千葉県君津市にある秋元城(小糸城)。
鎌倉時代に上総国周東郡秋元庄の領主であった秋元氏が、永正年間(1504~1521年)に築いた城です。
天文年間(1532~1555年)頃から北条氏と里見氏の争いが激しくなりますが、秋元氏は秋元庄を守り抜きます。
しかし、天正年間(1573~1592年)に秋元氏は里見氏の配下となります。
現在城跡には、千畳や御殿西向三段などの曲輪跡、堀切、土塁が残され見どころとなっています。
秋元城・基本情報、アクセス
所在地:〒292‐1154 千葉県君津市清和市場
城 主:秋元氏
形 式:山城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
秋元城・駐車場

秋元城の東側に「秋元城跡駐車場」があります。
5台程停められる広さの無料駐車場です。トイレは無いので注意が必要です。
秋元城・縄張り図

秋元城は鹿野山東側の標高110m程の山上に築かれた山城です。
城域は東西460m、南北400mで、東側に大手口を配置し城の中心に千畳と呼ばれる大きな曲輪があります。
中世の山城らしく尾根を断ち切る堀切が随所に設けられ、山上や山麓には掘立柱建物跡が確認されています。
秋元城・登城口
登山口

駐車場から道路を挟んだ向かい側に、秋元城の説明板が設置されています。
縄張り図付きの説明板で、本来の大手口は少し南側にあったようです。

説明板の横に秋元城の登山口があります。
登山口から千畳までは15~20分程で行くことが出来ます。登山道は比較的整備されていますが、動きやすい服装が良いです。
秋元城・大手道
根古屋

登山口から少し進むと根古屋と呼ばれる広場が見えて来ます。
根古屋は山城の山麓部にある曲輪で、城主に仕える家臣、武士が住んだ居住を構えた場所になります。
虎口跡

大手道の中間地点には虎口跡があります。
岩盤を削って造られたもので、岩盤の高さは5m程あるかと思われます。
当時は城門を設けて大手道からの迫る敵を防いでいたものと推定されます。
堀切

虎口を更に登ると千畳手前の堀切があります。
こちらも岩盤を削って築いたもので、千畳に向かう石段があります。
堀切の深さは6~7m、幅は10m近くあると思われ迫力があり見どころです。
秋元城・千畳
曲輪内部

虎口の先に千畳と呼ばれる曲輪跡があります。
秋元城の標識の左側には土塁が一部残されています。

千畳は秋元城の中心地にあり、最も広い曲輪となっています。
東側と南側には高さ3~4m程の土塁が築かれていて、北側は沢となっています。
千畳は本丸、主郭に相当する主要な曲輪であったと思われます。
秋元城・御殿西向三段
曲輪内部

千畳の南西側には御殿西向三段と呼ばれる曲輪があります。
大きく三段の曲輪が築かれていて、二の丸に相当する場所であり名前の通り御殿が建てられていたのかも知れません。
三上段の東側には土塁が残されていて、当時の面影が残されています。
堀切

御殿西向三段の南側には堀切が築かれています。
堀切は鋭くて深く、秋元城の南側尾根から迫る敵に対して築かれていて、覗き込むのが怖い位です。
秋元城・八幡社
八幡祠

御殿西向三段の西側には八幡祠があります。
八幡祠の詳細は分かりませんが、当時も曲輪の一つとして利用されていたと思われます。
堀切①

八幡祠の西側に続く尾根には堀切が築かれています。
堀切の深さは8~10m、幅は10m以上はあるかと思われ迫力満点です。
堀底に降りるには削られた岩盤を降りて行く必要があり、注意が必要です。
堀切②

堀切①の先にもう一つ堀切があるのですが、かなり足場が悪くロープを使いながら登らないと行けません。
滑落する可能性もあるので体力、運動神経に自信がない人は行かない方が良いかと思います。

こちらの堀切も堀切①と同様の規模であり、大変迫力があります。
秋元城西尾根の岩盤を削って築かれた堀切は自然地形を利用していて、迫力があり見どころです。
まとめ

【秋元城(小糸城)の見どころ】
・千畳手前虎口に築かれた深さ6~7mの岩盤を削った堀切
・秋元城の中心地にある広大な千畳と御殿西向三段
・八幡祠の先、西尾根に築かれた深さ8~10m、幅10m以上の堀切
ウェブサイト:秋元城跡‐君津市公式ホームページ

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