静岡県静岡市にある賤機山城(しずはたやまじょう)です。
南北朝時代に北朝方の今川氏が、阿部城を本拠とする南朝方の狩野氏に備えて築いた山城です。
南北朝時代以降は今川氏館の詰めの城として機能していたとされています。
1568年に武田信玄が駿河に侵攻すると賤機山城も武田方に下りました。
1582年に徳川家康が駿府に入ると廃城となりました。
現在でも静岡浅間神社背後の標高171mの山頂付近には、本曲輪跡に土塁、尾根に堀切が残されています。
また、城跡に行くまでのハイキングコースには富士山や静岡市内を一望する事ができ、見どころのひとつとなっています。
賤機山城、基本情報、アクセス
所在地:〒420-0881 静岡県静岡市葵区
城 主:今川氏、武田氏
形 式:山城
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ:該当無し
賤機山城・駐車場
賤機山城に専用駐車場はないので、静岡浅間神社の駐車場を利用すると良いでしょう。
静岡浅間神社の参拝とセットで行くことをオススメします。
賤機山城・登山口
登山道(ハイキングコース)
静岡浅間神社の八千戈神社の左にある階段を登り、麓山神社の奥のハイキングコースを登って行くと賤機山城に行くことができます。
登り口から30~40分ほどひたすら尾根上を歩いて行くと城跡に着きます。
四阿(休憩場所)
ハイキングコースには休憩場所が所々にあります。
四阿がありベンチが用意されているので、一息付くのに良いです。
富士山
休憩場所の木々が開けている所からは、富士山を見る事ができます。
道も整備されていて景色の良い中歩けるので、ハイキングに最適です。
賤機山城に行くまでの見どころです。
賤機山公園頂上
しばらく歩いて行くと賤機山公園頂上に着きます。
ここまでは道が整備されていて歩き易いのですが、この先の道はあまり整備されていないので、安知本に注意が必要です。
賤機山城・三の曲輪
堀切
賤機山公園頂上から10分程歩いて行くと、堀切が見えて来ます。
堀切は深さが4~5m、幅は5~6m程あり賤機山城で一番状態良く残されている遺構です。
迫力ある堀切なので見どころです。
土塁
堀切を超えた先の曲輪の外周部には土塁があります。
土塁の高さは1m程で、長さは5m程あります。
現在は曲輪の前面に残されていているだけですが、当時はもっとあったのかも知れません。
賤機山城・二の曲輪
曲輪内部
三の曲輪から尾根を少し歩いた先に曲輪跡と思われる平地があります。
細長い曲輪でやや木々がうっそうとしていますが、西側には土塁のようなものも確認する事ができます。
賤機山城・本曲輪
曲輪内部
本曲輪には賤機山城の石碑と説明板が設置されています。
本曲輪は賤機山の山頂付近に位置していて、城内でも一番広い曲輪です。
石碑と説明板があるので、城跡だという事が確認できて歩いてきた甲斐があります。
土塁
本曲輪の外周部には土塁が残されています。
土塁の高さは2m程あるので、以外と迫力があります。
本曲輪の土塁も見どころのひとつです。
賤機山古墳(国指定史跡)
賤機山の南側には賤機山古墳があります。
6世紀後半にこの地方を治めていた豪族のお墓と考えられていて、直径32m、高さ7mの円墳です。
内部には横穴式石室が造られていて、遺体を納められていた家形石棺が置かれていました。
普段目にする機会がないので、賤機山城や静岡浅間神社に訪れた際は、見学すると良いと思います。
まとめ
賤機山城は尾根上に築かれた堀切と本曲輪の土塁が見どころです。
また、ハイキングコースは良く整備されていて、富士山を望む事ができるので、こちらの見どころとなっています。
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