黒川城への登城道があります。
黒川城への登城道は複数あるので、どの道を行っても忠魂碑にたどり着くことができます。
神社
登城道を進むと神社が見えて来ます。
拝殿や社務所らしき建物がありますが、だいぶ老朽化している印象を受けます。
忠魂碑
神社横の道を進むと忠魂碑があります。
忠魂碑の手前には大きな平地が広がっていて、曲輪の跡であったかも知れません。
忠魂碑の左側には紅葉があるので、秋に訪れれば色づいた紅葉が楽しめるかと思います。
三弘法御堂
忠魂碑の奥の最高所には三弘法御堂があります。
大正時代に弘法大師八十八カ所の霊場を勧請し、弘法大師を安置しました。
三弘法御堂のある場所は小さいですが、平地となっていてこの場所も曲輪跡かも知れません。
熊谷家住宅(重要文化財)
黒川城の東側の山麓には熊谷家住宅があります。
熊谷家住宅は江戸時代に黒川城主の子孫である熊谷氏が庄屋となり、18世紀頃に建てたものとなっています。
江戸時代の庄屋を現在に伝える貴重な建物で見どころです。
※個人宅なので見学は出来ません。
まとめ
黒川城は山頂付近にある忠魂碑や三弘法御堂、麓にある熊谷家住宅が見どころです。
近代の改変により堀や土塁などの遺構はありませんが、周囲には城主の熊谷氏の痕跡を感じる事ができます。
ウェブサイト:豊根村 黒川城跡
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