和歌山県田辺市にある紀伊田辺城。
1600年の関ヶ原の戦い後に浅野幸長が紀伊国に入国し、田辺には浅野氏重が入りました。
1606年に氏重は会津川の河口に田辺城を築城し、町割を行いました。
1619年に徳川頼宜が紀州藩主となると、付家老の安藤直次が3万8千石で田辺城主となります。
以後は安藤氏が代々城主を務め、1791年に大島樫野浦にアメリカ船が来航すると田辺城の改修が行われます。
1831年にも城を改修しますが、1870年に廃城となります。
現在では、水門跡や石垣が残され見どころとなっています。
紀伊田辺城・基本情報、アクセス
所在地:〒646-0036 和歌山県田辺市上屋敷3丁目7
城 主:浅野氏、安藤氏
形 式:平城
文化財史跡:市指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
紀伊田辺城・駐車場
田辺城から南東へ500m程行った場所に「市営扇ヶ浜海岸駐車場」があります。
400台程停められる有料駐車場で、最初の1時間までは無料となっています。
駐車場から歩いて10分程で田辺城まで行くことが出来ます。
【市営扇ヶ浜海岸駐車場】
料 金:普通自動車 最初の1時間無料・以後1時間毎に100円
大型自動車 1時間毎に500円
ウェブサイト:市営扇ヶ浜海岸駐車場|田辺市
田辺城に隣接している錦水公園にも2台分の駐車場があります。
前の道路が狭く満車になっている場合があるので、注意が必要です。
紀伊田辺城・縄張り図
田辺城は会津川河口にあり、海に面した平城です。
一国一城令後に陣屋として機能した城で、本丸の南側に二の丸があるシンプルな縄張りとなっています。
本丸の北側と東側に堀が造られ大手門を配置し、西側は会津川に面して水門が築かれています。
紀伊田辺城・本丸
説明板
田辺城跡には錦水公園や錦水神社が建立されています。
神社の手前には田辺城の水門の説明板があり、田辺城の建物図が掲載されています。
鯱の展示
水門の前には鯱が展示されています。
中には1対の鯱と軒丸瓦らしきものがあり、当時のものなのかは不明です。
水門跡
錦水神社の横の階段を降りると水門跡があります。
水門跡の石垣の隅部は接地面が綺麗に隙間なく積まれています。
中ほどの石垣は石と石の隙間はほとんどなく、切込接ぎに近いものとなっています。
水門跡の石垣は田辺城の貴重な遺構で、見どころです。
反対側の石垣は加工されていない野面積みか、切り込み接ぎと思われ、荒々しい印象となっています。
どこの部分まで当時の遺構かは分かりませんが、高さが3m程はあり迫力があります。
まとめ
【田辺城の見どころ】
・水門跡の隅部が隙間なく積まれた石垣と周囲の荒々しい石垣
ウェブサイト:田辺城水門跡-和歌山県田辺観光協会
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