青森県八戸市にある八戸城。
南北朝時代に南部師行の孫である、信助が築いた館が始まりと云われています。
1627年に盛岡藩主の南部利直は根城南部氏を遠野へ移し、八戸を直轄地とします。
八戸城の縄張りを藩主自らが行い、城下町の商家を移すなど整備を行いました。
盛岡藩2代藩主の南部重直が世継ぎを決めないまま1664年に亡くなると、徳川幕府は弟の南部重信に盛岡藩八万石、同じく弟の南部直房に八戸藩2万石を与えました。
1871年に廃藩置県により廃城となり、現在は三八城公園として整備され、八戸城の石碑や近くに八戸城角御殿表門が現存し見どころとなっています。
八戸城・基本情報、アクセス
所在地:〒031‐0075 青森県八戸市内町1丁目1‐1
城 主:南部氏
形 式:平城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
八戸城・駐車場

八戸城の本丸南東側に「八戸市中央駐車場」があります。
436台駐車出来る立体有料駐車場で、1時間まで160円となっています。
【八戸市中央駐車場】
利用時間:7:30~22:00
料 金: 7:30~22:00 1時間まで160円 以後30分毎に80円
22:00~翌7:30まで 30分毎に30円
ウェブサイト:八戸市中央駐車場/八戸市
八戸城・本丸
八戸城角御殿表門(県重宝)

八戸城の本丸(三八城公園)の南東に八戸城角御殿表門があります。
この場所は江戸時代に角御殿と呼ばれていて、御物頭煙山治部右衛門が居住し門と玄関を建てました。
門は1978年に風雪により倒壊してしまいますが、創建当初の形で復元され現在は県重宝となっています。
八戸城角御殿表門は八戸城の面影を見る事が出来る、貴重な建築物で見どころです。
三八城神社

本丸跡には三八城神社が建立されています。
三八神社は1878年に旧藩士達が創建した神社で、八戸藩初代藩主の南部直房、南部氏の祖である南部光行、甲斐源氏の祖である新羅三郎義光を祀っています。

境内には弁慶石と云われる大きな石があります。
石には大きな足跡のような窪みがあり、鎌倉時代に源義経の家臣であった武蔵坊弁慶がしるした足跡と伝わっています。
本丸跡

現在、三八城公園がある場所が八戸城の本丸跡となっています。
八戸城は馬渕川と新井田川により形成された、台地先端部に築かれている平城です。
北西部に本丸があり、本丸の南東側にL字型の二の丸、二の丸の南側に城下町が広がっていました。
南部直房公像

三八城公園の中心部に南部直房公の像があります。
南部直房公は八戸藩の初代藩主で、盛岡藩初代藩主である南部利直の7男として生まれ、中里数馬と名乗っていましたが、八戸藩を立藩するにあたり南部直房と改名しました。
1665年に三戸郡内の41ヶ村、九戸郡38ヶ村、志和郡4ヶ村計83ヶ村と八戸藩の領地が決まり、八戸城を居城と定めました。
まとめ

【八戸城の見どころ】
・八戸城の当時の様子を垣間見る事が出来る八戸城角御殿表門
・本丸跡に建てられ八戸藩の面影が感じられる南部直房公の像や三八城神社
ウェブサイト:八戸藩の誕生/八戸市
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