お城の紹介をします。
静岡県掛川市の掛川古城です。
1500年頃に今川氏の重臣である、朝比奈泰熈(やすひろ)によって子角山(ねずみやま)に築かれた平山城です。
1513年に龍頭山に新たにお城が築かれた為、掛川古城に建物は残されていません。
1568年には掛川城に逃げ込んだ今川氏真を倒す為に、徳川家康が掛川古城に本陣を敷いたと云われています。
現在では本丸と二の丸に間に築かれた大堀切や、本丸の土塁が良好に残されていて、見どころとなっています。
掛川古城・基本情報、アクセス
所在地:〒436-0079 静岡県掛川市掛川
城 主:朝比奈氏
形 式:平山城
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ:該当無し
掛川古城・駐車場
掛川古城の南側の細い道路の先に、掛川古城の駐車場があります。
駐車場への道は細い上に登り坂なので、注意が必要です。
軽自動車や、5ナンバーサイズの車なら問題ないと思います。
掛川古城(龍華院)の駐車場です。
10台程駐められる、無料駐車場です。近くにはトイレもあります。
掛川古城・本丸
内部
駐車場のある所が本丸です。
思っていたより広い印象で、本丸の東側には掛川古城の案内板も設置されています。
龍華院大猷院霊屋(静岡県文化財)
本丸には龍華院大猷院霊屋(りゅうげいんたいゆういんおたまや)が建立されています。
龍華院大猷院霊屋は、1656年に掛川藩主の北条氏重が幕府に願い出て、三代将軍徳川家光の霊牌を祀る為に建立されました。
しかし、1818年に火災により焼失してしまった為、1822年に当時の藩主である太田資始により再建されました。
当時の建物は柿葺でしたが、瓦葺きに葺き替えられています。
内部は見る事ができないですが、外部の彫刻や色彩が残されていて、鮮やかです。
土塁
本丸の東側には土塁が残されています。
土塁の高さは1~2m、長さは30m程あり、良好な状態で残されています。
土塁は二の丸側に築かれているので、二の丸からの敵に備えて築かれていることが分かります。
土塁を見ると思わず登りたくなるのは、私だけでしょうか。
遺構保存の為には登らない方が良いのですが・・・。
大堀切
本丸と二の丸の間には巨大な堀切が築かれています。
大堀切の深さは4~5m、幅は10m程あり、大規模で迫力があります。
掛川の街中にこれだけの大きな遺構が残されているとは驚きです。
二の丸から見た大掘切です。
敵が城を攻めるとして、堀切の底に降りるだけでも一苦労してしまいます。
そんなことをしている間に、狙い撃ちにされてしまいますね。
大堀切は掛川古城の一番の見どころです。
掛川古城・二の丸
内部
二の丸は本丸の東側に位置しています。
現在の二の丸は、公園となっていてちょっとした遊具があります。
お城の遺構は曲輪跡のみです。
景色
二の丸からの景色です。
二の丸からは周囲の山々が見えます。そこまで標高が高くないので、掛川の町を一望とまではいきませんね。
最後に
掛川古城は、本丸と二の丸の間に築かれた大堀切が見どころです。
お城の遺構は少ないですが、これだけの大きな掘切は迫力があり、お城好きな方は見る価値ありです。
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