静岡県牧之原市にある滝堺城。
1570年に小山城を築いて遠江に侵攻した武田信玄が、1571年に馬場美濃守に命じて築いた山城です。
牧之原台地の南東につきでた海を見下ろす標高70mの丘に築かれています。
東、西、南側は崖になっており、北側には堀が築かれていました。
武田信玄が亡くなり武田勝頼の代になると、高天神城攻めの際に利用されました。
長篠の戦い後、徳川家康が高天神城を落とすと、1582年に滝堺城も落城し、その後廃城となりました。
現在城跡のほとんどが茶畑となっておりますが、堀切が残され見どころとなっています。
滝堺城・基本情報、アクセス
所在地:〒421‐0511 静岡県牧之原市片浜
城 主:武田氏
形 式:山城
文化財史跡:市指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
滝堺城・駐車場
滝堺城に駐車場はありません。
滝堺城から北東に1㎞ほどの所に大鐘家があり、こちらの駐車場を利用すると良いでしょう。
大鐘家は江戸時代に建築された母屋と長屋門が現存している場所なので、大鐘家を見学してから滝堺城にいくと良いと思います。
大鐘家から滝堺城までは歩いて15~20分程で行くことができます。
滝堺城・登城口
滝堺城の東側の麓の道に滝堺城の案内板があります。
この先の道を登って行きます。
最初の案内板から少し歩くと二つ目の案内板が設置されています。
案内板の位置が分かりづらいですが、案内板の数m先の左の坂道を登って行くと滝堺城に行くことができます。
手前の神社の方ではありません。
滝堺城・二の丸
堀切
坂を登りきると二の丸の堀切跡にたどり着きます。
現在は農道となっていますが二の丸の堀切が築かれていた場所で、滝堺城の案内板も設置されています。
堀切の端部を見ると堀の跡を確認する事ができ、堀はそのまま竪堀となって谷へと落ちて行っています。
二の丸の堀切は滝堺城の数少ない遺構で、見どころです。
曲輪内部
堀切の先が二の丸跡となっています。
二の丸内部は草が生い茂っていて、特に遺構等はありません。
滝堺城・本丸
堀切
二の丸の先に進んで行くと本丸手前の堀切跡があります。
中央の土橋の両側は堀となっていて北側から侵入してくる敵を防いでいます。
堀切の端部は竪堀となっていて谷へと落ちて行っている様子が分かります。
反対側のこのような竪堀となっていて、遺構が良好に残されています。
二の丸手前の堀切より規模が大きく見やすいため、滝堺城の見どころです。
曲輪内部
堀切の先が本丸跡です。
現在は一面茶畑となっていて、お茶の産地となっている牧之原の風景を見る事ができます。
まとめ
滝堺城は本丸と二の丸の堀切が見どころです。
武田家が遠江侵攻の為に築いた山城で、戦国時代の攻防を感じ取ることができます。
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