恵林寺の歴史や駐車場、見どころ

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神社、仏閣

山梨県甲州市にある恵林寺(えりんじ)。

1330年に甲斐国守護の二階堂貞藤が夢窓国師を招き開山しました。

甲斐国の臨済宗の中心地となりますが、応仁の乱により荒廃してしまいます。

しかし、武田晴信(信玄)が高僧を招き、武田氏の菩提寺とすると再興します。

1564年には外交僧も務めた快川紹喜が招かれ、「心頭滅却せば火も自づから涼し」という有名な言葉を残した逸話があります。

武田家が滅亡する際に織田軍により焼失してしまいますが、徳川家康により再興されます。

江戸時代には徳川五代将軍綱吉の側用人として有名な、柳沢吉保が甲府藩主になると庇護を受け発展し、子の吉里の時に吉保夫妻の菩提寺となります。

現在では徳川家康により再建された四脚門、凄絶な逸話が残る三門、夢窓国師により作庭された国指定名勝の庭園などがあり、見どころとなっています。

また、宝物館には武田家ゆかりの武具や古文書などが展示されていて、こちらも見どころです。

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恵林寺・基本情報、アクセス

所在地:〒404‐0053 山梨県甲州市塩山小屋敷2280

宗 派:臨済宗妙心派

御本尊:釈迦如来

文化財史跡:重要文化財(四脚門など)、県指定有形文化財(山門など)、国指定名勝(庭園)

拝観時間:8:30~16:30 ・ 休館日:年中無休(宝物館は12月~3月の間、木曜日休館)

入館料:恵林寺 大人500円、小中高校生300円

    宝物館 大人500円、高校生400円、小中学生100円

恵林寺・駐車場

恵林寺駐車場(南側)

恵林寺の南側に駐車場があります。

20台程停められる広さの無料駐車場です。トイレは境内にあります。

恵林寺の北東側にも駐車場があります。こちらは50台程停められる大きな駐車場です。

恵林寺・境内

総門

恵林寺南側にある総門

駐車場の北側には総門があります。

総門の先には真っすぐ境内に向けて参道が延びていて、落ち着いた雰囲気となっています。

四脚門「赤門」(重要文化財)

朱塗りの柱が特徴的な四脚門

参道の先には四脚門(赤門)があります。

四脚門は1582年に織田信長の侵攻(甲州征伐)により焼失していますが、1606年に徳川家康が再建したものが現在まで残されています。

屋根は檜皮葺き、恵林寺の山号である「乾徳山」と書かれた額が掲げられていて、柱の赤色が一際目を引きます。

四脚門は恵林寺が再建された当初の姿を伝える貴重な建築物で、見どころです。

三門(県指定有形文化財)

悲劇を伝える三門

四脚門を通り池の先には三門があります。

1582年に織田信長は武田氏が滅んだ後にも従わない恵林寺に対し、火攻めを行いました。

三門には快川紹喜を始めとする僧侶が100余名集められ火が掛けられました。この時に快川紹喜は「心頭滅却すれば火も自ずから涼し」と云ったと伝えられています。

開山堂(市指定文化財)

堂々としている開山堂

三門をくぐって正面に見えるのが開山堂です。

開山堂の堂内には恵林寺を創建した夢窓疎石、激動の戦国時代に住職となった快川紹喜、織田氏の焼き討ち後に再建した末宗瑞曷の三像が安置されています。

庫裡

一際大きな屋根が特徴的な庫裡

開山堂の右手には庫裡があります。

庫裡は明治時代に焼失していて、明治時代末期に再建されたものが残されています。

ここに本堂や庭園を拝観する為の受付があります。周辺にはのら猫が住み着いているらしく、受付の台の上に1匹の猫が気持ち良さそうに寝ていました。

庭園(国指定名勝)

紅葉がきれいな庭園

拝観ではうぐいす廊下や武田信玄が対面で摸刻させたと云われる不動明王(武田不動)などが見学できます。

庭園は夢窓国師が築庭したもので、国の名勝に指定されています。秋には紅葉が紅く色づきより一層綺麗な景色となります。

信玄公宝物館

武田信玄ゆかりの品々が展示されている信玄公宝物館

恵林寺の境内には信玄公宝物館があります。

館内には武田信玄はもちろん、山県昌景や馬場信春などの重臣達の資料も多数展示されていて見応えがあります。

館内の正面には有名な「風林火山」の孫子の旗が掲げられていてカッコ良いです。

信玄公宝物館は昔ながらの資料館で、戦国時代が好きな人にはたまらない場所となっています。

まとめ

方丈と玄関

恵林寺は安土桃山時代に再建された四脚門や国の名勝の趣ある庭園、武田信玄の資料が多数展示されている宝物館が見どころです。

武田氏の菩提寺である事から見どころがたくさんあり、歴史好きは一見の価値ありの寺院となっています。

ウェブサイト:乾徳山 恵林寺

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