【興国寺城】の御城印や駐車場、本丸の土塁や天守台などの見どころを紹介!

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お城

お城の紹介をします。

静岡県沼津市の興国寺城です。

築城時期は判明していませんが、1487年に伊勢盛時(後の北条早雲)が入城した事から興国寺城の歴史が始まります。

北条早雲は興国寺城を拠点として、伊豆の堀越御所を攻略し伊豆を支配下に収めました。

その後、北条早雲は韮山城に本拠地を移します。

1601年に関ヶ原の戦功により、天野康景が1万石を拝領し興国寺城主となります。

1607年に足軽が築城用の資材を盗もうとした盗人を斬り殺した事件が発生し、足軽をかばった天野康景は出奔した為、改易となり興国寺城は廃城となりました。

現在では、本丸、二の丸、三の丸等の曲輪跡が残されています。本丸の土塁や天守台の石垣、堀切などが見どころとなっています。

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興国寺城・基本情報、アクセス

所在地:〒410-0309 静岡県沼津市根古屋

城 主:北条氏、天野氏

形 式:平山城

文化財史跡:国指定史跡

続日本100名城スタンプ:穂見神社境内(興国寺城本丸内・終日利用可能)

興国寺城・御城印

  興国寺城 御城印 1枚300円

興国寺城の御城印が販売されています。

興国寺城の南側を通る、県道22号線を西へ300m程行った所にある「野﨑園」で、1枚300円で購入する事が可能です。

また、「お茶の興国園」「エス・キムラ」でも購入可能です。

【野﨑園】

所在地:〒410-0309 静岡県沼津市根古屋473

営業時間:10:00~19:00

休業日:不定休

興国寺城・駐車場

興国寺城 駐車場

興国寺城の南側(三の丸)に専用駐車場があります。

15台程駐められる無料駐車場です。もう少し先へ登った所にも駐車場があります。

興国寺城・縄張り

興国寺城 縄張り図(現地案内板より)

興国寺城は愛鷹山から浮島沼に突き出た尾根に築かれた平山城です。

本丸、二の丸、三の丸が一直線に連なり、周囲には沼地と谷によって守られた自然の要害でもあります。

本丸の背後には北曲輪があり、両者の間には巨大な堀切が築かれ防備を強めています。

また、本丸などの主要部の東側には谷を挟んで、清水曲輪があり、より一層強固な縄張りとなっています。

興国寺城・三の丸

三の丸

三の丸は興国寺城の南側に位置しています。

当時は空堀と土塁によって守られていましたが、近年まで宅地であった為、遺構が失われています。

現在は残されていませんが、三の丸から二ノ丸への入口は、土塁や石垣で枡形虎口が形成されていました。

興国寺城・二の丸

二の丸

三の丸の北側に二の丸があります。

当時の二の丸は、外周に土塁や空堀が築かれていましたが、現在ではほとんど残されていません。

また、土塁や空堀が無い為、本丸との境界線も分かり辛いです。

興国寺城・本丸

本丸

二の丸の北側に本丸があります。

本丸は周囲を土塁や空堀で囲まれていました。

特に北側には巨大な土塁が築かれていて、尾根伝いである背後の守りを強化していました。

本丸西側と北側の土塁

現在でも本丸北側と西側の土塁は良好に残されています。

西側(写真左側)の土塁の高さは4~5m、北側(写真右側)の土塁の高さは7~9m程はあり、土塁でこれだけの高さはなかなか無いと思います。

土を盛って築いたというよりは、掘り残して土塁としていると思われます。

本丸の土塁はとにかく圧巻で、興国寺城の一番の見どころです。

穂見神社

穂見神社

本丸には穂見神社があります。

こちらに続日本100名城のスタンプが設置されています。

終日利用可能なのでありがたいですね。

北条早雲と天野康景の石碑

天野康景(左側)と北条早雲(右)の石碑

写真右側に北条早雲の石碑があります。

北条早雲(伊勢盛時)は、駿河の今川氏の家督争いを収めた功績により興国寺城主となりました。

1493年には伊豆の堀越御所を襲撃し、第11第将軍足利義澄の異母兄である茶々丸を討ち取り、伊豆を平定しました。

その後、伊豆の韮山城に居城を移すと、それまで領民に負担となっていた重い税を、四公六民(四割りが税、六割が農民の収入)に改正しました。

また、伝染病で病に罹った者に対して手厚い保護をするなどの善政を行った事で、北条早雲は領民に慕われました。

1495年には、相模の小田原城主の大森藤頼の不意を突き、小田原城を奪取します。

北条早雲は関東一の戦国大名となる北条家の基盤を、戦国時代の先駆けとして築きました。

根古屋の力石

根古屋の力石

根古屋の力石と云うものがあります。

重さは110㎏あり、明治、大正、昭和の頃に、村人が集まり力比べをしたと伝わっています。

天守台の石垣

天守台の石垣

本丸の北側には天守台の石垣があります。

天守台の石垣は、野面積みで高さは3~4m程あります。

野面積みということもあり、戦国時代に築かれた石垣と思われます。

天守台

天守台

天守台では発掘調査が行われ2棟の礎石建物があった事が判明しています。

しかし、瓦が発掘されなかった事から、一般的な天守が建てられていた訳ではないようです。

興国寺城の高所にある建物であったので、象徴的な存在であったかも知れません。

西櫓台からの景色

西櫓台からの景色

天守台の西側にある西櫓台からの景色です。

本丸や二の丸が南側に連なっている様子が分かります。

更に遠くには駿河湾や伊豆の山々が広がっていて、良い景色です。

堀切

本丸と北曲輪の間に築かれた堀切

本丸の背後には巨大な堀切が築かれています。

堀切は本丸と北曲輪の間にあり、尾根伝いになっている本丸背後を強化する為に築かれています。

堀切は深さが8~10m、幅は10m程あり、圧巻です。

この堀切も興国寺城の見どころです。

興国寺城・北曲輪

北曲輪入口

堀切の途中に北曲輪への登り道がありますが、立ち入り禁止と思われます。

北曲輪は本丸の背後に位置し、堀切と合わせて一層強固な防衛施設とする曲輪となっています。

最後に

本丸の土塁

興国寺城は北条早雲が戦国大名へと変身する拠点となった歴史あるお城で、本丸の土塁と堀切が巨大で見どころです。

お城の整備計画もあるようなので、二の丸や三の丸の土塁や空堀、虎口の様子が分かるようになるとより一層魅力的なお城になると思います。

興国寺城ウェブサイト

 https://www.city.numazu.shizuoka.jp/shisei/profile/bunkazai/siro/kouk.htm

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