奈良県生駒郡平群町にある椿井城。
室町時代、戦国時代に平群谷に城を構えていた嶋氏が築城したと云われています。
また、近年の研究では松永久秀の勢力下で築かれたとする説もあります。
椿井城は平群谷を見下ろす矢田丘陵に築かれていて、大きく2つの北主郭群と南主郭群に分かれています。
現在は北主郭群は立ち入り禁止となっていますが、南主郭群に残る土橋や堀切、土塁などが見学でき見どころとなっています。
椿井城・基本情報、アクセス
所在地:〒636-0911 奈良県生駒郡平群町椿井
城主:嶋氏、松永氏
形 式:山城・連格式
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
椿井城・駐車場
椿井城の西側にある「道の駅 大和路へぐりくまがしステーション」があり、第2駐車場が登城口に近いです。
45台程停められる広さの無料駐車場です。椿井城にトイレはないので、道の駅を利用しましょう。
椿井城の登城口までは歩いて10~12分程で行くことが出来ます。また、要所要所に椿井城への案内板が設置されているので迷う事はありません。
椿井城・縄張り図
椿井城は平群谷を見下ろす標高250m程の矢田丘陵に築かれた山城です。
椿井城は大きく南主郭部と北主郭部に分かれ、城域は南北300m、東西150mの規模となっています。
椿井城・登城口
椿井城の西側に登城口があります。
登城口には椿井城の説明板や、聖徳太子と平群神手将軍の逸話が残る椿井井戸があります。
登城口から南主郭までは20~25分程掛かります。
椿井城・南副郭
土橋・堀切
椿井城の南端にある南副郭の前面には土橋と堀切が築かれています。
土橋は人が一人通れる幅で、両側は堀切により急斜面となっています。
南副郭の土橋と堀切は良好に残されていて見どころです。
南副郭内部
南副郭は南主郭の南側にある大きな曲輪です。
現在南副郭には椿井城の縄張り図付きの説明板やベンチが設置されています。
南副郭の西側は視界が開けているので良い景色です。
椿井城・南主郭
堀切
南主郭と南副郭の間には堀切が築かれています。
堀切は深さが5~6m、幅は10m程あるかと思われ大きな規模となっています。
南主郭と南副郭の間の堀切は規模が大きく、良好に残されているので見どころです。
土塁
南主郭の南側には土塁が一部残されています。
土塁の高さは1m程でかすかに残されている程度となっています。
南主郭内部
南主郭は標高220m程で北主郭よりは少し低い位置にあります。
椿井城は南主郭と北主郭で大きく2つに分かれていて、二の丸のような重要な曲輪であったと思われます。
石垣(石積)
南主郭の東側には石積が残されています。
現在残されているのは一段のみで、4~5つ程の石があるのみとなっています。
縄張り図を確認すると北主郭の東側にも残されているようです。
まとめ
【椿井城の見どころ】
・南副郭の南側に接続し良好に残されている土橋と堀切
・南主郭と南副郭の間に築かれている迫力のある堀切
ウェブサイト:椿井城跡|奈良県歴史文化資源データベース
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