愛媛県松山市の湯築城です。
室町時代に河野氏が伊予国守護所として築城されました。
1535年に河野通直が外堀を増築し、二重の堀とする事で堅固なお城となりました。
1585年の秀吉による四国平定の際に河野氏は城を明け渡しました。
その後は秀吉配下の福島正則が入城しますが、その後廃城となります。
現在でも丘陵部に城跡には二重の堀や土塁が残され、城内には武家屋敷が復元されて当時の様子をうかがうことができます。
湯築城・基本情報、アクセス
所在地:〒790-0857 愛媛県松山市道後公園
城 主:河野氏
形 式:平山城
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ場所:湯築城資料館
湯築城・駐車場
お城の西側に道後公園西駐車場があります。有料ですが20台程駐車出来ます。
湯築城の西口(搦手)を通って直ぐの所に、湯築城資料館があります。
館内には河野氏の歴史や武士の生活についての展示があります。
ビデオもあるので分かりやすく歴史を知ることが出来ます。
湯築城・城内
復元された門
資料館の横には武家屋敷が復元されています。
しっかりと土塀や門まで復元されているのでなかなか雰囲気が良いです。
武家屋敷
武家屋敷の内部に入ることが出来ます。
武家屋敷内部には武士の人形があり、当時の生活の様子が再現されています。
一乗谷城にもこのような武家屋敷がありましたね。
少し歩いた先にも復元された武家屋敷があります。
こちらの内部には、当時の道具類や、湯築城の発掘調査の資料が展示されています。
どちらの武家屋敷も綺麗に展示されていて、とても見やすいです。
内堀
湯築城の丘陵部を囲むように堀があります。
堀の手前に土塁があり堀幅も意外と広いです。
お城を守る重要な防御機能ですね。
土塁展示室
湯築城の南側には土塁の断面部が見られる所があります。
土塁の断面図を見ることが出いるのはかなり珍しいです。
湯築城以外では、小牧山城でも見ることが出来ますね。
湯築城に訪れたら是非見ておきたいですね。
庭園
湯築城には庭園もあります。
都会の中ですが立派な庭園で、穏やかな時間が流れていますね。
ここ湯築城は現在公園でもあるので、子供の遊び場やもあります。犬の散歩のにも良いかと。
遮蔽土塁
湯築城の東側(大手)には遮蔽土塁なるものがあります。
大手から来る敵に対して内部が見えないように造られています。
また、大手から武家屋敷への侵入を防ぐ機能もあります。
景色
湯築城の丘陵部に登ることが出来ます。
湯築城で最も高い所で標高は71.4mあります。本壇からは遠くに松山城を見ることが出来ます。
肉眼では中々厳しいかも知れません。
石造湯釜(県指定有形文化財)
湯築城の北側には石造湯釜なるものがあります。
この湯釜は、温泉の湧出口に設置するもので、明治時代まで使われていたようです。
しかも、この湯釜は奈良時代に造られたものだそうです。
貴重で珍しい遺構ですね。
まとめ
湯築城はお城の基本である、堀や土塁の重要性が改めて実感出来るお城でした。
また、近くには日本最古とも云われている、道後温泉があります。
夜に訪れると建物がとても綺麗です。
散策した後にゆっくりと温泉に浸かるのも良いかと思います。
湯築城ウェブサイト
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