神奈川県小田原市にある小田原城。
小田原城を居城としていた北条氏が、1590年に豊臣秀吉との戦いに備えて小田原城を囲む全長9㎞に及ぶ空堀を築きました。
城だけではなく城下まで囲む壮大な空堀は堅固で、その後の築城にも影響を与えました。
現在でも総構の一部である小峰御鐘ノ台大堀切が残されていて、東堀は幅が30m、深さが12mもあり見どころとなっています。
また、総構えの内側に築かれた三の丸外郭新堀も整備されています。
小田原城・基本情報、アクセス
所在地:〒250-0014 神奈川県小田原市城内6-1
城 主:大森氏、北条氏、大久保氏、稲葉氏
形 式:平山城
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ場所:天守閣1階
小田原城(小峰御鐘ノ台大堀切)・駐車場
小峰御鐘ノ台大堀切の南側に「小田原城総構大堀切、新堀利用者 駐車場」があります。
30台程停められる無料駐車場です。トイレはないので注意が必要です。
「小田原城総構大堀切、新堀利用者 駐車場」
利用時間:10:00~15:00(利用時間以外は施錠)
休場日:12月29日~1月3日
小田原城・小峰御鐘ノ台大堀切
東堀
小峰御鐘ノ台大堀切は箱根山と連なっている為、尾根上から移動され攻められないように大きな堀切が築かれました。
東堀は現在でも280mの長さが残されていて、幅は20~30m、深さは12mもあり、迫力があります。
北条氏の築城技術が体感できる小峰御鐘ノ台大堀切の東堀は壮大で見どころです。
土塁
東堀の堀底から土塁を見学できる場所に行くことが出来ます。
土塁は東堀の内側に築かれていて、現在でも高さが2m、幅が4mの長大な遺構が残されています。
小峰御鐘ノ台大堀切東堀の土塁は良好に残されていて見どころです。
中堀
小峰御鐘ノ台大堀切は東堀の他にも中堀と西堀も築かれています。
中堀は東堀と西堀の間に築かれた空堀で、長さは150mあります。
現在でも折れを伴った空堀の跡が残されていて、当時の様子を知ることが出来ます。
小田原城・三の丸外郭新堀
小峰御鐘ノ台大堀切の近くに三の丸外郭新堀があります。
三の丸新堀は小峰御鐘ノ台大堀切が築かれる前の、1587年には存在していた三の丸の空堀と土塁です。
整備された三の丸新堀と土塁は小田原城の三の丸の遺構が確認でき、見どころです。
小田原城・八幡山古郭
八幡山古郭・東曲輪内部
小田原城本丸の北西側に八幡山古郭があります。
八幡山古郭は戦国時代の北条氏が居城としていた時代の本丸跡と推定されています。
近くの県立小田原高校の敷地内で行われた発掘調査では、障子堀を伴う虎口跡や石組の井戸跡などが確認されています。
景色
八幡山古郭からは小田原城の天守閣を見ることが出来ます。
現在天守閣が建つ江戸時代の本丸よりも標高が高く、北条氏が本丸としていた可能性があることが実感できます。
天守閣の奥には相模湾を見る事が出来て景色が良く、人がほとんどいなく穴場的な場所になっています。
まとめ
【小田原城、小峰御鐘ノ台大堀切の見どころ】
・現在でも全長280mの長さがあり、深くて幅広い壮大な総構を見る事が出来る東堀
・東堀に沿う高さ2m、幅4mの長大な土塁
・小峰御鐘ノ台大堀切が築かれる以前の北条氏の貴重な遺構である三の丸新堀と土塁
ウェブサイト:小峰御鐘ノ台大堀切|観光スポット小田原市
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