岐阜県大垣市にある西高木家陣屋跡。
高木家は美濃南部の駒野、今尾周辺の土豪でした。
1600年の関ヶ原の戦いの功により、石津郡時・多良郷に4300石を与えられ、江戸時代は幕府の旗本となりました。
高木家は西家2300石、北家1000石、東家1000石の3家からなり、交代寄合美濃衆として大名と同等の格式でした。
高木家陣屋は牧田川が形成した河岸丘陵地に築かれていて、現在でも埋門を伴った石垣や長屋門などが残り見どころとなっています。
西高木家陣屋跡・基本情報、アクセス
所在地:〒503-1625 岐阜県大垣市上石津町宮236-1
城 主:高木氏
形 式:陣屋
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
西高木家陣屋跡・駐車場
西高木家陣屋跡の中に「大垣市上石津郷土資料館」があり、この向かい側に駐車場があります。
20~30台程は停められる大きな無料駐車場です。トイレは資料館内にあります。
西高木家陣屋跡・上屋敷
石垣(埋門)
西高木家陣屋の東側に石垣が築かれています。
石垣は高さが2~4m程はあり、恐らく自然の石を使用した野面積みとなっています。
石垣には開いた空間があり、埋門があった場所と思われます。
石垣は途中で南側に折れていて、一部苔生している部分があります。
石垣は段状に築かれていて陣屋とは思えない規模で壮観です。
陣屋の東側に築かれた埋門を伴う長大な石垣は一番の見どころです。
長屋門
陣屋の内部には長屋門が移築されています。
1852年に下屋敷御門を移築した長屋門で、奥には明治時代に建てられた主屋がありますが、内部は非公開となっています。
長屋門は江戸時代の貴重な陣屋の建築物で、見どころです。
大垣市上石津郷土資料館
陣屋跡には「大垣市上石津郷土資料館」があります。
資料館には西高木家陣屋跡に関する資料を始め、関ヶ原の戦いで殿を務めた島津豊久に関する資料や自然、昔の人が使用していた生活道具なども展示されていて、見応えがあります。
西高木家陣屋跡に訪れたら必見の資料館となっています。
【大垣市上石津郷土資料館】
所在地:〒503-1625 岐阜県大垣市上石津宮237番地1
開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30まで)
入館料:一般100円・18歳未満無料・市内在住65歳以上無料
休館日:火曜日・祝日の翌日・年末年始(12月29日~1月3日)
東高木家陣屋跡
交代寄合東高木家土蔵(市重要文化財)
西高木家陣屋の東側にある東高木家陣屋跡には、東高木家土蔵があります。
土蔵は旧伊勢街道筋にあり、文政年間(1818~1831年)に建てられたものとなっています。
大正10年と昭和54年に修理が行われ、外壁にはなまこ壁仕様となっています。
東高木家土蔵は陣屋の貴重な建築物で見どころです。
まとめ
【西高木家陣屋跡の見どころ】
・陣屋東側に築かれている段状の埋門を伴った石垣
・陣屋内の下屋敷御門を移築した江戸時代の貴重な長屋門
・東高木家陣屋跡に残る江戸時代の貴重な東高木家土蔵
ウェブサイト:上石津郷土資料館|大垣市公式ホームページ
コメント