お城の紹介をします。
愛知県北設楽群東栄町の設楽城です。
設楽城は鎌倉時代に築かれた山城です。
設楽氏の居城であったとされていますが、戦国時代にはすでに廃城となっていたとされています。
設楽城は北、西、東の三方向を大千瀬川に囲まれた自然の地形を最大限に利用したお城で、特に北側は断崖絶壁となっています。
唯一の地続きである南側には堀切を築いて、敵の侵入を防いでいます。
現在でも大千瀬川に囲まれた城跡には、二の丸の土塁や堀切が残されていて見どころとなっています
設楽城・基本情報、アクセス
所在地:〒449-0211 愛知県北設楽群東栄町大字中設楽
城 主:設楽氏
形 式:山城 連郭式
文化財史跡:愛知県指定史跡
日本100名城スタンプ:該当無し
設楽城・駐車場
設楽城の南側には専用駐車場があります。
4台程駐められる、無料駐車場です。専用の駐車場があるのはありがたいです。
設楽城・縄張り
設楽城は北、西、東側を大千瀬川に囲まれた、断崖絶壁に築かれた山城です。
三方向を流れる大千瀬川を天然の堀として、地続きの南側には大規模な堀切を築いて敵の侵入を防いでいます。
先端部から本丸、二の丸と曲輪を配置し、それぞれに土塁や堀切、竪堀などを築き、防御力を高めています。
設楽城・登城道
駐車場から延びる脇道が登城道です。
坂道を登ること5分程で、お城の遺構が見えてきます。
設楽城・二の丸
竪堀
二の丸の南西には、竪堀が築かれています。
草で覆われていて分かりづらいですが、斜面に堀が築かれていることが分かります。
斜面を伝って二の丸の先へ行かせないようにする為に、築かれていると思われます。
堀切
二の丸の南側には、大規模な堀切が築かれています。
堀切の深さは4~5m、幅は5m程もあり、迫力があります。
唯一の地続きである為、力を入れて築かれていることが分かります。
竪堀
堀切の先はそのまま竪堀となっています。
この竪堀も斜面を伝って二の丸の先へ行くことを、防いでいると思われます。
湧き水
二の丸の南東には湧き水があります。
現在でも水が湧き出ているので、設楽城の貴重な水源であったと思われます。
虎口
二の丸南側の堀切には二の丸の虎口があります。
堀切の斜面に虎口が築かれているので、二の丸の土塁上から横矢が掛けられるようになっています。
土塁
二の丸の南側には土塁が築かれています。
二の丸の土塁は曲線を描いていて、高さが2m程もあり良好に残されています。
堀切に接する面に築かれていて、設楽城の見どころです。
内部
二の丸の内部にはトイレが附属した建物があります。
かなりパンチのあるトイレなので、あまり利用はオススメしません。
設楽城・本丸
堀切
本丸と二の丸の間には堀切が築かれています。
現在では一部のみしか遺構が残されていませんが、本丸への最終防衛ラインなので、当時は深い堀切が築かれていたと想像します。
内部
本丸は大千瀬川に突き出た断崖絶壁に築かれています。
現在では石碑が建てられています。
土塁
本丸にも土塁の一部が残されています。
二の丸の土塁よりは低いですが、貴重なお城の遺構ですね。
当時は本丸全周に築かれていたのでしょうか。
大黒杉
本丸には大黒杉があります。
大黒杉は鎌倉時代からあったとされ、樹齢は800年にもなります。
木の全体が大黒様の頭巾のように見える事から、大黒杉と呼ばれています。
先端部の断崖絶壁
本丸の先端部は断崖絶壁となっています。
本丸から大千瀬川までは、高さが40mにもなり、敵がよじ登ってくるのは不可能ですね。
もし、秀吉が設楽城を攻めるとなったら、ここから攻めてきそうで怖いですが・・。
最後に
設楽城は二の丸に築かれた土塁と堀切が見どころです。
また、大千瀬川の自然の地形を最大限に利用した所が、特徴的な山城です。
設楽城のウェブサイト
https://www.toeinavi.jp/spots/detail/41/
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