長野県伊那市の高遠城です。
戦国時代に高遠頼継が居城としていましたが、1545年に武田信玄に攻め落とされます。
1547年には武田信玄の命で山本勘助や秋山信友により大規模な改修が行われました。
三峰川に切り立った断崖を背にして本丸、二の丸、三の丸が配され各曲輪は空堀により仕切られ堅固な城となりました。
その後、武田勝頼の弟である仁科盛信が城主の時に、織田軍に攻められ徹底抗戦するが落城してしまします。
武田氏滅亡後は織田家臣である毛利長秀が支配しましたが本能寺の変が起こると、諏訪氏一族の藤沢頼親、保科正直と城主が変わります。
1691年には内藤清枚が3万3千石で城主となると内藤氏8代の居城として明治維新を迎えます。
現在では、明治時代に1500本ものタカトウコヒガンザクラが城跡に植えられ、全国屈指の桜の名所となっています。
また、城内には桜雲橋、太鼓櫓、問屋門、高遠閣、高遠城楼門などの建物や、空堀、曲輪跡が残されています。
高遠城・基本情報、アクセス
所在地:〒396-0213 長野県伊那市高遠町東高遠城跡
城 主:武田氏、保科氏、鳥居氏、内藤氏
形 式:平山城
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ場所:伊那市立高遠町歴史博物館
高遠城・駐車場
桜の最盛期には非常に多くの観光客が訪れるので、周辺の駐車場は満車になること間違いないです。
渋滞や交通制限もあるので、伊那市役所に車を駐めてそこからシャトルバスが運行していて、高遠城まで行くことができます。
事前に伊那市のホームページを確認しましょう。
【高遠城址公園】
所在地:〒396-0213 長野県伊那市高遠町東高遠
入園料:大人500円・小中学生250円(観桜期)
開催期間:4月1日~4月30日まで
高遠城址公園ウェブサイト:http://www.inacity.jp/shisetsu/koenshisetsu/takatojoshikoen.html
高遠さくら祭りウェブサイト:https://takato-inacity.jp/2022/
高遠城・法憧院曲輪
櫓風の建物
高遠城の南にある白山橋を渡ると、櫓風の建物が見えて来ます。
現存の建物ではないですが、桜と櫓風の建物が意外と良いです。
空堀
法憧院曲輪に登ると、外周には空堀が巡らされている事が分かります。
曲輪との高低差もあり、空堀が大きく敵の侵入を防ぐ事ができます。
高遠城・南曲輪
桜とアルプス
南曲輪からは、満開の桜越しに中央アルプスを見ることができます。
高遠城は城跡に桜が目一杯に植えられていて、それだけでも爽快ですが、更に遠くを見ると雪が残った中央アルプスも見えて絶景です。
人生で1度は見に来る価値が十分にあります。
高遠城・本丸
太鼓櫓
本丸南には太鼓櫓があります。
1913年に建てられたもので、櫓部分に登る事はできません。
独特な建物ですが、桜と合いますね。
問屋門
本丸の東には問屋門があります。
問屋門は高遠城下町の問屋役所にあった門です。
昭和時代に取り壊されそうになった問屋門を有志が買い戻し、現在の場所に移築しました。
高遠城に関する貴重な建物です。
桜雲橋
本丸と二の丸の空堀には、桜雲橋が架けられています。
問屋門と桜雲橋と無数の桜の組み合わせが、圧巻です。
高遠城一の絶景ポイントになっています。
とにかく桜が綺麗で、息を飲むとはこのことですね。
高遠城・二の丸
高遠閣
二の丸の北側には高遠閣があります。
登録有形文化財に指定されている建物で、内部は有料休憩所になっています。
なんだかジブリっぽい雰囲気がします。
高遠城・三の丸
高遠城楼門
三の丸には元高遠城楼閣があります。
昔この場所には高遠高等学校があり、1984年まで学校の正門としてこの門が使用されていました。
とても味のある門ですね。門に電球が付いているのが昭和の雰囲気が伝わって来ます。
絵島囲み屋敷
高遠城の南、白山橋の横には絵島囲み屋敷があります。
絵島は七代将軍家継の生母に仕えていた人で、出世しましたが権力争いに負けてしまい、この高遠の屋敷に幽閉されました。
晩年はこの小さな屋敷で過ごしていた事を考えると、切ない気持ちになります。
【絵島囲み屋敷】
ウェブサイト:https://www.inadanikankou.jp/special/page/id=900
まとめ
高遠城はとにかく桜が圧巻の一言です。
桜とアルプスの組み合わせは長野県ならではで、日本の原風景を感じる事ができます。
お城の遺構は少ないですが、曲輪と大規模な空堀が残っているので見所はありますね。
高遠城ウェブサイト
http://www.inacity.jp/shisetsu/koenshisetsu/takatojoshikoen.html
桜のきれいな名城
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