徳島県板野郡藍住町にある勝瑞城です。
室町時代に阿波守護の細川氏の守護所が置かれていた事に始まります。
1552年に三好実休が謀反を起こして城を奪うと、自身の居城として利用しました。
1582年に長宗我部元親の侵攻を受けると中富川の戦いとなり、敗れた三好氏(十河氏)は讃岐国に逃れました。
その後、勝瑞城は廃城となりました。
現在では水堀や礎石建物跡、枯山水庭園跡が残され、会所をイメージした四阿が復元され見どころとなっています。
勝瑞城・基本情報、アクセス
所在地:〒771-1273 徳島県板野郡藍住町勝瑞東勝地
城 主:三好氏、十河氏
形式:平城
文化財史跡:国指定史跡
続日本100名城スタンプ場所:武田石油(土日のみ)、勝瑞発掘現場事務所(平日のみ)
勝瑞城・駐車場
勝瑞城に専用の駐車場はありません。
勝瑞城の本丸跡にある見性寺の駐車場をお借りすると良いでしょう。
※2022年現在では、ウェブサイトを見ると城跡、舘跡共に駐車場がありとなっています。
【勝瑞城舘跡現場事務所】
所在地:〒771-1270 徳島見板野郡藍住町勝瑞字東勝地267-1
開館時間:9:00~17:00
入館料:無料
休館日:12月29~1月3日
勝瑞城・本丸
水堀
現在の見性寺のある場所が勝瑞城の本丸になります。
本丸の外周部には現在でもコの字型に水堀が残されています。
水堀は幅が4~5mほどあり、良好に残されている状態で勝瑞城の貴重な遺構となっています。
勝瑞城・舘跡
会所
本丸の南側に勝瑞城舘跡があります。
舘跡には発掘調査により礎石建物があった事が分っています。
建物は南北七間、東西四間半で120㎡の広さがあり、礎石には30~50㎝の砂岩が使われていました。
この建物の横には枯山水庭園があり、庭園を眺める事が出来る会所であったと考えられています。
枯山水庭園跡
会所の横には枯山水庭園跡があります。
枯山水庭園は水を使わずに石や砂で水を表現する庭園です。
発掘調査により緑色片岩9個、砂岩2個、チャート1個の計12個が発見され、それぞれ50㎝~1m程の石を使用していた事が分っています。
三好氏を描いた展示板
舘跡にはたくさんの案内板(説明板)が設置されています。
その中に三好氏の歴史を描いた展示板があります。
漫画により三好氏の複雑な歴史を分かりやすく解説しているので、現地に訪れた際は読んで見ると良いと思います。
まとめ
勝瑞城は本丸の水堀と舘跡にある会所、枯山水庭園跡が見どころです。
遺構は少ないですが、その分案内板が多数あるので、三好氏に思いを馳せながら見学できる城跡となっています。
勝瑞城ウェブサイト
http://syugomati-syouzui.sakuraweb.com/index.html
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