お寺の紹介をします。
奈良県生駒郡の法隆寺です。
601年に聖徳太子(厩戸皇子)が大和平野に斑鳩宮(いかるがきゅう)を造営しました。
607年に父である用明天皇の為に、斑鳩宮の隣に斑鳩寺すなわち法隆寺を建立しました。
670年に一度焼失しているとの記録がありますが、奈良時代の初め頃には飛鳥様式の伽藍が再建されました。
中門、金堂、五重塔などが現存する西院伽藍は、世界最古の木造建築群として世界遺産に登録されています。
法隆寺・基本情報、アクセス
所在地:〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1
宗 派:聖徳宗
本 尊:釈迦如来
文化財史跡:世界文化遺産、国宝(中門、金堂、五重塔、大講堂、夢殿など)
拝観時間:2月22日~11月3日 8:00~17:00・11月4日~2月21日 8:00~16:30
法隆寺の南に有料駐車場が点在しています。だいたい1日1回500円が相場です。
「法隆寺観光自動車駐車場」がメインとなる大きな駐車場で、100台留められる大きさがあります。
また、「法隆寺参拝者駐車場いかるが」は40台駐められる駐車場です。
法隆寺・西院伽藍
法隆寺・南大門(国宝)
駐車場から参道を歩いて行くと、最初に南大門が見えてきます。
南大門は法隆寺の総門で、1438年に建てられました八脚門です。
南大門両側の塀と相まって、歴史を感じる風情のある門です。
法隆寺・中門(国宝)
南大門を通り、真っ直ぐ進むと中門と五重塔が見えてきます。
中門は飛鳥時代に建てられた、西院伽藍の入口となる門です。
門の入口が2箇所も設けられており、両側には仁王像が立って堂々とした門構えとなっています。
現在は中門から西院伽藍に入る事は出来ず、左に行った所に入口が設けられています。
法隆寺・回廊(国宝)
西院伽藍を囲んでいるのが回廊です。
回廊は飛鳥時代に建てられたもので、鐘楼、大講堂、経蔵に繋がっており、五重塔と金堂を囲んでします。
訪れた時期が桜のシーズンだったので、桜と回廊と五重塔がとても綺麗です。
法隆寺・五重塔(国宝)
西院伽藍に入ると五重塔が目に飛び込んできます。
五重塔は飛鳥時代に建立された、日本最古の塔です。
名前の通り屋根が五つあり、上に行くに従って逓減(小さくなる)していくのが特徴的で、高さは32.5mもあります。
1300年も前にこのような木造の高層建築物があったとは、ただただ驚きです。
倒壊や焼失もせず現存している事にも驚きで、大変貴重な建築物だということが伝わってきます。
法隆寺・金堂(国宝)
五重塔の隣には金堂があります。
金堂は飛鳥時代に建てられた、西院伽藍で最古の建築物です。
入母屋造りの二重の仏堂で、内部は中の間、東の間、西の間があり、釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来が本尊として、安置されています。
金堂も五重塔と同様に、大変貴重な建築物ですね。
法隆寺・大講堂(国宝)
西院伽藍の北側には大講堂があります。
大講堂は元々回廊の外に建てられましたが、925年に焼失してしまいます。
990年に再建されたものが現在残る大講堂で、回廊に接続される位置に変更されました。
内部には平安時代に造像された、薬師三尊像が安置されています。
法隆寺・綱封蔵(国宝)
回廊の東には綱封蔵があります。
綱封蔵は寺宝を保管する為に平安時代に建てられた、「双倉」といわれる形式の蔵です。
建物の柱が礎石の上に立っているのがよく分かります。高床式倉庫みたいな感じで面白いですね。
法隆寺・東大門(国宝)
法隆寺の中央にある通路を東へ行くと、東大門があります。
塀が城郭の白漆喰の土塀とは違って、築地塀(版築土塀)になっているので、良い雰囲気です。
この築地塀は、桃山時代~江戸時代に築かれました。
東大門は西院と東院を仕切っており、中の門とも呼ばれています。
奈良時代に築かれ三棟造りという珍しい形式の門です。
法隆寺・東院伽藍
法隆寺・夢殿(国宝)
東院伽藍に入ると東院鐘楼が左手に見えます。
東院鐘楼は鎌倉時代に建築された、袴腰と呼ばれる形式の鐘楼で、内部には奈良時代の梵鐘が吊されています。
手前の格子状の回廊と鐘楼が壮観です。
東院伽藍の中心には夢殿があります。
夢殿は奈良時代に聖徳太子供養の為に建てられた、八角円堂といわれるお堂です。
現在の八角円堂は1230年に改修され高さや組み物が変更されていますが、聖徳太子信仰の聖地となっています。
八角形の珍しい形のお堂と桜が綺麗です。
法隆寺は世界最古の貴重な木造建築物が多数ある、由緒ある日本のお寺です。
飛鳥時代や平安時代に建てられた伽藍は、当時の技術力や信仰心の強さが伝わってきて圧倒されます。
法隆寺ウェブサイト
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