群馬県甘楽郡甘楽町にある麻場城。
戦国時代に関東管領上杉氏の重臣である白倉氏により築城されました。
東側500mの所に仁井屋城と合わせて白倉城と呼ばれ、互いに連携する事から別城一郭の城となっています。
370年間白倉氏の居城となりましたが、1590年の豊臣秀吉の小田原征伐の際に前田利家軍に攻められ落城します。
現在では麻場城址公園として整備され、本丸跡や本丸と二の丸の間の空堀、土塁などが残され見どころとなっています。
麻場城・基本情報、アクセス
所在地:〒370‐2213 群馬県甘楽郡甘楽町白倉823
城 主:白倉氏
形 式:丘城
文化財史跡:町指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
麻場城・御城印

麻場城 御城印 1枚500円
麻場城の御城印が販売されています。
麻場城から南西へに1.5㎞程行った所にある「道の駅 甘楽」で、1枚500円で購入する事が出来ます。
【道の駅 甘楽】
麻場城・駐車場

麻場城の東側に「麻場城址公園駐車場」があります。
6~8台程停められる程の広さの無料駐車場です。二の丸に公衆トイレが設置されています。
麻場城・縄張り図

麻場城は舌状台地の先端部に築かれた丘城です。
500m東にある仁井屋城と合わせて白倉城と呼ばれ、関東管領上杉氏の重臣である白倉氏の居城です。
台形状の本丸の周囲には幅15m、深さ6mの空堀が巡らされ北側に笹曲輪、南側に土橋で繋がれた二の丸が築かれています。
麻場城・笹曲輪
堀切

駐車場から坂道を登って行くと堀切に架かった橋が見えて来ます。
この堀切は笹曲輪(帯曲輪)の手前に築かれていて、本丸背後の防備を担っています。
深さは2~3m程あり、良好に残されています。
曲輪内部

本丸の北側に笹曲輪があります。
笹曲輪は東西40m、南北10m程の小さくな曲輪で、本丸北側を守る為に築かれています。
笹曲輪北側は急斜面となっていて、容易に近づくことは出来ないようになっています。
麻場城・本丸
空堀

本丸の外周部は幅15m、深さ6m程の空堀が巡らされています。
笹曲輪側から本丸を見ると本丸の方が一段高いので、一層空堀の迫力が増します。
本丸外周部の空堀は規模が大きく良好に残されているので、麻場城一番の見どころです。

本丸北西側には土塁が一部欠けている部分があり、空堀と繋がっています。
築城当時のものが分かりませんが、土塁の上を移動する事を制限しているのでしょうか。
本丸内部

本丸は北側の東西60m、南側の東西42m、南北54m程の台形をしています。
外守部の空堀に接する場所に土塁が築かれていたと推定されていて、北側と東側の空堀中央部には橋を架ける為と思われる穴が確認されています。
本丸からは町を見渡す事が出来て、心地良い風が気持ち良いです。
麻場城・二の丸
土橋

本丸と二の丸の間の空堀中央部に土橋が築かれています。
土橋の幅は2m程で真っ直ぐと南側の二の丸へ繋がっています。
土橋から空堀を見下ろすと空堀の規模の大きさが実感でき、土木量の大きさが分かります。
空堀

二の丸の北側には東西に細長い小さな曲輪があります。
この小さな曲輪と本丸の間に空堀が築かれていて、空堀を近くで見る事が出来ます。
現在は空堀に小さな橋が架けられていて、西側の斜面へと繋がっています。
土塁

二の丸の北側に土塁が築かれています。
土塁は高さが2m程で真っ直ぐと東西に延びています。
やや西より中央部分が途切れていて、本丸の土橋と東西の位置を少しずらす事で直進出来ない虎口となっています。
二の丸内部

二の丸は本丸の南側にあります。
二の丸は東西60m、南北15m程の細長い曲輪で、麻場城の大手口方面に位置する曲輪です。
まとめ

【麻場城の見どころ】
・本丸外周部を取り囲む幅15m、堀底3.5m、深さ6mの大規模で迫力ある空堀
・本丸と二の丸の空堀に築かれている堂々とした土橋
・二の丸北側の土塁と本丸へと繋がる折れ曲がる虎口
ウェブサイト:甘楽町|麻場城

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