三重県鳥羽市の鳥羽城です。
1594年に織田信長の家臣で、水軍を率いた九鬼嘉隆が築城しました。
大手門が海側に築かれていて、四方を海に囲まれた全国的にも珍しい海城です。
九鬼嘉隆は織田軍の水軍として武功を上げた武将で、大阪湾での第二次木津川口の戦いでは、6隻の鉄甲船を率いて毛利軍に勝利しました。
1597年に九鬼嘉隆は家督を守隆に譲り隠居しました。
1600年の関ヶ原の戦いの際に九鬼守隆は東軍に付きましたが、嘉隆は西軍に付き鳥羽城を占拠しました。
関ヶ原の戦いが東軍の勝利に終わると嘉隆は洞仙庵に入り、守隆が徳川家康に助命嘆願して許されますが、その使者が到着する前に嘉隆は自刃してしまいます。
九鬼氏の後には内藤家、天領、土井家、大給松平家、板倉家、戸田松平家、稲垣家と続き、明治維新を迎えました。
現在では、本丸の石垣や三の丸広場から見える段々に積まれた石垣などを見ることができます。
鳥羽城・基本情報、アクセス
所在地:〒517‐0011 三重県鳥羽市鳥羽三丁目
城 主:九鬼氏、内藤氏、土井氏、松平氏、稲葉氏
形 式:平山城、海城
文化財史跡:県指定史跡
日本スタンプ100名城場所:該当無し
鳥羽城・駐車場
鳥羽城の北西(鳥羽市民会館裏手)に鳥羽城跡駐車場があります。
無料の駐車場で、6台ほど駐める事ができます。
鳥羽城・家老屋敷跡
鳥羽城跡駐車場のすぐ横には、家老屋敷跡があります。
野面積みの石垣が積まれ、上部には土塀風の塀が建てられています。
比較的大きな石で積まれているので、とても迫力があります。
鳥羽城・三の丸
広場
家老屋敷跡の反対には三の丸広場があります。
三の丸広場は九鬼氏の家紋である、三つ巴の幕が飾られています。
また、三の丸広場には鳥羽城や九鬼嘉隆についての説明板があるので、初めに来ると良いでしょう。
石垣
三の丸広場からは段々に積まれた石垣が見えます。
段々に積まれた石垣の1段の高さは2m弱くらいですが、何段にも重ねられているので圧巻です。
岩村城の六段壁のようです。
土留としての機能があると思われます。
鳥羽城・二の丸
三の丸広場の坂道を登って行くと、城山公園に着きます。
城山公園は本丸の北側に位置する曲輪で、本丸と同等の大きさがあります。
TOBAのモニュメントがあり、写真スポットになっています。
鳥羽城・本丸
石垣
城山公園から南の道を登って行くと、本丸に着きます。
本丸の下段からは、石垣で本丸が形成されていることが分かります。
本丸の石垣は野面積みの乱積みで積まれていて、高さが3~4mもあり迫力があります。
関ヶ原の戦い以前の、九鬼嘉隆が城主の時に積まれた可能性が高いです。
景色
本丸は広場になっていて、建物等はありません。
当時は、本丸に望楼型の三重天守が九鬼氏の時代には建てられていたと思われます。
また、本丸には書院付の格式高い、本丸御殿が建てられていた事が判明しています。
本丸からは伊勢湾を見ることができ、爽快です。
まとめ
鳥羽城は九鬼嘉隆が築城した、海城の特徴あるお城を感じる事ができます。
本丸の荒々しい石垣や、三の丸広場から見える段々の石垣なども魅力的です。
また、近くには鳥羽水族館があるので、こちらも寄って見ると良いと思います。
鳥羽城のウェブサイト
https://www.iseshima-kanko.jp/spot/1354
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