静岡県磐田市の中泉御殿です。
1587年頃に、徳川家康が鷹狩りの際に使用する為に築いた御殿です。
徳川家康が豊臣秀吉に関東へ移封された後には、本拠地の江戸と大坂を結ぶ東海道を中泉御殿を経由するように変更されました。
1600年の関ヶ原の戦いの際には中泉御殿から出陣、大坂冬の陣の際には軍議が行われたりと、鷹狩り以外にも使用されていました。
現在では、御殿遺跡公園として整備され、案内板が設置され当時の様子を知る事ができます。
また、中泉御殿の表門と裏門が付近のお寺に移築され現存しています。
中泉御殿・基本情報、アクセス
所在地:〒438-0078 静岡県磐田市中泉
城 主:徳川氏
形 式:御殿、陣屋
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ:該当無し
中泉御殿・駐車場
中泉御殿に専用駐車場はありません。
磐田駅の北側にコインパーキングがあるので、こちらを利用すると良いでしょう。
南側にもコインパーキングがあります。
中泉御殿・御殿遺跡公園
磐田駅の南側に中泉御殿跡があります。
現在は御殿遺跡公園として整備されていますが、残念ながら遺構はなにも残されていません。
石碑の上に徳川家康らしき像があるのが面白いです。
御殿遺跡公園には、軍兵稲荷道の道しるべがあります。
この地に江戸時代には幕府の代官陣屋が置かれ、中泉代官所と呼ばれていました。
陣屋の絵図には稲荷宮と稲荷門という名称がみられ、この道しるべが稲荷宮の参道に立てられていました。
御殿遺跡公園には、徳川家康公お手植えの蜜柑の木があります。
駿府城の駿府公園からこの地に植えられたようです。
西願寺・中泉御殿 裏門(市指定文化財)
磐田駅から600m程北に行った所に西願寺があります。
西願寺には中泉御殿から移築された裏門が現存しています。
裏門の屋根は瓦葺きで、かなり綺麗な状態で残されていて、中泉御殿の貴重な建築物となっています。
西光寺・中泉御殿 表門 (市指定文化財)
磐田駅から1.5㎞程行った所に、西光寺があります。
西光寺には中泉御殿から移築された表門が現存しています。
表門は薬医門形式で裏門より一回り大きく、重厚感があり御殿の正門といった雰囲気が伝わってきます。
こちらも中泉御殿の貴重な建築物となっています。
最後に
中泉御殿跡には遺構が残されていませんが、西願寺と西光寺には当時の門が移築されているので、見どころです。
徳川家康が中泉御殿を利用し、鷹狩りを行っていたと思うと面白い場所だなぁと思います。
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